-
磯 恭典, 北野 正剛, 岩永 哲也, 東 秀史, 小柳 信洋, 杉町 圭蔵
1987 年 20 巻 11 号 p.
2477-2481
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
5%ethanolamine oleateによる内視鏡的硬化療法において, 1回最大注入量を30ml以下とする多量注入群 (L, VG) と15ml以下とする少量注入群 (SVG) をprospective randomized trialとして各15例に施行し両群を比較した. 胸痛・発熱の小合併症は両群で差はないが, SVGでは3例に再出血をきたした. 1週後の内視鏡所見でも, Form縮小率, RCS消失率がLVGで93.3%であるのに, SVGでは60.0%, 53.3%と有意に低率だった. 一方静脈瘤完全消失にLVGでは4.1週に3.7回, SVGでは6.3週に5.5回のEISを要した. すなわちSVGでは期待された小合併症の減少はなく, 逆に再出血の危険性が増加した. よって安全確実なEISを施行するためには, LVGがより優れた方法と結論された.
抄録全体を表示
-
関 誠, 松原 敏樹, 大橋 一郎, 中川 健, 木下 巌, 高木 国夫, 西 満正, 梶谷 鐶, 内田 正興
1987 年 20 巻 11 号 p.
2482-2487
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
食道と頭頸部管腔臓器とは, 同じ扁平上皮からなり, 重複癌の頻度が高く, 治療上の関連が深い. 食道と頭頸部重複癌21例について, 頭頸部癌の部位, 食道癌と頭頸部癌の治療開始時期の間隔, 頭頸部癌治療後の食道癌手術の問題点, および予後について検討した.
食道と頭頸部重複癌において, 頭頸部癌の部位では, 咽頭・口腔に多くみら批. 治療開始時期の間隔では, 3年以内が81%を占めた. さらに, 頭頸部癌術後の食道癌の手術には, 癒着, 永久気管孔などの治療上の制約があり, 術後合併症も多い. 頭頸部癌術後の食道癌治療例の予後は, 1年生存率40%と比較的不良であり, 合併療法も含めた, 今後の検討を要する.
抄録全体を表示
-
西 正晴, 山中 英治, 平松 義文, 日置 紘士郎, 山本 政勝, 美馬 正彦
1987 年 20 巻 11 号 p.
2488-2493
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
開胸開腹による食道癌根治術を行った50例について術式, 術中術後管理および麻酔法と肺合併症との関連についての検討を加えた.
胃管を用いた後縦隔経路による再建では術後の肺合併症の発生頻度が低かった. また術中, 術後の輸液は水分, Na投与量を制限する様にするのが術後肺合併症防止上有用である. 一方, 分離換気法による麻酔は低酸素濃度の吸入で血中酸素濃度の維持が可能であるから, 肺実質障害の軽減上有用であった.
したがって術後の肺合併症発生を予防するためには術中術後の呼吸, 水分投与に関する管理はもとより術式面での考慮も重要である.
抄録全体を表示
-
大きさからみた診断基準の検討
松原 敏樹, 木下 巌, 西 満正
1987 年 20 巻 11 号 p.
2494-2500
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
胸部食道扁平上皮癌137例を対象として, 摘出リンパ節の術前computed tomography (CT) 所見と転移との関係を調べた. 転移陽性例と陰性例のリンパ節像の大きさの累積分布を求め, これに基いて最適な診断の基準を求め, またその診断精度について検討した. リンパ節の腫大の程度, 最適な診断の閾値, CTの転移診断能はいずれもリンパ節部位別に異っていた. 正診率が最大となる診断の閾値は左傍気管6mm, 右上縦隔最上7mm, 左気管気管12mm, 気管分岐下11mm, 胃上綱囲7mmであった. CT診断能は左傍気管が最も良好で, 次いで右上縦隔最上, 胃上部周囲, 気管分岐下の順であり, 左気管気管支リンパ節では不良であった.
