森林利用学会誌
Online ISSN : 2189-6658
Print ISSN : 1342-3134
21 巻 , 1 号
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研究・技術資料
論文
  • 松村 哲也, 井上 裕
    原稿種別: 本文
    2006 年 21 巻 1 号 p. 39-47
    発行日: 2006/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    林業用大型機械の外装塗色には塗色に赤色や黄色といった目立つ色彩が多く採用されている。こうした色彩に,接近や接触などに対する注意を喚起し労働災害予防効果を期待する場合には,見る側の色覚特性を考慮したうえで色彩デザインを決定する必要がある。本論では,加齢に伴なって色覚に変化をきたす主因である水晶体の黄変に着目し,機械の外装塗色ならびに林業作業環境をとりまく色彩が70才相当の色覚を持つ者の目にどのように映るかをPOKORNYらの提唱するTwo-Factor水晶体加齢モデルをもとにシミュレイトし,若齢者の色覚との比較を行った。比較の結果,全般的に色味が薄れ,暗く感じる方向へ変化していた。とくに黄色,青色系統の色彩については彩度が大きいものほど変化の幅が大きくなる傾向が見られ,明るさの低下も大きい。一方,赤色・榿色系統の色は変化が小さく,加齢の影響を受けにくいことが明らかになった。
  • 有賀 一広, 吉岡 拓如, 櫻井 倫
    原稿種別: 本文
    2006 年 21 巻 1 号 p. 49-59
    発行日: 2006/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では森林資源の分布状況や地形傾斜,林道・一般道の配置をモデル地域が位置する県より得られたGISデータにより把握し,木材および森林バイオマス資源の収穫コストを算出した。また,リチャード生長曲線を用いて将来の小班の材積を予測するとともに,ランダムサーチを用いた平準化により,燃料となる森林バイオマスの収穫コストを最小化しながら安定的な供給を可能とする小班の伐採時期を決定した。収穫量が平準化された小班単位の伐採計画は,エネルギープラントへの森林バイオマスを安定的に供給するとともに,地域からの木材生産量を安定的に確保するためにも有効に使われるだろう。平準化された伐採量はモデル地域の24.8%の世帯が消費する電力を賄うことが可能である。しかしながら,発電コストの燃料部分は19.50円/kWhとなり,日本の電力価格18.17円/kWhを考えると,森林バイオマスのエネルギー利用の実現へ向け,大変厳しい結果となった。今後,路網の整備や森林バイオマスに適した収集・輸送機械の開発による収穫コストの低減が必要である。
  • 佐々木 尚三, 小林 洋司, 山田 健, 佐々木 達也
    原稿種別: 本文
    2006 年 21 巻 1 号 p. 61-69
    発行日: 2006/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    林業用ベースマシンとして全方向移動形急傾斜不整地走行車両の開発を実施した。開発した車両(TTM)は,地上高をコントロールできる3組のクローラ足回りを持ち,常に適切な接地荷重を保つことができる。またそれぞれの足回りは独立に信地旋回できる構造であり,車体全体は静止した状態で進行方向を変えることが可能となっている。この旋回と斜登坂を繰返すことで,TTMは通常直登のできない急斜面(35°芝斜面,28°泥濘集材路)でも登坂が可能であった。また斜面における車体の安定性に関しては,足回り高さを適切にコントロールすれば十分な安定範囲を持つことが明らかになった。
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