魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
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21 巻 , 4 号
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  • 千田 哲資
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 175-182
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    カンムリダチ (新称) はKlunzinger (1884) が紅海からの3尾の標本に基いて記載して以来どこからも報告されていない.実際にはこの魚は表記の海域では底曳網で普通に採集される.オシロイダチと似て尾鰭を欠き, 腹鰭は1対の鱗状片よりなり, 臀鰭は鱗状の1棘のみが明らかで他の鰭条は痕跡的に皮下に埋没している.カンムリダチを近似種から分っ特徴は以下のとおりである.頭部背郭の隆起縁は吻端から背鰭起部まで連続して丸く外方にふくらむ, 背鰭棘5, 幽門垂11~13, 躯幹部の脊椎骨45~48, 胸鰭は短かく側線に達しない, 腹鰭は第9~12背鰭条下にある, 轡鰭起部は第47~50背鰭条下にある, 第二眼下骨が存在する.全長30cmで生物学的最小形に達する.主として魚食性であるが, 小型甲殻類・イカなども食する.タチウオやオシロイダチと比べ沖合性・高鹹性のようで, 陸水の影響の強い水域では得られない.
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  • 浜田 啓吉
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 183-190
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    海で採捕した雌雄一対のイトヨを実験室で飼育産卵させた.ふ化した仔魚を用い甲状腺組織像の変化を観察した.ふ化後約一カ月で甲状腺組織像は高い分泌活動を示す.魚体は皮ふにグアニンを沈着し銀白色となり, 海水に適応するようになる.さらに淡水中で飼育を続けると炉胞は拡大し, 炉胞にはさまれた結合織は毛細血管をともなった薄い層となる.炉胞腔は顆粒状コロイドでみたされる.コロイド中には炉胞上皮細胞の全分泌を示すと思われる核およびコロイド様小滴がみられる.イトヨを海水へ移すと淡水中の飼育によって異常に拡大した甲状腺炉胞は正常な組織像を示すようになる.
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  • 加藤 文男
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 191-197
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    It was concluded that the salmonid fish found in Ise Bay, the Inland Sea, Tokai district, Kinki district, and Shikoku district (Figs.1-2, Table 1) is the sea-run form of“Amago”, Oncorhynchus rhodurus Jordan and McGregor which is widely distributed in the freshwater of southwestern Japan.It was shown that the sea-run form is morphologically different from the salmonid fish“Biwamasu”in Biwa Lake which has been considered to be conspecific with O.rhodurus.
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  • 武田 恵三
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 198-202
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    In Onaga-tani (Fig.1.B) and Sutani River (Fig.1.C) in the upper reaches of Ane River and Echi River of Lake Biwa water system, the author collected specimens which seem to be the char, Salvelinus leucomaenis having zigzag marks, instead of parr-marks, on their body side.Since such specimens are not known, the author describes their form (Table 1), localities, and habitats.
    Specimens with atypical color patterns may be variation of Salvelinus leucomaenis (Pallas), and not hybrids between other salmonids and the char.Japanese name “6 nagaremon -iwana” is proposed for these variants.
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  • 工藤 重治, 黒沢 団, 国峯 一声, 信沢 邦宏, 小林 茂
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 203-212
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    IPNウィルスの微細構造が超微細胞化学的に検索された.IPNウイルス粒子は被膜を有さず, 外見的に六角形あるいは円形輪郭でPTAやE-PTA染色した標本では直径約65~68mμ, 平均約66mμ である。六角形輪郭のものではしばしば1稜に5個のカプソメアがある.1稜の長さは平均約410Å、カプソメアの大きさは平均約63Å, カプソメアとカプソメアの間隔は平均約24Åである.カプソメアは超薄切片上ではしばしば円柱または角柱, あるいは五角形または六角形でその各頂点に平均約21Åの小単位が位置する.
    PTA, E-PTA, ルテニウム赤およびランタン染色ではIPNウイルス粒子のカプソメアが陽性を呈し, それは多糖類を含むことが示唆される.IPNウイルス粒子は恐らく正二十面体で総数162個のカプソメアを有するレオウィルス群に属するものと考えられる.
    チトリゾーム内のIPNウィルス粒子間に数個のカプソメアの集団よりなり, しかも多くは中空な五角形または六角形の小粒子 (平均約210Å) がしばしば単独にあるいはビーズ状配列をして存在する.
    : IPNウィルス粒子の付近にしばしば存在する棒状体の表面や内部にPTA染色で陽性を呈する微粒子がある.