抄録全体を表示
-
万代 光一, 平井 敏弘, 三好 雪久, 大田垣 純, 山下 芳典, 向田 秀則, 峠 哲哉, 新本 稔, 服部 孝雄
1987 年 20 巻 11 号 p.
2501-2507
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
目的: 食道癌の併存病変について, 臨床病理学的検討を行い. その実態を明らかにすることを試みた.
方法: 過去10年間に切除され, 十分な組織学的検討が可能であった食道癌症例88例を対象とした. 切除食道の全体にわたり階段状組織切片を作製し, 併存病変の発生頻度を検討した. 併存病変はdysplasia, 多発癌, 壁内転移, 上皮内伸展に大別した. さらに, dysplasiaをmild, moderate, severeの3段階にgradingを行った.
結果: 多発癌の頻度は13.6%, severedysplasiaも含めた悪性異型病巣の出現頻度は21.6%であった.
食道癌の多発異型病変の頻度は高く, 食道癌の多中心性発生の可能性を支持しえた.
抄録全体を表示
-
薛 康弘, 松原 要一, 田宮 洋一, 高桑 一喜, 松尾 仁之, 吉田 正弘, 加藤 知邦, 三浦 宏二, 中村 茂樹, 武藤 輝一
1987 年 20 巻 11 号 p.
2508-2515
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
消化性潰瘍穿孔に対する外科治療の実態を知るために, 新潟市の穿孔手術例を調査した. 手術数は, 1976年から1981年までの6年間 (前期) は平均34例/年であったが, H
2受容体拮抗剤が登場した1982年から1985年までの4年間 (後期) は平均41例/年で, 後期は前期の121%であった. 穿孔例のうち1981年から1985年までの5年間に手術が施行された195例について臨床的に検討した. 広範囲胃切除術が170例 (87%) に施行され, 死亡率は3.1%であった. 予後規定因子は年齢, 術前ショックの有無, 併存症の有無, および穿孔から手術までの時間であった.
抄録全体を表示
-
大山 繁和, 米村 豊, 谷屋 隆雄, 小矢崎 直樹, 橋本 哲夫, 沢 敏治, 嶋 裕一, 三輪 晃一, 宮崎 逸夫
1987 年 20 巻 11 号 p.
2516-2520
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
胃癌骨転移例20例を検討した. 胃癌は肉眼型ボルマン3型, 占居部位胃中部~ 胃上部, 組織型porでlyの高度なものが多かった. 骨転移の症状としては腰背部痛が, 転移部位としては脊椎骨が最も多かった. 血中ALPは11例に高値を示したが, 骨由来のisozyme, ALP3が高値を示したのは2例にすぎなかった. 血中CEAは40%(6/15) に, 血中hCGは71.4%(10/14) に高値を示し, 血中hCGは胃癌骨転移の有用な腫瘍マーカーであった. その他, 骨転移の転移経路などについて考察を加えた.
抄録全体を表示
-
小澤 正則, 杉山 譲, 羽田 隆吉, 三上 泰徳, 小野 慶一
1987 年 20 巻 11 号 p.
2521-2526
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
StageIV胃癌486例の検討において, 胃癌病巣切除例の50%生存期間は246~247日, 1年生存率は35, 5~37.0%で, 非切除の101~102日, 0.7~10.0%より有意に高い値を示した. また手術に併用した補助療法のうち化学療法には有用性が示されたが, 遺残癌病巣内OK-432大量局注および肝転移巣への動注療法では有意の延命効果がなかった. また非切除姑息術式中で空置的胃腸吻合は最も良好であったが, 50%生存期間は153日, 1年生存率もたかだか20.0%の成績に留まった. 以上よりStage IVという高度に進行した胃癌では積極的胃癌病巣切除が大切で, しかる後化学療法の併用によりさらに延命が期待できるものと判断された.
抄録全体を表示
-
浅木 信一郎
1987 年 20 巻 11 号 p.
2527-2535
発行日: 1987年
公開日: 2011/08/23
ジャーナル
フリー
ラットの肝動脈を遮断し肝のubiquinonの変動を検討した. 遮断前のcoenzymeQ
10 (CoQ
10と略す) 値は15.6±1.3μg/gW-W.ではCoQ
9値は107.8±587μgKgW. W. であった.
