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18 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 川口 弘一
    18 巻 (1971) 1 号 p. 1-16_3
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    深海性魚類の生態研究において, 種の同定の困難さがその進歩を遅らせてきたと考えられる.そこで本論文では西部北太平洋産の中・深層遊泳性魚類の重要種, ヨコエソ科8属15種の検索表の作製および同定に有用な分類学的記載を行なった.8属15種中3属 (ヨウジエソ属, ウキエソ属, ホシエソ属), 9種 (ヨウジエソ, ウキエソ, オオヨコエソ, ツマリョコエソ, ユキオニハダカ, ハイイロオニハダカ, ウスオニハダカ, センオニハダカ, ホシエソ) は日本初記録であり新和名を付した.なお底生性あるいはそれに近い生息生態をもつと考えられ.るギンハダカ属魚類には分類学上混乱があるので, これ.らの検索表は作製せず, 問題点を指摘するにとどめた.
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  • 石田 幸子, 佐藤 光雄
    18 巻 (1971) 1 号 p. 17-24
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    large pit organは通常側線器官に属し, 微細構造においても側線管器と類似性のあることが推察されたが, 今回の観察結果からその事実が確かめられた.例えば受容細胞から突出している2種類の感覚毛の配列様式, 受容細胞と神経終末とのつくるシナプスにnon-granulated typeとgranulated typeの2種類があるなど, 管器のそれらと全く同じである.支持細胞はlarge pit organ内における位置関係から中心支持細胞と周辺支持細胞とに区別できる.これら2種の支持細胞はその基本構造において大きな相違はないが, 分泌顆粒の形と大きさに関しては, これら2種の支持細胞間で相違がある.これに伴なって顆粒内容物の性質まで異なるものか否かは今後の研究に待ちたい.
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  • 尼岡 邦夫
    18 巻 (1971) 1 号 p. 25-32_1
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    日本の南西海域から中層びきの仔魚網によって採集された大型のヒラメ類後期仔魚3尾を調査した.これらの仔魚は著しく大型 (標準体長34-120mm) であること, 伸長した第2背鰭棘, 背鰭軟条および臀鰭軟条をそなえること, 体外に突出した腸をもつこと, および著しく多くの背鰭軟条 (111-120), 臀鰭軟条 (79-82), 脊椎骨 (16+38-39=54-55) をもつことなどの特徴で, ダルマガレイ科 (Bothidae) の他の種類の仔魚から明らかに区別され, ザラガレイ (Chascanpsetta lugubris) に同定される.この種類の変態完了体長は121-125mmであると推定され, 120mmの後期仔魚は今までに報告されたヒラメ類の中では最大のものである.
    変態期前後の仔魚の体長に対する体各部の相対成長に2型が認められる.体高, 背鰭軟条長および臀鰭軟条長はこの期を境にして急激に減少する.一方, 頭長, 眼径, 胸鰭長および上顎長などは著しく増大する.前者は浮遊生活への適応に, 後者は食性の転換および底生生活への適応に関係していると考えられる.
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  • 新井 良一
    18 巻 (1971) 1 号 p. 33-35
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    バケヌメリ, Draculo mirabilis Snyderは1911年に北海道胆振支庁苫小牧市付近の海浜でとれた体長35mmの3標本に基づき新種として発表された種類である.本種はネズッポ科 (Callionymidae) の中では, 背鰭が一つしかない唯一の種類として特異であるが, その後, 中国の渤海湾で体長26-40.5mmの3尾, 北海道日高支庁門別町の沖で体長4.7-7.5mmの稚魚5尾の採集記録があるにすぎない.
    最近, 北海道・日高沿岸の様似町の海浜でバケヌメリの雌の成魚が5尾 (体長37.9-52.4mm), 縦15m, 横3mの手曳網で採集された.珍らしい魚なので採集標本の形態について報告した.
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  • 本間 義治, 池田 勇
    18 巻 (1971) 1 号 p. 36-38
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1970年7月15日, 愛媛県今治市の西方を流れる浅川河口で釣獲された全長280mmのクロダイ (性不明) は, 頭部に顕著な畸形がみられたので, 公害の所産物でないかと騒がれた.この標本は, いわゆる狩頭と呼ばれている範疇に属すもので, 本邦でも過去に7例報告されている.しかし, 従前のものより一層ひどい症状を示した珍稀なものであるので, 記載した.この崎形の成因は明確でない.
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  • 林 勇夫
    18 巻 (1971) 1 号 p. 39-50
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1.1964年9月から1969年1月までの問に若狭湾産スズキ182個体の精巣の組織観察を行ない, 本種の精巣の形態, 精子細胞の成熟過程について研究を行なった.
    2.本種の精巣は結合組織性の精巣縦隔とその中央部に位置する輸精小管から放射状に派出する細精管がその大部分を占める精巣実質部とからなり, 基本構造は他のほとんどの魚種と大差ない.
    3.精子形成は細精管壁で行なわれる.精原細胞は4月から8月にかけて管内に現われ, 第2次精原細胞や第1次精母細胞がみられるのは10月で, 以後急速に成熟し, 11月中旬以後精子が出現する.これまで報告された他の魚種に比べて精子形成過程が著しく速やかに進行するのが本種の特徴であり, また成熟時期の個体変異はそれ程なく, ほぼ同時期に成熟に達する.
    4.放精が終ると細精管壁に精上皮細胞層が顕著に発達し, 細精管内の残存精子細胞の崩壊, 吸収に関与する.その後次年度の精原細胞がこの上皮細胞から分化し, 残りの上皮細胞は精原細胞の周囲を取囲んで栄養細胞の機能をもつものと思われる.精上皮細胞は機能的には高等脊椎動物のSertoli細胞に相当する.
    5.生殖腺指数の経月変化はよく成熟状態を反映しており, 成熟度判定に有効である.精巣実質部が最も充実する9月に最低値, 0.05-0.1%を示し, 第2次精原細胞が出現する時期に0.2%, 以後成熟とともに急激に値は高くなり, 放精直前の個体ではおおむね10%前後の高い値を示す.放精後値は急降して2%前後となり, 以後残存精子が吸収されるにともない漸減する.
    6.若狭湾における本種の産卵期は12月下旬から1月中旬にかけてであり, 雄の成熟年令は満2年, 成熟体長は260mm前後である.また本種の季節的な成熟過程を大別すると次のようになる.
    8月―12月下旬精子形成期
    12月下旬―1月中旬精子放出期 (産卵期)
    1月下旬―7月回復期および精子形成準備期
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  • 久保 田正, 上野 輝彌
    18 巻 (1971) 1 号 p. 51-54
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Young specimens of Icosteus aenigmaticus Lockington have been reported from several places in Japan.All of these specimens were less than 326 mm in total length and were described as deep-bodied, having blotches on body, pelvic fins, and rounded posterior margin of the caudal fin.The specimen reported here is a mature male collected from Suruga Bay, : Shizuoka Prefecture, on March 15, 1970.The total length is 950 mm.The body color before fixation was dark brown and the pelvic fin is absent.The posterior margin of the caudal fin is lunate.The characters of this specimen match well with those of the specimen described as Acrotus willoughbyi Bean, which has been considered to be a junior synonym of Icosteus aenigmaticus.The appearance of the specimen in Suruga Bay is probably related to the appearance of unusually cold water masses off the coast of southern Japan on the Pacific side.
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