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加藤 抱一, 日月 裕司, 渡辺 寛, 飯塚 紀文
1989 年 22 巻 7 号 p.
1729-1737
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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食道癌切除867例におけるリンパ節転移をリンパ節の部位別に分類して,その転移率および予後から,リンパ節郭清の意義を検討した. 癌の深達度が増すとリンパ節の平均転移個数が増加し,転移個数が増すと生存率が低下した. リンパ節の部位別の転移率は右縦隔最上部,左鎖骨上,右噴門,気管前,左噴門,左胃動脈幹,胸部上部労食道リンパ節の順で高かった. リンパ節転移部位別の生存率では,右縦隔最上部,左噴門,胸部中部勇食道転移陽性例の予後が比較的良く,郭清の意義が有ると考えられた. 気管前,右肺門,横隔膜,後縦隔,大動脈弓下,脾動脈幹リンパ節転移陽性例には3年生存老がなく,今までの郭清方法では予後に対して有効ではなかったといえる.
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西脇 英樹, 佐竹 克介, 梅山 馨
1989 年 22 巻 7 号 p.
1738-1743
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
胃切除術の膵外分泌, 胆汁分泌機能への影響を消化管ホルモン, 特にcholecystokinin (以下CCK), secretin分泌動態より, その再建術式別に検討した. 胃切除後の血漿secretin分泌では, 食後120分間のintegrated secretin responseはB-I再建1.676±250pg/ml/120分, B-II再建929±250pg/ml/120分, 胃全別Roux-en Y再建520±150pg/ml/120分でduodenal bypassされるB-II法でより低下し, Roux-en Y再建法では明らかな低分泌反応であるが, 塩酸リモナーデ投与時には3群ともピークのsecretin分泌反応がみられた. 一方, 血漿CCK分泌反応では, 胃切B-I再建, B-II再建, Roux-en Y再建群間には明らかな差異はみられなかった.
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三浦 敏夫, 中越 享, 佐藤 行夫, 川口 昭男, 草野 裕幸, 平野 達雄, 下山 孝俊, 富田 正雄
1989 年 22 巻 7 号 p.
1744-1748
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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胃切除術後の再建をlinear staplerとcircular staplerの二種類の自動縫・吻合器を交差して用いる二重器械吻合法で行い, 術後合併症を中心に検討した. 対象は膵頭十二指腸切除4例を含む胃切除術33例で男性28, 女性5例, 平均年齢は64.9歳である. 再建法はBillroth I法16例, Billroth II法17例で, 使用した自動縫・吻合器はTA90: 19例, LG90: 14例, EEA: 21例, ILS: 12例である. 術中合併症は, 抜去障害7例, 腸管損傷2例, 脾損傷1例であった. 術後合併症は, 出血1例, 吻合部狭窄5例 (15.2%) で, 縫合不全はなかった. 狭窄はCSの径29.31mmのものは0%であったが, 25mmで22.2%, 28mm EEAでは20%に発生した. ドーナツ中のステイプルの形態変化は, 変形が75.8%でもっとも多く, 切断12.1%, 変形なしは6.1%であった.
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佐々木 壽英, 梨本 篤, 筒井 光広, 佐野 宗明, 加藤 清, 島田 寛治, 赤井 貞彦
1989 年 22 巻 7 号 p.
1749-1754
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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腹部大動脈リンパ節No.(16) を郭清した胃癌262例を対象として, No.(16) リンパ節郭清の意義, 郭清の適応と郭清範囲などについて検討を加えた, 262例のNo.(16) 組織学的転移率は27.1%であった.原発巣の局在別にNo.(16) への転移ルートをリンパ節の転移状況から検討し, 4ルートを解明した. No.(16) 治療的郭清の適応は, No.(16) 転移を郭清して相対非治癒切除が可能な症例である.予防的郭清の適応 (相対的適応) は, S2でNo.(7) (8) (9) (14) の何れかに転移陽性症例, So, S1症例でもNo.(9) (14) に転移を認めた症例である.No.(16) の転移71例中の5年生存例は5例であった.No.(16) 転移例の術後累積5生率は予防的郭清例で34.6%, 治療的郭清例で19.1%が得られた.
