頭頸部腫瘍
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21 巻 , 3 号
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  • Andrew G. Huvos
    1995 年 21 巻 3 号 p. 485-488
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 岸 英司
    1995 年 21 巻 3 号 p. 489-492
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 坪井 陽一, 坪井 奈々子, 別所 和久, 横江 義彦, 村上 賢一郎, 飯塚 忠彦
    1995 年 21 巻 3 号 p. 493-500
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    腫瘍等により失われた顎の機能と審美性の再建を目的としたオッセオインテグレイテッドインプラントの応用には, 骨の創傷治癒の理解に加え, インプラント周囲の骨創の治癒や経年的な骨のリモデリングを熟知することが重要となる。オッセオインテグレイテッドインプラントの科学的背景を知り各治療ステップを遵守することによって術後合併症を高い予知性をもって避けることができる。骨移植部位や放射線照射部位にインプラントを併用する症例ではこうした理解がとくに重要となる。本論文では, 各治療ステップの概説に加え, インプラント周囲の骨創の治癒および骨のリモデリングを解説する。
  • 大野 康亮, 松井 義郎, 今井 智子, 山下 夕香里, 道 健一
    1995 年 21 巻 3 号 p. 501-506
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究では当科の腫瘍術後症例におけるインプラント義歯による咀嚼機能ならびに構音機能の回復, 再建について検討した。その結果, 代表症例の構音機能では, インプラント義歯の応用により構音機能の回復が得られた。咀嚼機能の結果では, 代表症例の山本の咬度は3~6であり, 咀嚼機能の回復が認められた。デンタルプレスケールの測定結果では, 口腔腫瘍患者群は健常群より低い数値を示したが, 一般患者とほぼ同等の数値を示した。発色ガム法の結果では, 口腔腫瘍患者群は健常者, 一般患者群よりも低い値を示した。
    これらのことはインプラント義歯が咀嚼および構音機能の回復に有用であることを強く示唆するものと考えられた。
  • 榎本 昭二
    1995 年 21 巻 3 号 p. 507-512
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    下顎歯肉癌で顎切除後, 血管柄付腸骨移植を行い, 移植骨が生着後, デンタルインプラントを応用し, 咀嚼機能の回復を伴った顎骨再建を行った。
    使用したデンタルインプラントは, ノーベルファルマ社製, ブローネマルクインプラントで, 直径3.75mm, 長さ10~18mmのセルフタップフィクスチャー5本を埋入し, 6か月後にアバットメントを装着した。最終補綴物は3本のアバットメントをドルダー・バーで連結し, バーアタッチメントを利用したオーバーデンチャーとした。本症例を通して, 顎切除後のインプラント義歯の問題点を考察した。
  • 上田 実, 野阪 泰弘, 新美 敦
    1995 年 21 巻 3 号 p. 513-519
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    眼窩部, 耳介, 外鼻部は形態が複雑で再建がとくに難しい部位といわれ, 古くから人工の顔面補綴物 (エピテーゼ) によって治療が行われてきたが, 局所への固定性に問題が残されていた。純チタン製インプラントは骨と強固に結合することが知られており顔面エピテーゼの固定源としての応用価値は非常に高い。名古屋大学医学部附属病院歯科口腔外科では平成3年よりこのタイプの顔面エピテーゼ治療 (眼窩7例, 耳介3例, 鼻1例) をおこなっているが, いずれの症例でも経過良好で患者の日常生活への復帰を助けることができた。本論文では代表症例を供覧し, 本法の適応症, 治療計画, 予後管理法, 外科的配慮などを解説した。
  • 後藤 昌昭, 香月 武
    1995 年 21 巻 3 号 p. 520-525
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    顎骨切除後には, 咀嚼, 嚥下, 発音などの口腔機能を回復することが要求される。そのためには, 十分に安定した顎補綴物の装着が必要である。1980年代に, 我が国へも顎骨と直接結合するチタニウム製のデンタルインプラントが紹介され, 通常の歯牙欠損症例に応用されるようになってきた。佐賀医科大学歯科口腔外科教室では, 1988年より口腔外科疾患患者の術後機能の回復にブローネマルクインプラントを応用し始めた。オッセオインテグレイテイッドインプラントは, 顎骨切除症例の顎義歯の固定源として応用できるものの, 下記のような問題もある。