開腹手術によってラットの肝臓のCoQ
10値は変動せず, CoQ9値は一過性に減少した. 肝動脈遮断後の肝障害のある時期に一致して, CoQ
9値およびCoQ
10値は一過性に上昇した. 外因性のCoQ
10を投与すると, 肝臓のCoQ
10値は投与後12時間を最高にして一過性の大きな上昇がみられた. 外因性CoQ
10の基剤である界面活性剤を投与すると, 肝の内因性CoQ
9およびCoQ
10に対する複雑な影響がみられた.
抄録全体を表示
-
中谷 寿男, 小澤 和恵, 佐藤 俊英
1987 年 20 巻 11 号 p.
2536-2543
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
ハムスターの門脈内にfructose溶液を持続投与し, 肝臓のenergy charge (EC) を操作することを試みた. 10, 20, 40%fructose溶液を0.25ml/100g/15分の速度で門脈内投与すれば肝臓のECは急速に低下し, 15分間の実験中そのレベルを維持したが, 10, 20%溶液の静脈内投与では低下しなかった. このことは門脈内にfructose溶液を投与することにより, 他の臓器に影響を及ぼすことなく肝臓のECを操作しうることを示している. このモデルを使って肝ECを低下させれば, アンモニアの解毒が遅れることが示された. このモデルは, ある物質を肝臓が代謝する能力と, 肝臓のエネルギーレベルとの関係をin vivoにおいて検討するのに有用である.
抄録全体を表示
-
河田 滋, 宮崎 勝, 志村 賢範, 高橋 修, 菅沢 寛健, 栗原 正利, 宇田川 郁夫, 越川 尚男, 伊藤 博, 神野 弥生, 寺本 ...
1987 年 20 巻 11 号 p.
2544-2549
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
ラットを用い68%肝臓部分切除と消化管 (回盲部および横行結腸) を同時切除した際の残存再生肝に与える影響につき検索した. 血清GOT, GPT, T-Bil値には差異を認めなかったが血清Alb値は, 肝切除群に比べ合併切除群に低下 (p<0.01) を認めた. 再生肝DNA合成能は肝切除群に比べて合併切除群では64~67%と低下していた (p<0.01). 再生肝の蛋白合成能は肝切除群が2日目に2.4倍と亢進するのに比べ, 合併切除群では2日目には1.6倍とその亢進は抑制され (p<0.01~0.05) 7日目にピークを示した. 生存率においては肝切除群の100%に比べ合併切除群は45%, 62%と著明に低値を示した (p<0.01). 以上のように肝臓および消化管の同時切除は切除後肝再生を著明に抑制することが示された.
抄録全体を表示
-
石山 秀一, 片桐 茂, 瀬尾 伸夫, 飯沢 肇, 布施 明, 吉村 信幸, 佐藤 淳, 川村 博司, 塚本 長
1987 年 20 巻 11 号 p.
2550-2554
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
肝硬変併存肝癌11例を対象に, 肝硬変併存肝癌に対する肝切除術後に生じる血液稀釈状態下の循環動態, 特に酸素需給状態について検討した. 術後のHt値は術後3~4日目に最低値を示し, 以後徐々に回復した. Ht値の減少とともに心指数は上昇したが上昇の程度はHt値が低い症例で顕著であった. 分時酸素運搬量はHt値の低下とともに減少した. しかし, 酸素消費量は危険域には達せず, Htの最低値が16%となった1例を除き, 酸塩基平衡の異常はみられなかった. また, 血中乳酸値の増加や心電図上, 心筋の虚血を思わせる所見もみられなかった. 少なくともHt値が20%までは心機能障害がない限り, 輸血を行わずに安全に管理できるものと考えられた.
抄録全体を表示
-
血管造影と対比して
近森 文夫, 高安 賢一, 村松 幸男, 森山 紀之, 石川 勉
1987 年 20 巻 11 号 p.
