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鈴木 力, 粟根 康行, 北村 正次, 小西 敏郎, 荒井 邦佳, 神前 五郎
1986 年 19 巻 1 号 p.
1-11
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
上部胃癌に対する胃全剔術施行例124例の臨床病理学的検索から, 噴門側胃切除術 (噴切) では郭清に最も制約を受けると考えられるNo.4d, 5, 6に転移をみとめる危険性 (相対的リンパ節転移危険性) はNo.10, No.11と同等以上であり, 特にn
1 (+) 例やps (+) 例では転移をきたしやすい部位であるとの結論を得た.
当科では噴切は上部胃癌根治手術としては, 幽門側胃を温存し, No.10, No.4d, No.5, No.6を郭清しないR
1郭清で十分な根治性の得られる症例にのみ適応となる, 一つの縮少手術術式であり, 局在C (E) の, 肉眼的にStage Iの表在癌と判断され, 組織学的にもm, sm, (pm) 癌でn (-) と予測される早期の症例のみに適応となる術式と考えている.
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永井 研治, 松本 純夫, 杉本 辰雄, 沓名 哲治, 水野 照久, 水野 有朋, 三好 ひとみ, 角村 寿久, 野本 信之助, 吉崎 聰
1986 年 19 巻 1 号 p.
12-18
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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進行胃癌患者より胸骨リンパ球 (TDL) を得, 末梢血リンパ球 (PBL) と比較しInterleukin-2 (IL-2) 添加培養前後での腫瘍細胞に対する細胞障害および亜群の変化を検討した.Fresh TDLは殺細胞性リンパ球を有していなかった (TargetがPLCの場合, Effector/Target (E/T) 比100: 1で1.1±1.1の% Lysisを示した) が, 粗IL-2添加培養にてPBLと同様allogeneic tumorに対して強い細胞障害性を示した (Target: PLC, E/T比100: 1で52.3±3.7の%Lysisを示した).亜群をみるとOKT8
+, OKT11
+, OKIal
+, Leu7
+, Leu11
+細胞が増加した.大量のTDLを得られることより臨床応用への可能性が示唆された.
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浜崎 恵
1986 年 19 巻 1 号 p.
19-28
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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肝切除43症例の術後に分枝鎖アミノ酸 (以下BCAA) 輸液を投与し, その有効性を検討した.血漿アミノ酸は術後21日目まで測定し, HPT, NH
3, GOT, Albは術後14日目までの値を対照37症例と比較した.術前, 肝硬変例に血漿アミノ酸のインバランスが認められたが, BCAA輸液投与により補正された.またBCAA輸液は術後のアルブミン合成を初めとする蛋白合成に促進的に働く一方, 明らかなNH
3低下作用を示し, 術後のNH
3上昇防止に有用であった.さらに術後早期のエネルギー源としての有用性も示唆され, 肝切除後の栄養輸液の一つとして, BCAA輸液は適しているものと思われた.
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宮崎 勝, 菅沢 寛健, 神野 弥生, 越川 尚男, 高橋 修, 志村 賢範, 河田 滋, 栗原 正利, 宇田川 郁夫, 伊藤 博, 遠藤 ...
1986 年 19 巻 1 号 p.
29-34
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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肝硬変, 慢性肝炎, 閉塞性黄疸, 脂肪肝の35例の障害肝患者, および正常肝機能16例の計51例の腹部外科患者につき, 術前に
13C-アミノピリン吸気テスト (ABT) により肝機能予備力を測定し, その耐術度判定指標としての意義につき検討した.ABT値は正常群17.9±6.4 (Mean±SD) に比べ慢性肝炎14.5±3.9, 閉塞性黄疸13.9±5.2, 脂肪肝13.0, 肝硬変4.6±3.8 (p<0.001) で低下を示した.術後肝不全死はすべて肝硬変例であり, 耐術群の術前ABT (13.9±4.4) に比べ死亡群は4.4±2.3と著明な低値 (p<0.001) を示した.ABTは障害肝患者の外科手術時の耐術能評価法として極めて有用な検査と言える.
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秋山 高儀, 島 弘三, 上田 順彦, 佐久間 寛, 中川 長雄, 永川 宅和, 宮崎 逸夫
1986 年 19 巻 1 号 p.