    1) 顎骨の解剖学的問題, 2) 残存顎骨の形態や位置, 3) 移植骨の大きさや形態, 4) インプラント周囲の皮弁の不適合性, 5) インプラント義歯や口腔内に装着する際の操作性, 6) インプラントによる咀嚼機能回復の時期, 7) 顎骨切除症例へ応用した場合のインプラントの成功率, 8) インプラントによる咀嚼機能回復に要する費用などである。
    本論文では, それぞれの問題に関しての対応を報告した。
  • 吉野 邦俊, 佐藤 武男
    1995 年 21 巻 3 号 p. 526-531
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    喉頭癌手術に対する我々の考え方および手術の概略を述べ, 最も適応の多い基本的術式 (講演においてビデオで供覧した frontolateral 法, 全摘出術) について述べた。
    再発を防ぐには正確な進展範囲の把握と癌を直視下におく工夫が重要であることを強調した。全摘では, 輪状軟骨板正中の離断による喉頭展開法で直視可能となり, 再発の問題はほぼ解決された。
    喉頭癌の手術は, 癌の根絶と機能の温存といった, いわば二律背反した目標をもっている。それだけに他の臓器にはない難しさを伴っており, 術式の選択は厳格でなければならない。そのため術者は各術式に造詣を深め, 習熟に努める必要がある。
  • 今野 昭義, 沼田 勉, 寺田 修久, 日野 剛, 花沢 豊行, 片橋 立秋
    1995 年 21 巻 3 号 p. 532-537
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1985~1989年の5年間に我々が手術した耳下腺癌24症例のうち, 術前に癌の確定診断が得られなかった症例が5例ある。低悪性癌2例の他は嚢胞を伴う小さい腺様嚢胞癌, 画像診断上, 周囲への浸潤が明らかでない小さい多形腺腫内癌および未分化癌それぞれ1例であった。低悪性癌を除く3例は術後に速中性子線照射を行った。5例とも現在, 非担癌生存中ではあるが, 1例が放射線脊髄症を発症している。1978~1993年の16年間に我々は15例の耳下腺再発多形腺腫を経験した。12例は多発腫瘍であり, 7例は2回以上の再発反復後に来院している。再発を3回反復した2症例中の1例で悪性化がみられた。多形腺腫の再発予防は初回手術時の腫瘍被膜処置にかかっている。
  • 松村 智弘
    1995 年 21 巻 3 号 p. 538-542
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    UICCでは口腔癌は六部位に分類されており, 部位によって手術時の問題点は異なってくる。今回, 機能的・審美的な種々の問題点を多く含んでいる下顎悪性腫瘍の基本手術手技について上頸部郭清術と下顎頭を残存させた下顎連続離断術を行った症例をスライド及びビデオで供覧した。悪性腫瘍の手術に際し, 腫瘍を一塊として完全に切除する事がもっとも重要であるが, 同時に, 機能的及び審美的な手術法も考慮されるべきである。そこで, 切除範囲の決定, 下顎骨即時再建法などを含めて, 皮切から最後の皮膚縫合まで問題となる諸事項を手術の手順にしたがって解説した。結論として, 古くから言われていることではあるが, 良き手術を行うためには, 術者は外科的解剖を熟知すべきである。
  • 光嶋 勲, 細田 超, 折田 洋造, 山本 英一
    1995 年 21 巻 3 号 p. 543-547
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    過去の4年間になされた頭頸部再建は156症例で, 有茎島状弁は31症例, 遊離血管柄付組織移植術は125 (151移植片) であった。遊離血管付移植は前外側大腿皮弁33移植片と前内側大腿皮弁14移植片が最も多く, これらと他の組織との合併移植 (33移植片) であった。次いで腹壁皮弁 (19移植片), 橈側前腕皮弁 (15移植片) などであった。前腕皮弁は浅い小範囲の欠損創。原直筋皮弁は深く広範囲の欠損に用いるが, 最近は腹直筋を含まない減量腹直筋皮弁とか腹壁穿通動脈皮弁として用いられつつある。外側大腿回旋動静脈を用いた前外 (内) 側大腿皮弁は, 頭頸部腫瘍切除と同時に皮弁挙上ができ, 再建に要する時間が従来の方法の半分で済み, キメラ型合併型移植とかシャム形連合皮弁として超広範囲な組織欠損の再建では不可欠の移植片となりつつある。
  • 浦部 晶夫
    1995 年 21 巻 3 号 p. 548-551