2555-2560
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
原発性肝細胞癌に合併する門脈内腫瘍栓 (n=28) の存在診断ならびに進展度診断について, computed tomography (以下, CT) と血管造影所見とを比較検討した. 門脈内腫瘍栓のCT所見として, 1) 門脈拡張を93%(26/28), 2) 門脈内低吸収領域を96%(27/28), 3) 門脈内陰影欠損を43%(12/28), 4) cavernous transformationを43%(12/28), 5) lobar attenuation differenceを50%(14/28), 6) periportal enhancementを25%(7/28) に認めた. そして, 血管造影検査で認められた門脈内腫瘍栓の存在ならびに進展度についてCTを用いた診断率はおのおの100%(28/28), 96%(27/28) であった.
抄録全体を表示
-
臨床像ならびに超音波所見からの検討
高田 忠敬, 安田 秀喜, 内山 勝弘, 長谷川 浩, 四方 淳一
1987 年 20 巻 11 号 p.
2561-2565
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
急性胆嚢炎において胆嚢周囲膿瘍合併11例と非合併46例の臨床像ならびに超音波所見を対比検討した. さらに胆嚢周囲膿瘍を局在部位から分類した. 臨床像では胆嚢周囲膿瘍合併例が非合併例に比べより重篤な所見を示した. 胆嚢周囲膿瘍合併例の超音波所見の特徴は非合併例に比べ胆嚢腫大が少なく (p<0.05), 胆嚢壁肥厚が少なかった (p<0.05).胆嚢周囲膿瘍は超音波所見から肝床単独型, 肝膿瘍合併肝床型, 胆嚢交通肝床型, 胆嚢壁内型, 腹腔内型に分類しえた. 治療法は, 肝床単独型には待期手術, 肝膿瘍合併肝床型には超音波誘導下胆嚢ドレナージと肝膿瘍穿刺吸引, 胆嚢交通型には超音波下膿瘍ドレナージ, 胆嚢壁内型ならびに腹腔内型には早期手術が必要とされた.
抄録全体を表示
-
とくにOK432局所投与療法について
古川 敬芳, 竜 崇正, 向井 稔, 山本 宏, 高 在完, 丸山 尚嗣, 天野 穂高, 中郡 聡夫, 大島 郁也, 神津 照雄, 小出 義 ...
1987 年 20 巻 11 号 p.
2566-2571
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
胆道癌38例に対して行ってきた放射線療法について検討した. 胆道癌では, 非切除例13例に対する照射は, 術中照射と外照射では差がなかった. 切除後再発例3例に対する照射は無効であった. 非治癒切除例に対する再発予防照射は10例に施行したが, 5年以上の長期生存例もあり有効であった. 単なる照射のみでは無効例も多く, OK432局所投与を併施した治療を4例に試み, 有効例を経験した.
抄録全体を表示
-
小林 達則, 三村 久, 金 仁沫, 高倉 範尚, 浜崎 啓介, 津下 宏, 合地 明, 竹内 一八, 船曳 定実, 折田 薫三
1987 年 20 巻 11 号 p.
2572-2578
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
当科で経験した胆管細胞癌 (末梢型) 12例の診断および進展様式について検討した. 画像上, CTでは腫瘤は全例不整なlow densityを示した. 血管造影では全例hypovascularで, 動脈のencasementおよび門脈の浸潤性変化をみとめた. balloon ERCで全例に, 胆管浸潤所見をみとめた. 進行度は全例stage IVで高度であり, stage決定因子はN (66.7%), Vp (41.7%) が重要であった. 組織学的には全例INFβ以上で浸潤傾向が強く, ly2以上を9例, 神経周囲侵襲を5例にみとめた. これらのことから切除はリンパ節の広範囲郭清, 他臓器・門脈合併切除を伴うen blocな拡大肝切除が必要と考えられた.
抄録全体を表示
-
69歳以下の症例と比較検討して
森本 俊雄, 渡部 洋三
1987 年 20 巻 11 号 p.
