森林立地
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27 巻, 1 号
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  • 野々田 三郎
    原稿種別: 報告
    1985 年 27 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
    我々が,特に,慣れ親しんできた林分は,スギ林,ヒノキ林とも単一な林冠層によって構成される一斉林である。このような林分は,林分閉鎖後,無間伐のまま放置すると,林内植生は貧弱となり土壌侵蝕,地力低下が進み,林地保全機能が低下すると考えられる。そこで,一斉林であっても,間伐の適切な実行によって,利用径級材の効率的な収穫を確保することが,木材生産を効率的にすると同時に,陽光の林内射入をある程度可能にして,林内植生を確保し,ある程度は林地保全機能も維持できると考えられる。更に,最近では,この林地保全機能を極力高めるために,複層林化の試みが進められるようになってきた。すなわち,造林事業では,複層林造成パイロット事業,治山事業では,水土保全機能強化総合モデル事業,重要流域保安林総合整備事業,生活環境保全林整備事業などで,複層林誘導を行ない,量的な木材生産と木材の形質向上を目指すとともに,水土保全機能強化,生活環境保全機能の維持強化を計ろうとする試みが,特定地域においては,極めて,積極的に進められろようになってきた。このような事業の実施対象林は,スギ林,ヒノキ林,アカマツ林,カラマツ林,広葉樹林,時として,モミ,ツガ,コウヤマキなどを混えた混交林で一様には扱えないが,本稿では,ヒノキ一斉林から複層林に誘導する場合に限って説明を進めたい。したがって,複層林化するというのは,先ず,一斉林から二段林にすることから始まる。つまり,一斉林を除間伐,および枝打ちによって,緩慢ながらも下木の健全な生長のために必要な林内相対照度にすることから始められる。下木の健全な生長と,下刈りの省略を,ほぼ,期待できる林内相対照度を仮りに20%とするならば,この相対照度になるよう初回の間伐,枝打ちが終れば,後は,植栽した下木の生長状況を見ながら,漸次,間伐,枝打ちを繰り返し実施して下木の健全な生長を確保しなければならない。したがって,最初の受先伐(間伐,枝打ちを総称)を,どのような基準にもとづいて,どのように実施するかが,最初の重要な技術的問題点である。そこで,本稿では,現在一斉林であるヒノキ林分について,どのようにして林内相対照度を20%に疎開したら良いかを検討した。
  • 川名 明
    原稿種別: 解説
    1985 年 27 巻 1 号 p. 6-12
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
  • 向出 弘正
    原稿種別: 解説
    1985 年 27 巻 1 号 p. 13-18
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
    北海道の天然林は総蓄積の60%を広葉樹がしめ,利用の上から高く評価されている樹種も10指に余るものがある。しかし,最近"よい木が少なくなった"ということをよく聞くようになった。たしかに,昭和30年代の半ばから毎年400万m^2をこえる広葉樹の伐採が続けられ,一時は600万m^2をこえる量が伐られてきた。それでもなお3億m^2の蓄積がある現況のなかで"よい木が少なくなった"ということはどのようなことであろうか。広葉樹は量があればそれで十分というものではなく,その質も問題であることは言うまでもないが,その評価に関与する因子は多岐にわたっている。立木の場合には,まず,幹の太さ,通直性,枝下高などが優れた原木丸太を得るための重要な因子であろうと考えられる。これらの観点から,幾つかの樹形の因子を通して,天然林を構成する広葉樹をながめてみた。なお,ここでの資料の大部分は北海道営林局の技術開発課題「天然林における樹群構造と更新の解析」による調査資料よりまとめたものである。
  • 古田 昭司
    原稿種別: 解説
    1985 年 27 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
  • 長内 力
    原稿種別: 解説
    1985 年 27 巻 1 号 p. 26-33
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
  • 山谷 孝一
    原稿種別: 解説
    1985 年 27 巻 1 号 p. 34-39
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 明, 塩崎 正雄, 金沢 洋一, 八木 久義
    原稿種別: 報告
    1985 年 27 巻 1 号 p. 40-44
    発行日: 1985/06/30
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
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