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    エリスロポエチン erythropoietin (EPO) は赤血球の産生を特異的に促進する造血因子である。EPOは腎性貧血の治療を初めとする各種の領域において臨床応用が広がっている。癌に伴う貧血に対してもEPOの投与 (静注あるいは皮下注) が有用であり, 貧血の改善や輸血量の減少がもたらされ, 患者のQOLの改善に寄与している。自己血輸血に際してもEPOを併用すると貧血の発生をみることなく十分量の自己血を採血し貯血することができる。
  • 正岡 徹
    1995 年 21 巻 3 号 p. 552-555
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    癌化学療法の種々の分野にG-CSFが使用されている。骨髄性白血病細胞の中には, G-CSF受容体をもつものがあり, これに対する注意が必要である。血液疾患合併感染症で抗生剤3日間無効の症例を4日目に randomize してG-CSF(+)と(-)で抗生剤治療を行い有効率に有意差が得られた。顆粒球減少時の感染症に対するG-CSFの効果が証明できたと考えている。骨髄移植では二重盲検試験でG-CSF投与群で顆粒球減少期間の有意の短縮がみられたが, これら症例を5年間追跡するとG-CSF群で慢性のGVHD (Graft versus Host Disease) が有意に低率であることが判った。この成績は説明困難であるので, その再現性につき, アジア太平洋骨髄移植グループでの国際共同研究で, 対照比較試験を行って検討中である。
  • 原田 実根
    1995 年 21 巻 3 号 p. 556-561
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    末梢血幹細胞 (PBSC) は骨髄だけでなく末梢血にもごく少数ながら存在し, 骨髄抑制的な癌化学療法後の造血回復期に一過性ながら著明に増加するが, G-CSFを併用するとPBSCの一過性増加はさらに促進される。この増加は, 造血幹細胞の骨髄から末梢血への動員によるもので, 著増したPBSCは連続血球分離装置を用いて大量に採取することができる。このように採取したPBSCを骨髄破壊的な治療後の血液学的再構築に利用する方法が末梢血幹細胞移植 (PBSCT) である。PBSCTは治療理念が自家骨髄移植 (auto-BMT) と同一であり, したがって適応や症例の選択, 治療の実際もほとんど同様に行われる。PBSCTは, auto-BMTに比べて, 1) 造血回復が速やかである, 2) 造血幹細胞採取に全身麻酔を必要としない, など有利な点が指摘されており, 今後急速に増加するものと予想され, さらに同種PBSCTの可能性も期待されている。
  • 溝口 秀昭
    1995 年 21 巻 3 号 p. 562-565
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    Stem cell factor (SCF) は c-kit のリガンドで, 主に多能性幹細胞に作用し, その分化増殖を促す。それ以外にマスト細胞を増殖させるなどの多彩な作用がある。前臨床試験によって, SCF は末梢血および骨髄中に各系統の血球を増加させ, 末梢血の造血幹細胞を増加させ, その末梢血幹細胞を致死量の放射線照射を受けた動物に移植すると動物を助けることが出来ることが明らかになった。遺伝子組み換え型の SCF は他のサイトカイン, 特に G-CSF と併用すると, 末梢血幹細胞の動員を促進することができ, 臨床的に用いることが出来ると考える。
  • 小川 一誠
    1995 年 21 巻 3 号 p. 566-569
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    血小板減少の治療薬として種々のサイトカインが研究されている。Interleukin-3 は抗癌剤投与後の血小板減少の最低値を上昇させ, 回復を促進した。毒性は発熱, 感冒様症状, 頭痛などで比較的軽度であった。Interleulin-6 は血小板減少に対する効果はある程度認められたが, 発熱, 全身倦怠などの毒性が比較的高度であった。Interleukin-11 は血小板減少に対する効果が認められ, 研究が進行中である。Thrombopoietin は前臨床研究で巨核球の産生・成熟の促進作用を示し, そして抗癌剤・放射線による血小板減少の回復促進効果が認められた。欧米で第1相研究が行われている。
  • 佐々木 武仁
    1995 年 21 巻 3 号 p. 570-575