2579-2583
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
70歳以上の高齢者で, 手術の対象となった急性腹症56例を, 69歳以下の症例581例と比較検討した. 高齢者では, 腸閉塞症によるものが53.6%を占め, 急性虫垂炎は8.9%と少なかった. 高齢者急性腹症の術前診断率は50.9%・術前併存疾患合併率は69.1%・術後合併症発生率は50.9%・直死率は14.5%であり, いずれも若年者との間に有意差が認められ, とくに消化管穿孔例の成績が不良であった. これは, 若年者に比べ大腸癌の穿孔が多く, 術前の白血球増多などの検査所見が定型的でないことも含め, 診断が遅れることが原因と思われた. また高齢者の腸閉塞症では, 50%に悪性疾患が関与していたが, 腫瘍切除率・直死率に若年者と差はみられなかった.
抄録全体を表示
-
加藤 知行, 坂本 純一, 安井 健三, 森本 剛史, 山村 義孝, 安江 満悟, 紀藤 毅, 加藤 王千, 宮石 成一, 中里 博昭
1987 年 20 巻 11 号 p.
2584-2592
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
直腸癌手術後の局所再発112例を対象として, 局所再発の診断と治療について検討した. 局所再発の初徴は全例の72%が2年以内に出現しており, 会陰部の疼痛, 腫瘤触知など会陰局所の症状が68.6%を占めていた. 局所再発全例の50%生存期間は12カ月であるが, 治療例の生存期間中央値は13ヵ月で, 無治療例の7ヵ月よりも長い. 保存的治療法では放射線療法と化学療法の併用例の成績が良く, 有効例の生存期間中央値は1年6ヵ月である. 1981年以後の治癒を目指した再手術例では18例中11例が生存しており, その中央値は2年10ヵ月であるが, 再手術後の再再発予防のために放射線治療や化学療法などを加えた集学的治療が必要である.
抄録全体を表示
-
神本 行雄, 山口 卓雄, 平岡 武久, 持永 瑞恵, 平田 智美, 宮内 好正
1987 年 20 巻 11 号 p.
2593-2598
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
消化器手術43例を対象とし, 細網内皮系貪食率, 血中fibronectinを測定し, 手術前後の変動を検討した. 細網内皮系貪食率は術後早期に低下し, 大手術侵襲群, 高齢者群に低下が顕著であった. 術後の血中丘bronectinは, 手術侵襲が大きい程低下し, 大手術侵襲群では術前値への回復が遅延し, 貪食率と血中fibronectinの術後変動に解離があった. 術後合併症発生例では貪食率の低下があり, また, 術後の血中fibronectin値は低値で推移した. 新鮮凍結血漿の投与は術後の血中fibronectinの低下を軽減した. 細網内皮系機能の評価には血中fibronectinとともに, 直接, 貪食率を測定すべきであり, 貪食率の評価には年齢も考慮し, 血中fibronectinの評価にはその推移をみるべきと考えられる.
抄録全体を表示
-
松本 憲夫, 石上 浩一, 水田 英司, 丹黒 章, 長谷川 博康
1987 年 20 巻 11 号 p.
2599-2602
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
福島 浩平, 佐々木 巖, 舟山 裕士, 今村 幹雄, 内藤 広郎, 鈴木 祥郎, 高橋 道長
1987 年 20 巻 11 号 p.
2603-2606
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
柴田 信博, 渡瀬 誠, 藤本 直樹, 相川 隆夫, 田村 茂行, 野口 貞夫
1987 年 20 巻 11 号 p.
2607-2610
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
荻野 和功, 川口 勝徳, 坂根 正芳, 松井 祥治, 藤尾 陽一, 佐野 正憲, 浅井 隆志, 杉原 順一
1987 年 20 巻 11 号 p.
2611-2614
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
掛谷 和俊, 膳所 憲二, 桑原 亮彦, 多田 出, 金島 良一, 斉藤 貴生, 小林 迪夫, 若杉 健三, 長 益悦
1987 年 20 巻 11 号 p.
