ジャーナル「集団力学」
Online ISSN : 2185-4718
ISSN-L : 2185-4718
23 巻
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編集・論文審査委員
日本語論文(英語抄録付):特集「子育てのグループ・ダイナミックス」
  • 東村 知子
    2006 年 23 巻 p. 69-80
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2013/04/16
    ジャーナル フリー
     本研究は、障害児の親のピアサポートグループにおける支援の意義を明らかにするものである。地域の障害児親の会の中で、学齢期の子どもの親が中心となっている「T会」においてフィールドワークを行い、定期的なピアカウンセリングと学習会の2つの活動について考察した。ピアカウンセリングでは、主に教師や周囲の保護者との関係について話し合われ、学習会は、親と学校が新しい障害児教育に共に取り組んでいくための関係づくりの場となっていた。T会の意義として、①親の多様な経験がグループとして蓄えられ、アドバイスに生かされていること、②親にとって必要な時に頼れる「基地」となっていること、③外部の親にも情報を発信し、親と関係者をつなぐ取り組みを行っていることの3点が見出された。
  • その歴史的考察
    竹内 みちる, 樂木 章子
    2006 年 23 巻 p. 81-89
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2013/04/16
    ジャーナル フリー
     本稿では、現代の養子縁組にまつわる暗いイメージの歴史的形成プロセスを検討した。徳川期には、養子は「イエ」存続のための方法として武士階級でも庶民階級でも広く行われており、そこには暗いイメージがないばかりか、養子にいった方が得という明るいイメージさえあった。本稿では、共同事業体的性格を有していた「イエ」が事業内容を減じ、明治・戦前期の「家」へと縮小し、戦後さらに子育てのみを事業とするまでに極限的に縮小した形態として、現在の「家庭」を位置づけた。そこには、欧米の家庭(family)のような独立した2人の個人が結婚し、同じく独立した個人としての子を育てるという個人主義の原則は希薄である。わが国のように「個人」というポジションが希薄であれば、産みの親に育てられず、「家庭」に属すことのできない子(養子の候補)は、何のポジションももたない不幸な存在とみなされ、その不幸な存在を引き取らざるをえない養子縁組にも暗いイメージがつきまとう。
  • NPO「あい・あい」の事例
    樂木 章子
    2006 年 23 巻 p. 91-98
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2013/04/16
    ジャーナル フリー
     核家族化が進行する中、地域住民による子育て支援活動が注目されつつある。では、住民が子育て支援活動を展開する上で、どのような点を考慮しておくべきか。本研究は、NPO法人によって運営されているファミリー・サポート・センターの一つ、「あい・あい」(岡山県総社市)を取り上げ、住民主体の子育て支援に対する示唆を汲み取ろうとするものである。まず、同団体の活動の特徴を、社会福祉協議会が運営する同種のセンターと対比しながら整理した。続いて、同団体立ち上げの経緯をまとめるとともに、同団体で子育て支援に従事するサポーターたちの属性や意識を紹介した。最後に、住民主体の子育て支援に対する示唆として、①小中学校をはじめ関係機関・団体との関係づくりに積極的に取り組むこと、②「顔が見える関係」を大事にしながらも、同時にプライバシーに立ち入りすぎないことにも配慮することの重要性を指摘した。
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