森林利用学会誌
Online ISSN : 2189-6658
Print ISSN : 1342-3134
26 巻 , 3 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
論文
  • 伊藤 要, 村上 文美, 斎藤 仁志, 有賀 一広, 田坂 聡明
    原稿種別: 本文
    2011 年 26 巻 3 号 p. 157-162
    発行日: 2011/07/31
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,森林施業をおこなうために高密で,かつ,様々な長所をもった循環路網を形成する自動路網配置プログラムを構築し,集材などの作業や交通利便性に関する指標を使って,実際に対象地で開設されている路網と比較,検討した。Dijkstra法を使って,林分への到達を目的とする等高線に直交する基幹作業道は,尾根や谷などの地形に沿って配置し,作業を目的とする等高線に沿った支線作業道は,一定の間隔で配置して循環路網を形成する路網配置手法を検討した。このとき,基幹作業道の開設順位をランダムに変えて路網全体の収益を分析し,より収益の大きい路網配置とする適正化をおこなった。また,基幹作業道の到達点数を減らし,路線数を制限することで路網密度の調節をおこなった。適正化をおこなうことでより収益の大きな路網配置となった。また,路網密度を調節することにより,作業範囲の重複を解消した。その結果,作業道開設量あたりの収益が増加する路網配置を探索することができた。
  • 鈴木 保志, 後藤 純一, 杉本 純佑, 山崎 敏彦, 山口 達也, 中屋 貴, 戸田 篤
    原稿種別: 本文
    2011 年 26 巻 3 号 p. 163-172
    発行日: 2011/07/31
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    エンドレスタイラー方式の荷掛滑車の移動範囲を追加の滑車で規制する,間伐に適した索張り方式とされるコレクター集材の事例を調査した。対象地はヒノキ43年生林分2.25ha(材積間伐率33%)で,支間長は500m,造材にはプロセッサが用いられた。伐出作業の生産性は3.2m^3/人日(日実働時間6.5時間),経済性では伐出経費9.3千円/m^3に対し架設撤去7.9千円/m^3とその負担が大きいが,隣接地3.75haも含めると架設撤去費は3.1千円/m^3となる。素材(10.0千円/m^3)と残材(2.2千円/m^3)の収入に間伐補助金を加えて所有者還元が可能となっている。試算により経費節減にはオートフック等による荷外しの作業時間短縮が有効で,さらに集材機の改良等により例えば1千万円程度の投資で搬送時間が25%短縮されれば経費は1〜2割削減できると考えられた。残存木の本数被害率は7.8%で,主に車両系による他の事例(約20%)より有意に低かった。ただし木寄せ時に材の暴れ等のため程度の大きな損傷も数例発生していた。
  • 中澤 昌彦, 今冨 裕樹, 岡 勝, 田中 良明, 吉田 智佳史, 上村 巧, 山口 浩和, 鈴木 秀典, 梅田 修史, 高橋 雅弘, 藤井 ...
    原稿種別: 本文
    2011 年 26 巻 3 号 p. 173-180
    発行日: 2011/07/31
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    伐倒した全木を路端まで引き寄せる木寄工程にロングリーチグラップルを用いた間伐作業システムを開発すること目的に,本報では列状間伐における上荷の生産性を明らかにし,従来型の機械であるウィンチ付グラップルとの比較試験を行うとともに,本作業システム全体の労働生産性と伐出コストを評価した。列状間伐における上荷の生産性は,伐木工程と木寄工程との連携性を高めた場合5.3m^3/時であった。システム全体では,列状間伐の場合,上荷と下荷を合わせて90m程度の範囲内で,労働生産性は15.8m^3/人日,伐出コストは2,925円/m^3となり,ウィンチ付グラップルを用いた場合と比較すると600円/m^3程度安くなった。一方,点状間伐の場合は,上荷と下荷を合わせて60m程度の範囲内で,労働生産性は11.2m^3/人日,伐出コストは4,129円/m^3であった。高い機械費に見合う年間の稼働日数つまり素材生産量を確保する必要はあるが,ロングリーチグラップルを用いた間伐作業システムは,高い生産性と低コスト化が期待できることが明らかとなった。
速報
feedback
Top