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治癒切除例からの検討
中根 恭司, 今林 伸康, 岡本 真司, 笠松 聡, 朴 常秀, 大草 世雄, 広実 伸郎, 日置 紘士郎, 山本 政勝
1989 年 22 巻 7 号 p.
1755-1760
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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治癒切除521例を対象とし, 肉眼的漿膜浸潤程度 (S) と遠隔成績, 腹腔細胞診, 転移リンパ節浸潤様式との関係について調べ, S陽性胃癌外科治療の限界について検討した. 漿膜浸潤程度の増強とともに遠隔成績は不良で, 特にS陽性例では低分化型に不良傾向がみられた. 腹腔細胞診陽性率はS因子とともに増加し, S
2, 3に限ってみると分化型13.2%, 低分化型30%と低分化型に高頻度であった. 陽性例の予後は1生率35%, 2生率26%でP (+) 例と同様に極めて不良であった. 転移リンパ節浸潤様式に関しては粘膜, 粘膜下層, 筋層と深達度が増すほど1型 (辺縁洞型) は少なくなりII型 (髄内洞型), III型 (全域型) が増加し, S (+) 例はIV型 (周辺浸潤型) が18.3%と著明に増加した. 以上よりS陽性胃癌ではいかに治癒切除を徹底しても遠隔成績の向上には一定の限界があるものと考えられ効果的な補助療法の確立が急務である.
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久保 俊彰, 曽和 融生, 西村 昌憲, 加藤 保之, 鄭 容錫, 芳野 裕明, 梅山 馨
1989 年 22 巻 7 号 p.
1761-1767
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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最近5年間に経験した血清α-fetoprotein (AFP) 陽性 (20ng/ml以上) 原発性胃癌症例15例について, 臨床病理学的, 免疫組織学的検討ならびに癌細胞核DNA測定を行った. 血清AFP陽性症例ではStage IV 9例 (60.0%), H
3 2例 (13.3%), S
3 6例 (40.0%), N
4 3例 (20.0%), v
2 10例 (66.7%) と有意に多く認められ, また非治癒切除となるものが8例と多かった. 予後については12例のうち5例が生存しており, 肝転移例は8例であった. avidin-biotin-complex法によるAFP染色で9例にAFPの細胞内局在を認めた. 癌細胞核DNA測定では, aneuploid patternを示すものが多く認められ, 生物学的悪性度が高いと考えられた.
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福井 四郎, 青木 春夫, 水島 康博, 藤井 惇, 池山 淳, 滝和 美, 早坂 滉
1989 年 22 巻 7 号 p.
1768-1777
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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乙型肝硬変症 (以下乙型n=25) とその起因症である脂肪肝 (n=10), 肝線維症 (n=23) の血漿遊離アミノ酸の相互関連性を検討することによって脂肪肝のアミノ酸代謝から程度を知ることを目的とし, 成人 (n=566) の正常値を1として比較検討した. 総アミノ酸濃度は3群間に差はなく正常域値内の変動である. 必須アミノ酸の総和は脂肪肝は0.80, 肝線維症は0.79で, 乙型の0.90より低い. 分岐鎖アミノ酸総和はいずれの群も正常値の70%程度である. 芳香族アミノ酸は脂肪肝1.22, 肝線維症1.31, 乙型1.59であり, Gln/Gluは脂肪肝0.55, 肝線維症0.46, 乙型0.42でこれらは肝障害の悪化に比例している. したがって, アミノ酸代謝の検討から肝障害の程度を知ることが可能である.
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川崎 康彦, 宮良 球一郎, 伊佐 勉, 本馬 周淳, 武藤 良弘, 戸田 隆義
1989 年 22 巻 7 号 p.
