森林利用学会誌
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論文
  • 松本 武
    2025 年40 巻3 号 p. 79-84
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/10/11
    ジャーナル フリー
    ヒノキ林分において下方伐倒の際,残存2立木の樹冠に接触して発生するかかり木について,伐倒方向に引き倒して処理する際に要するけん引力を測定し,かかり木が樹冠を通過する際の接触抵抗力を求めた。またかかり木の樹幹の角度の移動量からかかり木樹冠の通過距離を推定し,樹冠の通過仕事を求めた。樹冠の最大接触抵抗力は平均0.91 kN(0.36–1.86 kN),通過仕事は平均1.37 kJ(0.34–3.60 kJ)であった。残存2立木間隔が2~3 mと範囲が狭く,既往の知見のように2立木間隔と最大接触抵抗力および通過仕事との間には明確な関係は認められなかった。樹冠の重なり率と最大接触抵抗力および通過仕事との間には同じく明確な関係は認められず,重なり率の範囲を広くする必要性が示唆された。
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