魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
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20 巻 , 2 号
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  • 吉野 哲夫, 岩井 保
    20 巻 (1973) 2 号 p. 61-66
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    琉球列島各地で採集したクルマダイ属魚類を研究中, クルマダイには同定できない種があることに気づき, 本属の既知種と比較検討した結果, 新種と考えられたので, オキナワクルマダイ (Pristigenys multifasctata) として記載した. 本種は, 体側に10条以上の暗赤色の横しまがあること, 鱗の露出部の小棘が著しく長いことなどで, クルマダイと区別できる.
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  • 井田 斉
    20 巻 (1973) 2 号 p. 67-72
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    豪州東部海域に分布するBleekerta vagaの下唇, 及び前上顎骨一上顎骨, 上顎骨一歯骨, 上顎骨一鋤骨を結ぶ紐帯中に軟骨起源の小骨片が多数認められた.同様の小骨片はBleekeria gtlltおよびB.rennieiにも認められた.イカナゴAmmodytes personatus, タイワンイカナゴEmboltchthys mitsukurii, Bleekeria vtrtdianguillaなどのイカナゴ科魚類の該当部位には軟骨組織が発達しているが骨化は認められなかった.軟骨組織や骨組織が発達することにより口部の構造は強化されるが, この構造の強化はイカナゴ類の食性と上顎の著しい伸出性に関連していると考えられる.
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  • 岩松 鷹司
    20 巻 (1973) 2 号 p. 73-78
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    メダカOryzias latipes卵において, 受精に伴っておこる表層胞の崩壊につづいて囲周原形質の律動的収縮がおこるのが観察された.この収縮は, 受精丘のそばの動物極部域でおこり, 植物極に向って進展してゆく、受精時にみられる卵原形質内の分離過程中, その原形質内の顆粒や外から注入された炭素粒の運動を調べた結果, その分離現象が卵の囲周原形質の収縮性によることが示唆された.
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  • Phan Van Ngan, 羽生 功, 日比谷 京
    20 巻 (1973) 2 号 p. 79-84
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    魚の背大動脈に対するカニューレ挿入技法を体重500~1.000gのコイに応用するとともに, その際の麻酔ならびに手術の影響をヘマトクリット (Ht) 値を指標にして調べ, 次の結果を得た.コイではカニューレを固定する必要が無く, Ht値に関する限り, 挿入後10日間以上にわたって使用することができる.Ht値は手術直後急激に減少し, 約2日後に安定レベルに達するので, 2日間の安静期間を要する.Ht値の上昇は, 魚を止水中で麻酔しても, あるいは麻酔液を口中に流し込んでも, 同じように起こる.
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  • Jack T. Moyer, Claire E. Sawyers
    20 巻 (1973) 2 号 p. 85-93
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    クマノミの生態について, 東京都下三宅島において1969年より1972年までの3ケ年, 特にそのなわばり制と闘争性に関する研究を行なった. さらに, 一般的な生活史についても自然状態ならびに水槽飼育により研究した. 対象となったクマノミ群は計37群, 延50時間にわたりほとんどスキューバを使用して観察した.
    多くの群は1対の成魚によって構成されているが, 本種は生物学的には単婚性ではなく, これは共生するイソギンチャクの大きさによってなわばりの大きさが制約されるために生じた結果である.
    クマノミは雌雄ともになわばりを持つが, それぞれのなわばりの性格は同様ではない、なわばりを維持するための努力は, 雄魚では外向的でなわばりの周縁部で侵入者を防ぐことに集中されるのに対し, 雌魚では内向的でそのなわばり内の雄魚に守られている巣孔に接近することに集中される. 雌魚のなわばりの面積は雄魚の場合の2倍以上を占め, その内には2個体もしくはそれ以上の雄魚の巣孔が含まれていることがある. 雌魚のなわばりの場所と面積は雌魚の順位によって定まるようである. 巣孔を侵入者から守るためには雄魚の方が雌魚よりもはげしくたたかう.
    繁殖可能の状態となることが雌雄両者になわばりを形成させる主要な刺激となるらしい. 未成熟魚や順位の低い成魚はなわばりを形成しない.
    水槽内に多数の個体を収容するといっそうはげしく闘争し, 個体間の順位は自然状態より明らかになる. 雌魚は雄魚より常に優位であるが, 自然状態では雄の優位性は雄に接近したときの微妙な行動で示される. 底生生物とプランクトンがクマノミの主要な食物である. 甲殻類は親魚が卵を守っていない夜間に被害を与える.
    クマノミは13℃またはそれ以下の低水温に耐えることができるが, 冬季には半冬眠状態となる. その寿命は3~4年であろう.
    クマノミが共生するイソギンチャクは三宅島では主としてサンゴイソギンチャクと稀にハタゴイソギンチャクに限られるようである. クマノミは夜間はイソギンチャクの着生している岩の問に深く潜むか, その触手の間に休んでいる.