1778-1782
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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90%肝切除後の残存肝におよぼす内因性エンドトキシンの影響を検討するために, ラットを用い硫酸ポリミキシンB投与群と非投与群に分け肝切除を行った. 1週以上生存率は, 投与群は90%であったが, 非投与群は71.4%であった. 血中エンドトキシン量は肝切除1日後が最高で, 投与群は16.0±3.3pg/ml, 非投与群30.8±8.9pg/ml (p<0.05) であった. 動脈血中ケトン体比は, 肝切除3日後に投与群0.43±0.06, 非投与群0.29±0.09 (p<0.05) であった. 残存肝では組織学的に, 3日目に小葉中心性凝固壊死を多数みとめ, 非投与群に著明であった. この成績より, 内因性エンドトキシンによる残存肝障害が示唆された.
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林 賢, 高安 賢一, 森山 紀之, 村松 幸男, 山田 達哉, 長谷川 博, 山崎 晋, 幕内 雅敏, 岡崎 伸生, 広橋 説雄
1989 年 22 巻 7 号 p.
1783-1790
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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近約8年間に経験した最大径10cm以上の大型肝細胞癌31例を切除群 (19例) 非切除群 (12例) に分け臨床病理学的ならびに治療成績を比較検討した. 切除率は61.3%で切除群は右葉原発で肉眼的進行程度II, IIIまでにとどまるものが多く, 臨床病期も良好で肝硬変の併存は少なかった. 切除群では組織学的に被膜形成94.7%, 肝内転移78.9%, 門脈内腫瘍栓94.7%を認め, 耐術例の再発転移は76.5%と高率であったが集学的治療を積極的に行うことにより5年生存率は52.1%と良好であった.非切除群では進行した症例が多く肝動脈塞栓療法, 化学療法を行っても1年生存率はわずかに10.4%であった. 大型肝細胞癌の治療には切除術が最も有効であると考えられた.
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都築 俊治, 上田 政和, 飯田 修平, 尾沢 巌, 菊池 嘉一郎, 杉岡 篤, 中安 邦夫, 笠島 学
1989 年 22 巻 7 号 p.
1791-1796
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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通常切除不能とされている肝癌15例 (肝細胞癌14例, 肝芽腫1例) に対して肝切除を行った.閉塞性黄疸合併例4例には減黄後肝切除を行い, 1例が5年5か月生存しており, 1例が3年6か 月生存した. 門脈本幹まで腫瘍栓が及んでいた6例では, 1例が肝切除と種々の補助療法の 組み合わせによって2年2か月生存した. 癌が左右両葉に存在したH
4症例5例に対しては主腫瘍を切除後副病巣を切除またはTAEによって治療する方式を行った. TAEを行った1例が3年9か月生存しており, 他の1例が2年4か月生存した.
有効な非手術的治療が見当らない現在, このような肝切除を積極的に行うべきであると考えている.
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武田 明芳, 鈴木 茂, 宅間 哲雄, 木下 雅道, 清水 義金, 野田 良材, 桜井 貞夫, 恩田 昌邦, 炭山 嘉伸
1989 年 22 巻 7 号 p.
1797-1800
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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過去10年間に当科において経験した特発性内胆汁瘻症例は12例であった. その内訳は胆嚢十二指腸瘻: 4例, 総胆管十二指腸瘻: 3例, 胆嚢十二指腸一総胆管十二指腸瘻11例, 胆嚢胃瘻: 1例, 胆嚢結腸瘻: 1例, 胆嚢結腸一総胆管結腸一総胆管十二指腸瘻1例, 胆嚢十二指腸一胆嚢結腸憩室瘻: 1例であった. 十二指腸との間に瘻孔を形成した10例では全例術前確定診断可能であったが, 胃, 結腸などと瘻孔を形成した2例は瘻孔開口部位同定不能であった. 術前瘻孔部位不明例でも各種画像診断で周囲の炎症の波及が予想されており, 内胆汁瘻を想定した慎重な手術操作により瘻孔を発見, 切離閉鎖術を施行, 場合により腸管部分切除などを付加し良好な予後を得ている.
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橋口 文智, 村井 隆三, 吉見 優, 栗栖 敏嘉, 佐々木 寿彦, 中村 亮, 小室 恵二, 安藤 博, 伊坪 喜八郎
1989 年 22 巻 7 号 p.
