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23 巻 , 4 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
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  • 尼岡 邦夫, 阿部 晃治
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 185-191
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    襟裳岬沖500-1000mの深みから採集された3個体のセキトリイワシ科魚類を調査した.1個体は下顎が著しく突出し, その縫合部に前向の1突起を具えることなどから本邦から未報告のBajacaliforniaウチグチイワシ属(新称)に含まれる種類であった.本属には世界各地から4種類が知られているが, 本個体は体が細長いこと, 横列鱗数が少ないこと, 口が著しく大きいことおよび吻が短いことなどから, これらのいずれの種類にも同定されず夢新種ウケグチイワシBajacalifornia erimoensisとして記載した.他の2個体はコンニャクイワシに同定された.本種は1914年青森から得られた標本にもとついてJordan and Thompsonによって記載されて以来報告がなく, 第2番目の記録である.
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  • 清水 長
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 192-198
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    キンメダイ日ヒウチダイ科魚類Trachichthys australs, Optivus elongatus, Paratrachichthys trailli, P.prosthemius(ハリダシエビス)3属4種の脊椎骨前部側面にみられる板状に肥大した骨, およびそれに関連する特殊化した筋肉, 神経, 標の構造を比較, 検討した.さらにこの科の他の2属2種ヒウチダイ(Hoplostethus mediterraneus), ハシキンメ(Gephy-robery. japonicus)との比較を行った.板状の骨は付着部位からみて, 上肋骨が肥大したものと考えられる.この骨の表面には, 頭蓋骨の後面から発した特別な筋肉が付着する.この筋肉を上肋骨挙筋(levatorepipleuralis)と名づけた.この筋肉は4つの筋節からなり, その数から, 上部体側筋より派生したと考えられる.ハリダシエビス属(Paratrachthys)の2種には, この骨と筋肉に性的二型が認められ, 雄では雌のものより著しく大きい.標は壁の薄い無管鰾で, その前部は膨出して, 肥大した上肋骨の内面に付着するが, 頭蓋骨との直接の関連はない.
    前記4種での特化した器官の解剖学的特徴は, この目のイットウダイ科や, 他の目の魚類での発音器官として特化したものの特徴と類似する, このことか嘱これらの器官は, 発音機能と関連して特化したものと考えられる.
    この科の他2属ヒウチダイ属, ハシキンメ属には, これらの特化した器官は認められない.したがって, この科内で前記の3属は1っの系統幹をなし, 他の2属は独自の系統幹をなすと考えられる.
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  • Douglass F.Hoese, Gerald R.Allen
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 199-207
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    パラオ, フィリピン, ソロモン諸島, ニューギニアおよびオーストラリアのグレートバリアーリーフで採集されたサンゴ礁に生息するハゼ科魚類の新属, 新種を記載した.本属を形態および生態の面からサンゴ礁の砂地に生息する他の属と比較した.本属はこれらの点でクロイトハゼ属Valencienneaに類似する.
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  • 赤津 澄人, 小笠原 義光, 安田 富士郎
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 208-214
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Monodactylus sebae (Cuvier) の産卵には泳ぎ回れる充分な広さが必要で, 産卵行動は夕方から夜間にかけて行われ, 5-10日ごとに産卵し, 18-28日目に産卵の山が現れた.卵は分離浮遊性であり, 水温約25℃で約20時間でフ化した.卵および前期仔魚の飼育には25%海水 (C1: 4.59-4.64‰) が適しており, 卵発生は他の硬骨魚類と大きな差はなかった.フ化後33日目には体高は高くなり黒色素が体全体を蔽い, 各鰭条はほぼ定数に達していた.
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  • Hin-Kiu Mok
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 215-219
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ニザダイ科6属とツノダシ科1属の腸型を記載し, 系統的意味を論じた.特化していると考えられるbループが胃の左側に存在するパターンは, これら全ての魚に認められた.このことから, 上記の魚類は単一系統群に属すると考えられる.ニザダイ科内の相互類縁関係に対する情報は, 腸型からは殆んど得られなかった.
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  • 佐藤 光雄
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 220-224
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    カジカ科に属するイソバテングウは頭部に11本のひげをもっている.各ひげは表皮, 真皮および支軸の3部からなる.表皮層には終末球のほかに, 顆粒細胞および先端のとがった長円筒形細胞がみられる.ひげ内部の支軸は弾性軟骨からなるように考えられたが, 今回の観察からは決定できなかった.上記のひげのほかに, あまり目立たない短かいひげや, 極めて短かいひげ様突起が頭部に認められる.これらの組織構造は, 上述のひげのそれとほぼ同じである.この魚のひげは, その構造からBaecker (1926) のfiexible typeに属する.この魚のひげは随意的に動かされなく, 索餌などの活動において, ナマズやヒメジのひげ程には, 顕著な働きをしないのであるまいかと推測される.
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  • 加藤 憲司
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 225-232
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Seven specimens of natural hybrids of salmonid fishes were collected during 1971 to 1976 in the Nippara River, an upper tribute in the Tama River, Tokyo.
    In morphometric, meristic, and numerical characters as well as coloration, the natural hybrids showed intermediate character between the two native salmonids, Oncorhynchus masou and Salvelinus pluvius, which are only representative of salmonids in the drainage.Four specimens of artificially crossed hybrids between the same combination (O.masou×S.pluvius) were studied.
    Published records of natural salmonid hybrids as the cross between O.masou and S.leucomaenis, from Hokkaido, Sado Island, and unpublished record from Aomori Prefecture seem to support results of the cross of the same combination of species reported here from the Nippara River.
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  • John W.Shepard, 岡本 一志
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 233-236
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1976年6月に入重山諸島黒島から2個体, 同年7月に伊豆諸島三宅島から1個体, 本邦から初記録のPesudocheilinus evanidusが得られた.その和名としてヒメニセモチノウオを提唱する.本種は体長50-60mmほどの小型種で, 水深約10-40mまでの岩礎地に生息する.1976年7月28日に三宅島において得られた個体 (S.L.58.8mm, male) の生時の色彩は全体が橙赤色で, 頭部後方より体側後半にかけて縦走する22本の黄色線, および口角から前鯉蓋骨の隅角部まで縦走する白色帯などの斑紋が特徴的である.また, 色彩の雌雄差はほとんど認められない.
    標本検定の結果, 本種はFowler and Bean (1928) の述べるところのP.hexataeniaのcolor variantではなく, 別種であることが明らかになった.
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  • 中村 泉
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 237-238
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1974年2月5日, 京都府伊根町のブリ定置網に一群のクロマグロ若魚 (68尾, 尾叉長63-75cm) が入網し, 京都府漁連の西舞鶴魚市場に水揚げされた.この一群のクロマグロの中にいわゆる沖頭と呼ばれる頭部に顕著な畸型のみられる1個体を発見した.クロマグロの狆頭はこれまでに報告例がないと思われるので, 簡単に報告し, 群内で最も体長の短かい個体であることを指摘した.
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  • 上野 輝弥, 岸田 周三
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 239-241
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    水産庁調査船開洋丸が1975年2.月13日九州西方海域にて採集した深海性魚類の中に日本ならびに北太平洋西部から未記録のハダカイワシ目ソトオリイワシ料Necoscopelidaeのクロゴイワシ (新称) Scopelengys tristis Alcock, 1890が1尾含まれていた.標本の標準体長は178mmで雌である.クロゴイワシはソトオリイワシ科のSolivomerに近縁で, 発光器がなく体色は黒い (新和名は黒衣に由来する).口は大きく眼は小さい.脂鰭は臀鰭の後端上方に位置する.歯は絨毛状で鋤骨歯群は左右に分離している.鰓条骨数は8本である.クロゴイワシはインド洋, 太平洋ならびに大西洋から報告されており, 世界の暖-熱帯の深海に棲息することが知られている.本種を加えると日本産ソトオリイワシ科魚類はソトオリイワシ, サンゴイワシ, シチゴイワシ, クロゴイワシの4種となる.
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  • 磯打 勉
    23 巻 (1976 - 1977) 4 号 p. 242-244
    公開日: 2011/02/23
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    Gymnura japonica (Temminck et Schlegel, 1850) was described on the basis of specimens collected at Nagasaki.In the mean time G. bimaculata (Norman, 1925) was described on a specimen, 257 mm in total length, collected in the Chinese coast.In his brief description (18 lines) Norman pointed out characteristics of his new species as“it's tail is a little longer in comparison with known butterfly rays and there is a pair of oval bluish white ocelli at posterior side of spiracle.”Norman's species has long been regarded as valid by subsequent workers.Among them, some have either a pair of large white ocelli on disc or only one ocellus, or have a pair of large and small ocelli.Variation in pattern of white ocelli and in morphometric characters were studied on 24 individuals (specimens of Mus.Tokyo Univ. Fish., MTUF 22083-22106) from the East China Sea including young specimens.There is no valid reason for separation of two nominal species, and G.bimaculata should be regarded as a junior synonym of G.japonica.
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