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  • 木村 紀彦
    20 巻 (1973) 2 号 p. 94-106
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ニジマス幽門垂上皮のpear-shaped cellと“小胞細胞”を主として電顕的に検索した.pear-shaped cellは少数の微絨毛で幽門垂腔に接し, 上皮細胞とはjunctional complexにょって結合されている.最も顕著な特徴は形質膜下に微細な線維性物質に富む厚さ約700~850mμの細胞質被膜があること, 細胞内に棒状体があることおよびほとんどすべての糸粒体が細胞先端部に集中することなどである.核下部の細胞下端では被膜の一部が不明瞭またはほとんど存在しない部域がある.そこには有芯小胞, 無芯小胞, 粗面小胞体およびグリコーゲン顆粒が存在する.pear-shaped cellはその形態学的特徴から考えると, 寄生体でも, 杯細胞でも, 顆粒性白血球でもない. ニジマス幽門垂上皮に, これまでに報告のなかった特徴のある細胞, “小胞細胞” が観察された.
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  • 加藤 文男
    20 巻 (1973) 2 号 p. 107-112
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    Morphology of three forms of Oncorhynchus rhodurus Jordan and McGregor were studied.In comparison with the fluviatile form and the lacustrine form in Lake Biwa, characters of the sea-run form resemble those of the fluviatile form, and differ from those of the lacustrine form in Lake Biwa in number of pyloric caeca, transverse scales, ventral fin rays, and in crimson spots on lateral body (Figs.4-6, Table2).
    The sea-run form shows the following characters: the body color is silvery;the tip of the dorsal fin is dipped with jet black;crimson spots are scattered on the lateral side (Fig.2).Its smolt shows following characters;the body color is silvery;parr marks have disappeared;scales are easily taken off;the tip of the dorsal fin is dipped with jet black;the posterior margin of the caudal fin is edged with jet black;crimson spots are scattered on the lateral side (Fig.2).
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  • 鈴木 克美, 岸本 浩和, 田中 洋一
    20 巻 (1973) 2 号 p. 113-119
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    水族館の観覧水槽 (1面ガラス張りコンクリート製, 表面積5.5m2, 容積7.5m3) に5種32個体のカツオ・マグロ類幼魚を飼育したところ, 収容後短期間内に明らかに異常な頭部変形が例外なくあらわれ, この変形は時間経過の延長に伴って顕著となる傾向が確認された.そのうち比較的長期間飼育することができ, 変形の傾向および経過の明瞭であったハガツオ, スマ, クロマグロの変形の外部形態は基本的に共通であり, 頬部の後方に広がる三角形の部分を残して頭部全体に顕著な肥厚隆起が認められた.変形はハガツオに最も早く, スマ, クロマグロの順におくれて発生し, 変形の程度もハガツオで最も顕著であった.変形の主体は真皮の肥厚であって, さらに部分的な皮下脂肪の蓄積とそれに関連して頭部腹面付近の膜骨骨膜の粗雑化が認められたが, 従来他魚種を含めて経験的に言われてきたような皮下脂肪の多量な蓄積だけによって変形が生ずるのではないことがわかった.
    変形の原因には飼育水槽の狭小が主因と考えられ飼育水槽の表面積が大であれば変形発生の時期は遅延し, かつ軽微となる傾向がうかがわれる.
    カツオ・マグロ類の他, 水槽内で飼育された魚類のうち8種に外見上類似の頭部変形が確認された.この8種はいずれもいわゆる表層遊泳性魚類である.ただし, その変形の組織構造はまちまちであった.
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  • 仲谷 一宏
    20 巻 (1973) 2 号 p. 120-122
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1964年1月, インド洋で全長1850mmの白いトラフザメが捕獲された. この個体と正常なトラフザメを比較した結果, この白いトラフザメと正常なトラフザメの間の唯一の差は体色で, 眼の色を含め他の形質にはまったく差異が見られなかった. したがって, 本個体をトラフザメの不完全な白子 (partial albino) と断定した.
    現在まで板鯉魚類の白化現象は本例を含め10例が報告されているが, 本例のように大きな個体は珍らしく興味深い.
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  • 木村 清朗
    20 巻 (1973) 2 号 p. 123-124
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Three female specimens of the eel pout, Enchelyopus eloncotus (Kner), were, caught frorn Kunbetsu beach, Nemuro, Hokkaido on Dec.16, 1059 and Jan.19, 1960.Those lish.44.5.45.1 and 51.8cm.in total length.had 183.102 and 349 individuals of the fetus in the ovarian cavities, rc hcetively.The fetuses measured 45 io 50mm and Initl ilte inflated abdomen.No yolk suhstancc was left in he abdominal cavity, but the cavity was filled with voluminous and empty e pansion or the posterior portion of the intestine.
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  • 星合 愿一, 佐藤 隆平
    20 巻 (1973) 2 号 p. 125-126
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    A specimen of the pink Salmon, Oncorhynchus gorbuscha (Walbuum), was caught at the lower Akka River: draining to the Pacific coast of the northern Honshu, Japan, on September 9, 1972,
    The specimen wsa a mature male with black blotches on the buck and tail, and 357mm standard length Scales J the. specimen are small and 164 on the lateral line. Characters of this specimen are anal fin rays 16, gill-rakers 28 and pyloric caeca 108.These values are the range for the pink salmon Qm which were collected in Hokkaido and reported by Hikita (1962) as shown in Table 1.
    Akka. River, the pink salmon.was caught, is situited about 70 km south of Oiirase River along the.Pacicific coast of Honshu.shu, Japan (Sato and Sato.1964).The return of the pink sailmon has not been previously reported from the rivers situated south of Oirase.River.Therefore, Akka River isat present soiuhertintost limit of the return of the pink salmon along the Parilic coast of lionshu, Japan.
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