1801-1805
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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肝外胆管癌切除37例のうち病理組織学的に検索可能であった28例の癌深達度と各因子の関係をみることにより, 胆管癌における組織学的深達度の意義を検討した. 占居部位では上部になるほど深達度の進んだ症例が多く肉眼型でも深達度の進んだものに浸潤型が多くなる傾向にあり, リンパ節転移も同様でSSではn
1以上が50%であった. リンパ管, 神経周囲浸潤は深達度fmになると陽性率が高くなりいずれも75%が陽性であるが, 静脈浸潤に関しては一定ではなかった. さらに根治度および予後の面からみても深達度が大きく関与しておりそれはew
0となる最も重要な因子が深達度だからであると考えられた.
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石川 啓, 田川 泰, 中越 享, 平野 達雄, 清水 輝久, 草野 裕幸, 福田 豊, 高平 良二, 下山 孝俊, 三浦 敏夫, 富田 正 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1806-1810
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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大腸癌核DNA量の予後因子としての価値を検討する目的で, Coxの比例ハザードモデルにより多変量解析を試みた. 方法はパラフィンブロックを用いたB.Schutteらの方法に準じflow cytometerで核DNA量を測定した. 236例中DNA diploidyは97例 (41.1%) であり, DNA aneuploidyは139例 (58.9%) であった. DNA ploidyは臨床病理学的因子の中で, 壁深達度, リンパ節転移との間に有意差を認め, Coxの比例ハザードモデルにおいては, 回帰係数β値は0.7739危険率0.0033であり, 他の病理組織学的因子に優る有意性が認められた. 以上の結果より, 大腸癌核DNA量は独立した予後因子として有用であることが明かとなった.
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中越 享, 広田 正毅, 仲宗 根朝紀, 下山 孝俊, 三浦 敏夫, 富田 正雄, 伊福 真澄
1989 年 22 巻 7 号 p.
1811-1818
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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新しいモノクローナル抗体CSLEX1によって認識される糖鎖抗原sialylated Lewis
xを, 大腸癌手術症例63例の血清を対象に, EIA法にて測定し, 腫瘍マーカーとしての有用性を検討した. 陽性率は23.8% (15/63) で, Dukes A・Bの早期においては0%・8.7%と低値で, 早期診断は困難であるが, Dukes C・Dの進行癌での陽性率は33.3%・50.0%で, 非治癒切除例・非切除例での陽性率は50.0%・66.7%と高率であり, 術前の根治度の判定が可能であると考えられ, 転移形式のうち肝転移とリンパ節転移因子に関連性を有する.また, 限局型癌・粘液癌に陽性率が高い. 以上より, 大腸癌患者血清中sialvlated Lewis
x抗原は, 新しい腫瘍マーカーとして臨床的に有用であることが示唆された.
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奥山 和明, 小野田 昌一, 唐司 則之, 坂本 昭雄, 小出 義雄, 山本 宏, 松原 久裕, 木下 弘寿, 佐野 友昭, 関 幸雄, 横 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1819-1825
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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大腸癌肝再発例の肝切除例19例を対象として, 肝切除方針につき検討した.
肝切除は, 切除肝の細切による転移巣の数とその予後の検討から, 転移の個数が3個以内の症例に適応があると思われた.
主たる転移巣の大きさからの肝切除方針の検討では, 大きさ6cm未満なら66.7%が部分切除か, 1区域以内の肝切除である. しかし, 6cm以上になると, 90%に2区域以上の広範囲肝切除が施行されており, これら両群間の予後にも有意差がない事から, 肝切除範囲決定には肝転移巣の大きさを十分に考慮する必要があると思われた.