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  • 楳田 晋, 落合 明
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 213-219
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    ブリ仔魚消化器管の飢餓にともなう組織構造の変化を給餌仔魚のそれと比較して調べ, ふ化後10日前後に起るブリ仔魚の大量斃死との結びつきを推定した. ふ化直後から絶食状態におかれた仔魚はふ化後4日目では餌料の消化吸収機能をもつ消化器管を有するが, 6日目から急激かつ顕著に消化器管の各組織に病変が現われ, 消化吸収機能が消失する.一方, 給餌区の仔魚は6日目以降, 絶食仔魚と全く同様の症状を呈する個体 (絶食型) と, 消化吸収可能な消化器管を有する個体 (半絶食型), および摂餌している個体 (摂餌型) の3型に分れる.これら3型の出現比率をみると, 6日目で絶食型が最も多く65%, 摂餌型35%半絶食型0%であった.以上の結果からブリ仔魚はふ化後4~6日にかけての摂餌の良否が急激に消化器管組織に変化を起すことが明らかであり, この時期の摂餌条件の悪さがふ化後10日前後の大量斃死の主因と推定される.
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  • 小西 芳信, 谷口 順彦
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 220-222
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    キダイ, Dentex tumifrons (Temminck et Schlegel) の筋肉蛋白, LDH, MDH, エステラーゼなどをデンプンゲル電気泳動法により検出し, 系群分析に有効な遺伝的変異を探索した.肝臓のエステラーゼ像には明瞭な変異がみられたので, その遺伝様式について検討をくわえた.この変異は原点とBPB (指示薬) の位置とのほぼ中間付近に出現する.各個体は出現位置の異なる3種のゾーンのうち1本あるいは2本を保有する.したがって, エステラーゼパターンは保有するゾーンによりA, AB, AC, B, BC, およびCの6型に分けられる.これら6型のパターンはエステラーゼの表現型が3種の複対立遺伝子A, BおよびCにより決定されることを示している.遺伝子A, BおよびCの頻度はそれぞれ異なる海域から得たサンプルによって異なる.これらの事実は, エステラーゼパターンがキダイの系群分析に有効な変異を含んでいることを示している.
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  • John E. Randall
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 223-226
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Pseudomonacanthus garretti は従来未成熟の模式標本によってのみしられていた.この種の成魚標本が最近ハワイから得られたので記載する.
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  • 明仁親王 , 目黒 勝介
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 227-230
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    The following three species of the genus Glossogobius have been recorded from Japan: G.olivaceus (Temminck and Schlegel), G.biocellatus (Valenciennes) and G.giuris (Hamilton). Three specimens of the fourth species which well agree with the syntypes of Gobius celebius Valenciennes (Fig.4) have been collected in Iriomotejima (Fig.1).They were compared with nine specimens of G.celebius from Australia and the Philippines and twenty two specimens of G.giuris.It was found that G.celebius can be distinguished from G.giuris by the number of predorsal scales (13-15 in G.celebius and 17-22 in G.giuris);the number of spines on the gill-raker (4 and 12 on the fifth from the uppermost gill-raker on the lower limb in two specimens of G.celebius;0 and 1 in six specimens of G.giuris);eye diameter (6.6-9.2%, mean 8.0%, of standard length in twelve speci mens of G.celebius;3.8-6.4%, mean 5.0%, in twelve specimens of G.giuris);the two small additional pores between G and H on the oculo scapular sensory canal (Fig.3A);and the uniserial pit organ lines without a group of short pit organ lines on the lower part of the opercle (Fig.3A).
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  • 明仁親王 , 目黒 勝介
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 231-232
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    Five specimens of Cryptocentroides insignis (Seale) collected from Ishigakijima, Okinawa Prefecture are described here with a new Japanese name, “hasujimahaze”.The specimens examined well agree with the, description and the figure by Seale (1910: 116, pl.2, fig.1) and the description by Herre (1927: 234).
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  • 丸山 潔, 大野 賢二
    21 巻 (1974 - 1975) 4 号 p. 233-234
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Three specimens of Ectreposebastes imus Garman were collected from off Kamaishi (dept 710-895 m) Iwate Prefecture, Japan.These specimens have some characters which fall outside of ranges of variations reported by Eschmeyer and Collette (1966).Previously this species was reported only wice from Japan: one specimen from off Kesennuma, Miyagi Prefecture and one from Suruga Bay, off Heta, Shizuoka Prefecture.
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