日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
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44 巻, Suppl. 号
選択された号の論文の53件中51~53を表示しています
ショートレター
  • 鳥井 新太, 上舘(山口) 美緒里
    原稿種別: 研究論文
    2021 年 44 巻 Suppl. 号 p. 201-204
    発行日: 2021/02/20
    公開日: 2021/03/08
    ジャーナル フリー

    本研究ではe ポートフォリオの研究課題と展望を考察するために,時系列に沿ったポートフォリオ研究の推移と,内容の質的変容を明らかにする.CiNii に掲載された9,298件の文献を調査した結果,①ディベロップメントを目的としたポートフォリオ研究,②高校における目的に応じて可視化したポートフォリオを活用する研究,③学習者が自分の学びを深めるために自分自身の学習履歴や学習記録を活用する研究の必要性が明らかになった.他方でラーニングアナリティクス研究は増加傾向にあるが,関連するポートフォリオ研究は減少していた.

  • 山地 弘起, 川越 明日香
    原稿種別: 研究論文
    2021 年 44 巻 Suppl. 号 p. 205-208
    発行日: 2021/02/20
    公開日: 2021/03/08
    ジャーナル フリー

    本研究は,グループワークが多用されるアクティブラーニング型授業において,自分の外見や言動など他者が観察・評価できる自己の側面に注意を向ける程度を示す公的自己意識が学習成果に与えうる影響を吟味した.長崎大学での教養科目「集団内コミュニケーション」と「多文化理解とことば」の受講者計98名を対象に,汎用的技能の自己評価,公的自己意識,拒否回避欲求,社会的スキルの尺度に回答を求め,尺度間および科目成績との相関を検討した.その結果,公的自己意識が汎用的技能の伸張に負の影響を与えていることが示唆された.また,汎用的技能は拒否回避欲求および社会的スキルと有意な相関があり,対人関係のあり方が汎用的技能の高低と関連することが示唆された.一方,成績は以上のどの変数とも有意な相関をもたなかった.

  • 松田 岳士, 近藤 伸彦, 渡辺 雄貴, 重田 勝介, 加藤 浩
    原稿種別: 研究論文
    2021 年 44 巻 Suppl. 号 p. 209-212
    発行日: 2021/02/20
    公開日: 2021/03/08
    [早期公開] 公開日: 2020/08/28
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,大学生の履修科目選択支援システムの改善を目指す評価の結果を検討し,表示内容の理解度や,システム利用の効果を確認することを通して,追加の機能開発や改善に寄与する示唆を得ることである.4大学から51名の学生が参加したヒューリスティック評価の結果,学生の多くは表示内容をおおむね理解できたと考えており,システムの有用性も認めていたことが示唆された.また,自らの弱点である能力を獲得することを促進する効果や,学生自身の自己管理学習レディネスや獲得したい能力に応じた科目選択に導く効果がみられた.一方で,ユーザビリティを損なう表示内容や,理解度が低い用語があることが指摘され,改善の余地が示された.

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