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その意義と問題点
島津 元秀, 青木 春夫, 丸田 守人, 小森 義之, 蓮見 昭武, 菅谷 宏, 中野 孚, 河田 周三, 吉松 泰彦, 林 収, 鈴木 治 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1826-1833
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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フリー
大腸癌肝転移112例中30例 (26.8%) に対し計32回の肝切除術を施行し, H
120例, H
210例および同時性14例, 異時性16例に分けて, その切除成績を比較, 検討した. 肝切除例では累積5年生存率45.9%であり, 非肝切除例に比べ有意に予後の改善が得られ, とくにH
1の方がH
2より予後良好であった. 同時性と異時性では予後に差はなかったが, H
1に限ると異時性の方が5年生存率80%と良好な傾向を示し, また異時性では原発巣手術から肝転移までの時間が短い症例に予後不良例が多かった. これらの成績をふまえて, H
2に対する切除適応の拡大の意義と問題点および同時性と異時性肝転移の病態の相違を考察し, さらに補助化学療法についても言及した.
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桂 禎紀, 吉中 平次, 石沢 隆, 山田 一隆, 春山 勝郎, 鮫島 隆志, 島津 久明, 政 信太郎, 大井 秀久
1989 年 22 巻 7 号 p.
1834-1838
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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フリー
経肛門的超音波断層法 (trasanal ultrasonography以下, TAUSと略す) による直腸の早期癌17例の壁深達度および髄腸リンパ節転移診断について検討した. その結果, 壁深達度の正診率はm癌で75% (6/8例), sm癌で89% (8/9例) であった. またsm癌9例中1例にみられた旁直腸リンパ節転移を指摘でき, 早期癌のリンパ節転移診断にも有用であることが示唆された. このようにTAUSは早期直腸癌のより正確な壁深達度診断が可能であるばかりでなく, リンパ節転移診断についても有用と考えられ, その初回治療方針を決定する上で是非必要な検査法である.
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井上 善文, 根津 理一郎, 中井 澄雄, 高木 洋治, 岡田 正, 川島 康生
1989 年 22 巻 7 号 p.
1839-1846
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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完全皮下埋め込み式カテーテル (SIP) を用いた間歇的投与による在宅静脈栄養法 (HPN) を14症例に施行した. 従来より用いられてきた体外露出部分を有するBroviac catheterに比べて, SIPでは輸液非投与時にはカテーテルの管理が容易となり, quality of lifeの改善が得られた. 合併症はカテーテルの閉塞が1例にみられたのみで, カテーテル感染は1例にもみられなかった. 抜去を要した合併症発生頻度はBroviacでは2.04回/1000日であったのに対し, SIPでは0.18回/1000日と有意に低率であった. 以上SIPは合併症の発生頻度が低く, 安全に使用可能であり, またquality of lifeの面からもSIPのHPN用カテーテルとしての有用性は高いと考えられた.
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立石 訓己, 有馬 純孝, 二見 喜太郎, 立石 修三, 篠原 貫之, 境田 隆二, 曽根 陽一郎, 吉村 茂昭, 重田 正義, 土器 潔, ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1847-1850
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
フリー
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小野原 俊博, 前川 宗一郎, 朔 元則, 中橋 恒, 手島 康一, 牛島 賢一
1989 年 22 巻 7 号 p.
1851-1854
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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山下 巌, 加藤 博, 田沢 賢次, 坂本 隆, 黒木 嘉人, 穂苅 市郎, 吉田 真佐人, 島崎 邦彦, 山田 明, 笠木 徳三, 小田切 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1855-1858
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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末吉 晋, 島 伸吾, 米川 甫, 後藤 正幸, 田中 勧
1989 年 22 巻 7 号 p.
1859-1862
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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小野田 忠, 加藤 抱一, 日月 裕司, 福積 聡, 渡辺 寛, 板橋 正幸
1989 年 22 巻 7 号 p.
1863-1866
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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片岡 和彦, 小長 英二, 山下 博士, 大石 正博, 岩藤 浩典, 片岡 正文, 後藤 精俊, 小林 元壮, 竹内 仁司, 荒田 敦, 田 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1867-1870
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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柏木 秀幸, 青木 照明, 秋元 博, 高野 哲, 伊藤 顕彦, 水永 篤, 鳥海弥 寿雄, 関根 千秋, 古賀 紳一郎, 阿部 貞信, 中 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1871-1874
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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貝沼 修, 原 壮, 谷口 徹志, 高橋 敏信, 中市 人史
1989 年 22 巻 7 号 p.