35-41
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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胃切除後胆石症の成因を解明する目的で, 胃切除後胆石症15例の臨床的検討と胃切除後患者の胆嚢収縮能の検討を行った.胃切除後胆石症例は全例胃悪性疾患術後の患者であり, うち14例ではR2リンパ節郭清が行われており, 11例では十二指腸断端を盲端とする術式であった.また, 胃切除後に肝機能障害を認めたものが多く (46.7%), ビリルビンカルシウム石が多かった (85.7%).胆汁中細菌は検索例全例が陽性であった.胃切除後胆嚢収縮能の検討では, 胃癌に対するR2リンパ節郭清例において術後3ヵ月までの早期に胆嚢収縮率の低下がみられた.以上より, 胃切除後胆石症の成因として, リンパ節郭清時の神経切離による胆嚢収縮能の低下, 術後肝機能障害, 胆道感染などが関与するものと考えられた.
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山口 孝, 富岡 勉, 押渕 徹, 角田 司, 吉野 燎三, 古川 正人, 原田 昇, 土屋 涼一
1986 年 19 巻 1 号 p.
42-50
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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過去20年間に膵の腫瘍性嚢胞10例を経験したが, その内訳は嚢胞腺癌7例, 嚢胞腺腫3例であった.この全例に膵嚢胞の術前診断が可能で7症例に本症を疑ったが, 確診に至ったものは3例にすぎなかった.その質的診断には各種の画像診断法に加えて, 血清carcinoembryonic antigen (CEA) 値や嚢胞の穿刺吸引細胞診が有用であった.
切除可能であったものは7例で, 嚢胞腺癌のうち3症例は姑息的手術やpericutaneous transhepaticcholangioirainage (PTCD) に終始した.
切除膵や剖検膵の保存状況が良好であった8例を対象に, 病理組織学的再検討を行い, peroxydaseantiperoxydase (PAP) 法によるCEA染色が嚢胞腺癌の診断やその浸潤範囲の決定に有用であり, またα
1-antitrypsin (α
1-AT) 染色により嚢胞腺腫の1例をsolid and cystic acinar cell tumorと診断しえたことを述べた.
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中森 正二, 大鶴 実, 門田 守人, 後藤 満一, 上林 純一, 岡村 純, 森 武貞, 黒田 知純
1986 年 19 巻 1 号 p.
51-54
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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山瀬 博史, 二村 雄次, 早川 直和, 長谷川 洋, 神谷 順一, 土江 健嗣, 岡本 勝司, 岸本 秀雄, 塩野谷 恵彦
1986 年 19 巻 1 号 p.
55-58
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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吉武 英子, 平田 公一, 吉田 和義, 向谷 充宏, 白川 拓, 高室 雅, 小林 謙二, 白松 幸爾, 早坂 滉
1986 年 19 巻 1 号 p.
59-62
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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西山 利弘, 福田 重年, 山下 勝之
1986 年 19 巻 1 号 p.
63-66
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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石川 英明, 高村 寿雄, 桑田 博文, 湯川 永洋, 谷口 春生, 岡本 英三, 余田 洋右
1986 年 19 巻 1 号 p.
67-70
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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片井 均, 丸谷 巌, 丸上 善久, 高野 真澄, 中村 修三, 富田 濤児, 西田 一巳
1986 年 19 巻 1 号 p.
71-74
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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金光 敬一郎, 平岡 武久, 内野 良仁, 宮内 好正, 本原 邦彦, 松田 一郎
1986 年 19 巻 1 号 p.
75
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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佐藤 元通, 小野 仁志, 岩村 文雄, 渡部 祐司, 川田 匡, 木村 茂
1986 年 19 巻 1 号 p.
76
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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岡本 英三
1986 年 19 巻 1 号 p.
77-80
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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菅原 克彦
1986 年 19 巻 1 号 p.
81-85
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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長谷川 博, 山崎 晋, 幕内 雅敏
1986 年 19 巻 1 号 p.
86-90
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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水本 龍二
1986 年 19 巻 1 号 p.
91-95
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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小澤 和恵, 山岡 義生
1986 年 19 巻 1 号 p.
96-98
発行日: 1986年
公開日: 2011/03/02
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