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    頭頸部癌の放射線治療において過分割照射, 加速分割照射, 加速過分割照射の有効性を支持する生物学的根拠について考察した。さらに, これらの新しい多分割照射を用いた多くの臨床試験結果から, これらの方法によって治療成績が向上することが確かめられている。このような明らかな臨床成績の向上にもかかわらず, 腫瘍容積の大きい腫瘍では局所制御の成績はやはり不良である。我々の頸部リンパ節転移に関する多変量解析により, 大きい腫瘍の放射線抵抗性は単に根絶すべき腫瘍細胞数が多いことによるのではなく, 腫瘍細胞自身がより放射線抵抗性になっていることに原因があると考えられた。
  • 白土 博樹, 橋本 井子, 西岡 健, 安田 元昭
    1995 年 21 巻 3 号 p. 576-580
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    X線発見後100年後の現在, 放射線治療は分子生物学や電子工学的医療の急速な進歩に後押しされながら, さらに洗練された形態・機能温存療法へと進化しつつある。腫瘍占拠部内の形態温存に関する分子生物学的研究が始まり, 細胞接着因子や細胞増殖因子の関与が示唆された。容積効果の理解が進み, 小容積に大線量を短期間に投与することができるようになり, 高線量率小線源治療や粒子線治療の安全かつ効果的な利用が可能となった。腫瘍占拠部外の形態温存の為には, 照射野設定を精密に行う必要がある。3次元画像装置の利用や定位装置の利用により, いままでの治療では果たせなかった mm 単位の治療計画が可能になった。照射門数や角度の設定を工夫することで, 中大照射野でも重要臓器の線量を軽減できるようになった。粒子線は, 物理学的にこの目的に最もかなっており, 残された20世紀中には, 高精度放射線治療が光子線のみならず陽子線や重粒子イオン線を含めてされに急速に進歩するであろう。
  • 鈴木 恵子, 大川 智彦
    1995 年 21 巻 3 号 p. 581-584
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    画像診断の進歩により頭頸部領域でも種々な検査が施行されている。CT や超音波検査はもとより MRI も直径1cm以下の病変の描出も可能となり, 各種画像診断は治療前はもとより術後および治療後の経過観察には不可欠となっている。特に MRI では CT と比較しアーティファクトが少なく咽頭や口腔領域の診断には最適と思われる。また STIR や脂肪抑制法などの撮像法を選択することにより病変のみを描出させることが可能である。いずれにせよ徴細な病変も描出可能となっており治療にも変化をもたらすものと思われる。また頭頸部のうちでも部位により適する検査法が異なっており, 患者および医療費の負担を軽減するためにも常に適切で最小限度の検査が選択されなければならない。
  • 井上 武宏, 井上 俊彦
    1995 年 21 巻 3 号 p. 585-590
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    Phase I/II study の結果に基づいて, 1992年1月より1993年12月までに48例, 49部位の頭頸部癌に対してマイクロセレクトロンを用いて高線量率分割組織内照射を行った。高線量率分割組織内照射による舌癌の局所制御率は 226Ra 針や 192Ir ヘアーピンを用いた低線量率組織内照射より良好であった。高線量率分割組織内照射には3つの大きな利点がある。1) 治療中にガイドチューブが動かないことにより正確な線量分布の把握が可能である。2) 連結ダブルボタン法により LDR より良好な線源配列が可能である。3) 線量分布に関する最適化プログラムにより, より均一な線量分布が得られる。高線量率分割組織内照射は従来の低線量率組織内照射に代替しうるものである。
  • 溝江 純悦
    1995 年 21 巻 3 号 p. 591-595
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    重粒子線は, 物理的線量分布に優れ, 又, 生物学的効果が高く, 従来の光子線などで難治の腫瘍に対し, より良い治療効果をもたらすことが期待されている。1994年6月より放医研にて, HIMAC (Heavy Ion Medical Accelerator in Chiba) を使用した進行頭頸部癌に対する Phase I/II 臨床試行研究が開始された。290MeV/u 炭素イオンを使用して1995年2月までに21例が照射されたが, 1994年8月までに照射された初期の3症例では, その正常組織反応は予測通りかやや弱い印象があり, 又, 腫瘍反応は照射終了時は PR であったが, 終了6ヵ月後ではほぼ CR に近い反応を示している。
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