1875-1878
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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竹内 護, 鈴木 豊, 和泉 明宏, 衣川 義隆
1989 年 22 巻 7 号 p.
1879-1882
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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泉 良平, 谷 卓, 清水 康一, 藪下 和久, 渡辺 俊雄, 北林 一男, 堀地 肇, 伊井 徹, 宮崎 逸夫
1989 年 22 巻 7 号 p.
1883-1886
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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元島 幸一, 前田 茂人, 浦川 聡史, 梶山 勇二, 坂本 喜彦, 西浦 清昭, 藤井 政昭, 冨岡 勉, 小原 則博, 角田 司, 原田 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1887-1890
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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山本 宏, 山本 義一, 長島 通, 浅野 武秀, 碓井 貞仁, 尾崎 正彦, 岡住 慎一, 吉田 雅博, 阿部 恭久, 高山 亘, 山田 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1891-1894
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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岸本 秀雄, 大村 豊, 大橋 大造, 入谷 勇夫, 小川 弘俊, 大谷 享, 織田 誠, 加藤 雅通, 坂本 英至
1989 年 22 巻 7 号 p.
1895-1898
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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前場 隆志, 田中 聰, 脇 正志, 平田 陽一, 近石 恵三, 岡田 節雄, 大森 吾朗, 浜本 勲, 国土 泰孝
1989 年 22 巻 7 号 p.
1899-1902
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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藤田 徹, 羽生 富士夫, 中村 光司, 今泉 俊秀, 吉川 達也, 三浦 修, 中迫 利明, 松山 秀樹, 長谷川 正治, 吾妻 司, 小 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1903-1906
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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田端 正己, 梅田 裕之, 島村 栄員, 吉村 明文, 日高 直昭
1989 年 22 巻 7 号 p.
1907-1910
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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溝井 賢幸, 小林 信之, 黒田 房邦, 三国 潤一, 安西 良一, 遠藤 良一, 浅野 滋之
1989 年 22 巻 7 号 p.
1911-1914
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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山口 俊昌, 裏川 公章, 中本 光春, 慰斗 有, 出射 秀樹, 磯 篤典, 西尾 幸男, 植松 清, 五百蔵 昭夫, 瀬藤 晃一, 嶋田 ...
1989 年 22 巻 7 号 p.
1915-1918
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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清水 忠典, 渡部 洋三, 白沢 光太郎, 松本 文夫, 榊原 宣
1989 年 22 巻 7 号 p.
1919-1921
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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穂積 高弘, 白石 守男, 下川 敏弘, 中村 輝久
1989 年 22 巻 7 号 p.
1922-1925
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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佐藤 裕, 成富 元, 中城 博見, 片野 光男, 山本 裕士, 久次 武晴
1989 年 22 巻 7 号 p.
1926-1929
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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松尾 哲也, 佐々木 巌, 舟山 裕士, 内藤 広郎, 神山 泰彦, 福島 浩平
1989 年 22 巻 7 号 p.
1930-1933
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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近藤 慎治, 藤田 佳宏, 沢井 清司, 山根 哲郎, 鈴山 博司, 横田 隆, 奥隅 淳一, 庄林 智, 高橋 俊雄, 児玉 正
1989 年 22 巻 7 号 p.
1934-1937
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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徳原 太豪, 月岡 一馬, 小泉 英勝, 水上 健治, 村松 秀幸, 福田 成男, 海野 勝利, 平田 早苗
1989 年 22 巻 7 号 p.
1938-1941
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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川村 亮機, 秋山 泰廣, 並川 和男, 高城 克義, 庄嶋 健, 水谷 純一, 山口 哲也
1989 年 22 巻 7 号 p.
1942
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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Methoxy Cypridina Luciferin analogを用いて
平沢 敏昭, 大隈 雅夫, 岩谷 周一, 福島 晴夫, 田中 稔, 西田 保二, 長町 幸雄
1989 年 22 巻 7 号 p.
1943
発行日: 1989年
公開日: 2011/03/02
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