2615-2618
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
吉田 英晃, 深井 泰俊, 吉川 高志, 堀田 敦夫, 桜井 隆久, 畑 芳樹, 堀川 己清, 松本 宗明, 福岡 敏幸, 大石 元, 打田 ...
1987 年 20 巻 11 号 p.
2619-2622
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
水上 泰延, 長嶋 孝昌, 古田 環, 磯部 豊, 森口 進, 鈴木 重世, 二村 雄次
1987 年 20 巻 11 号 p.
2623-2626
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
谷浦 博之, 永末 直文, 河野 仁志, 金森 弘明, 中村 輝久, 長岡 三郎
1987 年 20 巻 11 号 p.
2627-2630
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
伊達 学, 杉本 誠起, 川崎 祐徳, 大屋 崇, 後藤 有三
1987 年 20 巻 11 号 p.
2631-2634
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
田口 泰, 鋤柄 稔, 山崎 達雄, 古賀 和美, 片山 勲, 尾本 良三
1987 年 20 巻 11 号 p.
2635-2638
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
河島 秀昭, 池上 淳, 石後岡 正弘, 松毛 真一, 高田 稔, 山崎 左雪, 高田 剛太, 杉原 保, 池田 由弘, 細川 誉至雄, 清 ...
1987 年 20 巻 11 号 p.
2639-2642
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
山碕 芳生, 稲守 重治, 世古口 務, 勝峰 康夫, 岩佐 真, 中村 菊洋
1987 年 20 巻 11 号 p.
2643-2646
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
道清 勉, 中尾 量保, 宮田 正彦, 橋本 創, 津森 孝生, 川島 康生
1987 年 20 巻 11 号 p.
2647-2650
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
長井 孝夫, 有田 峯夫, 有田 英二, 北村 均, 北村 創
1987 年 20 巻 11 号 p.
2651-2654
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
佐藤 輝彦, 鎌野 俊紀, 東 昇, 片見 厚夫, 田村 順二, 内田 敬之, 菅野 勉, 佐藤 徹也, 松川 正明, 富岡 英則, 桑原 ...
1987 年 20 巻 11 号 p.
2655-2657
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
中浜 貴行, 小坂 篤, 東 俊策, 野口 孝, 川原田 嘉文, 水本 龍二
1987 年 20 巻 11 号 p.
2658-2661
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
Swenson変法とその術後成績
松末 智, 柏原 貞夫, 倉本 信二, 武田 博士, 田中 英夫, 中村 義徳
1987 年 20 巻 11 号 p.
2662-2665
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
Flow cytometryによるDNA histogramを中心に
増田 亨, 松本 好市, 杉平 宣仁, 竹内 謙二, 小池 宏, 森山 茂, 入山 圭二, 鈴木 宏志, 高橋 勝美
1987 年 20 巻 11 号 p.
2666-2668
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
中光 篤志, 中井 隼雄, 三好 信和, 平田 敏明, 水流 重樹
1987 年 20 巻 11 号 p.
2669-2672
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
斉藤 裕, 道伝 研司, 酒徳 光明, 平野 誠, 橘川 弘勝, 龍沢 俊彦, 岩瀬 孝明, 斉藤 勝彦
1987 年 20 巻 11 号 p.
2673-2676
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
平井 孝, 鈴木 一男, 熊谷 太郎, 千木良 晴ひこ, 向山 博夫, 森浦 滋明, 生田 宏次, 柴田 佳久, 山本 宏明, 小林 憲夫
1987 年 20 巻 11 号 p.
2677-2680
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
生田 肇, 多淵 芳樹, 今西 築, 高本 幸夫, 河 良明, 光野 孝雄
1987 年 20 巻 11 号 p.
2681-2684
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
-
藤吉 学, 白水 和雄, 佐々木 孝之, 島 一郎, 中川 喜一朗, 龍 嘉昭, 小野 真一, 磯本 浩晴, 掛川 暉夫
1987 年 20 巻 11 号 p.
2685-2688
発行日: 1987年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー