遺伝学雑誌
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11 巻, 1 号
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  • Seijin NAGAO
    1935 年 11 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
    水仙の triploid (3x=21, 30) 及び hypertriploid (2n=31) の品種に就きて花粉粒の有する染色體數を統計的に調査し, その結果より花粉母細胞の減數分裂時に於ける一價(又は格外)染色體の分布に就きて考察せり。若し一價染色體が全く機會的分布をなすものとせば, 花粉粒に於ける染色體數の頻度は(0.5+0.5) n-n は一價染色體數-の分布と一致すべし。然れ共上記諸觀察例に於ては, 何れも染色體數の少なき側に於てその頻度高きを認めたり。蓋しその原因は一價染色體の核外消失に歸因するものと認むべく, 若し triploid 口紅水仙(3x=21)に於ける結果を(0.6+0.4)7の分布と比較する時は觀察數と理論數との極めて近似せるを見出し得べし(第5表)。尚本品種に於ける一價染色體の核外消失率は觀察結果より計算して11.5%なる値を得たり。
  • II. F1-Bastard zwischen Rumex acetosa L. und Rumex montanus Desf. III. Eine autohexaploide Pflanze bei Rumex acetosa L.
    Yukio YAMAMOTO
    1935 年 11 巻 1 号 p. 6-17
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
    II. スイバ及びタカネスイバには色々の核型があるが, 此兩種の中で最も多い核型は, スイバは10i+2v, タカネスイバは10i+2Tである。交雜には此兩核型を有するものを選んだ。此兩種間の交雜に於ては約90%の結實歩合を得た。大體夫々兩親を自家授粉したものと變りがない。タカネスイバは夏期低地に於ては枯死を免れないが, スイバとの F1 は死ぬ事がない。F1 同志の交雜に於ては約50%の結實歩合を示した。F1雜種の根端細胞染色體には夫々豫期の如く, 二つのヘテロモルフィックの染色體が觀察された (圖の1, 2)。成熟分裂は大體兩親のそれと變りがない。第二分裂後期に於て屡々後れる二價染色體を見るが(圖の6,7), これは兩親共に見られる現象で染色體の行動には不規則と認められるやうなものはなかつた。
    二つのヘテロモルフィックの染色體を有し, 且F1の稔性が約50%であるのを見ると, 恐らく是等の染色體の間に部分的交換が起つたものと考へられる。然るに第一分裂中期に於て4個の染色體よりなる染色體環を見る事が出來なかつたのは, 部分的交換が甚だ小さく前期に四放射状に排列した染色體が中期に於ては二對の獨立した對となるからであらう(木原1932參照)。
    III. 此個體が3x中間性個體を自花授粉せしめたものの中より出來た事は既に報告して置いた(山本1933)。此個體の發育は非常に惡く, 第一年目には花を着けなかつたが, 第二年目に至つて始めて開花し, 豫期の如く中間性を示した。此個體の背丈は3x中間性のものに比して小さいが(圖の10)花は遙かに大きい (圖の11, 12)。成熟分裂は實に不規則で, 殆ど觀察に堪へない程である。普通染色體は1價より8價までの染色體を作り, 性染色體は6價迄の染色體を作る。其割合は1,2表及び圖の26に示してある。此個體は2年間を通じて觀察したが, 自花授粉せしめたものは勿論, 自然に放置して置いたものからも一粒の種子も得る事が出來なかつた。一般にアウトポリプロイドの植物がアロボリプロイドの植物に比して少ないのは, 何かその生成を阻害する原因があるのではなからうか(Wettstein 1928參照)。又斯樣に同一ゲノムが餘りに重複する事も發育を阻害し, 子孫を殘さない有力な原因となるのであらう。
  • 細野 重雄
    1935 年 11 巻 1 号 p. 18-29
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
    1. Die I. Reifungsteilung des tetraploiden Bastards T. persicum rubiginosum ×T. aegilopoides boeoticum wurde statistisch näher untersucht. Ueber die Häufigkeit der Chromosomenbindungen und der Chiasmata pro P. M. Z. geben Taebellen 2-5 Aufschluss.
    2. Interstitielle Chiasmata wurden in I. Metaphase nur selten gefunden. Eine weitgehende Terminalisation der Chrasmata findet bis zu diesem Stadium statt.
    3. In Diplonema, Diakinese und früherer Metaphase kommt oft akrosyndetische Bindungsweise vor. Wahrscheinlich wind ein Teil der in den Prophasen locker gebundenen Chromosomen nachträglich getrennt, da die Anzahl der beobachteten Bindungen in mittlerer I. Metaphase merklich kleiner ist als in früheren Stadien.
  • Yoshitaka IMAI
    1935 年 11 巻 1 号 p. 30
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
  • 今井 嘉重
    1935 年 11 巻 1 号 p. 31-33
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
  • 和田 彌三郎
    1935 年 11 巻 1 号 p. 33-34
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
  • 新山 英二郎
    1935 年 11 巻 1 号 p. 34-35
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
  • 山下 孝介
    1935 年 11 巻 1 号 p. 36
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
  • 保井 コノ
    1935 年 11 巻 1 号 p. 37-44
    発行日: 1935年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
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