魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
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29 巻 , 3 号
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  • 片山 正夫, 藤井 英一
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 241-252
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    水産庁調査船開洋丸によって, オーストラリア西岸, 南岸, 南東岸沖およびノーフォーク海嶺, ケルマデック海嶺で採集されたLepidopera属のハナダイ4種類にっいて記載した, その中の2種はL.occidemtalis WhitleyおよびL.pulchella (Waite) に同定された.前種は原記載が極めて簡単で図も示されていないので詳しく記載した.後種の雄は, 従来Atthias pulchellus Waite, 1899とされており, 背びれ軟条部前部に黒斑をもっ.また, Lepidoperca属の模式種であるL.inornata Regan, 1914は背びれに黒斑のない雌個体と考えられる.従って, 本研究ではA.pulchellusLepidoperca属に移し, L.inomataをそのjunior synonymとした.他の2種は新種で, Lepidoperca brochataおよびLepidoperca magnaと命名し記載した.L.brochataL.occidentalisに極めて近縁であるが, 胸びれ腋部に鱗のないこと, 体高がやや高いこと, 胸びれがやや長いこと, および体色などで区別される.L.magmaは体高が高いこと, 腎びれが7軟条であること, 下顎が上顎よりはるかに突出していること, 上主上顎骨があること, 側線鱗数が多いこと, 黒色の側線をもっことなどで他の本属の種類と区別される.
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  • Ronald Fricke, Martha J. Zaiser
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 253-259
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Jordan and Thompson (1914) により1個体に基づいて記載されたDiplogrammus xmicusを三宅島から採集し, 詳細な再記載をおこなった.また, 本種の生態, 分布についても論及した.
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  • 川嶋 尚正, Jack T. Moyer
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 260-266
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    琉球列島の石垣島, 沖縄本島より得られたスズメダイ科魚類の2種Pristotis jerdoni, Pomacentrus vaiuliを記載した.
    Pristotis jerdoniは日本からの初報告となるので, オキスズメダイの和名を提唱する.本種のペルシア湾, 南シナ海, 本邦近海の標本を比較すると, 幾つかの比較長に僅かな地域差が見られた.一方コハクスズメダイ (新称) Pomacentrus vaiuliの中部太平洋からの報告のうちマーシャル諸島以北からの報告は, 近年三宅島からなされたものだけであるが, 本邦産のものについての詳しい記載はなされていなかった.本種は琉球列島ではかなり普通に見られたが, 本報が初記録である.三宅島ではまれであった.しかし三宅島での越冬と産卵が確認されているので, 本種の分布の北限は三宅島近海である.
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  • Gordon W. Tribble, 西川 仁
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 267-271
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    伊豆諸島の三宅島において, Chromis flavomaculata, C.albomaculata, C.analis, およびC.chrysuraの4種について胃内容物からプランクトン餌料を比較した.
    餌料はカイアシ類とオタマボヤ類がそのほとんどで, C.flavomaculotaは他の3種に較ベカイアシ類が多く, オタマボヤ類が少なかった.
    また, カイアシ類では主にPleuromamma, Euchaeta, ScolecithrixおよびEucalanusの4属のものが多く, これらの胃内容物組成についてはChromis属4種の間に有意な差はなかった.
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  • Jagdish Ojha, Narayan C. Rooj, Jyoti S.D. Munshi
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 272-278
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    高地の奔流に住む魚, Garra lamtaの鰓構造が述べてある.この魚の鰓にっいての定量的データが呼吸機能との関連において論議される.鰓隔膜は非常に長く, NeoceratodusおよびLatimeriaで記録されている状態に近似している. Garra lamtaの種々の標本における, 体重に対する全鰓弁長の値は, 中程度の活動性の魚と遅鈍な魚にっいてそれぞれ引かれた回帰直線の間にあった.単位体重当りの鰓面積の比較的低い値 (321.4mm2/g) は, この魚の定着性の習性によるのかも知れない.
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  • 山下 金義
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 279-284
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Free neuromasts and accompanying cupulae distributed on the body surface of artificially hatched Pagrus major at the prelarval stage, i.e., from 0 to 72hrs after hatching, were examined.Ten pairs of free neuromasts and cupulae were distributed on either side of the body from the head to the caudal peduncle in prelarvae (3.02-3.30mm TL) 48 hrs after hatching.The size of cupulae were from 66 μ long by 8.8 μ wide to 137 μ long by 23 μ wide. Many of the cupulae were rod-shaped, whereas the cupulae in the postorbital region were larger in size because the tips spread out in a bugle shape.Two pairs of cupulae were found in the postorbital and infraorbital region of larval fish just hatched.Another pair of cupulae appeared in the dorsal region in 5-hr-old larvae (2.84mm TL).In 24-hr-old larvae (2.88-3.10mm TL), 10 pairs of free neuromasts were found from the head to the caudal peduncle region, but there were no cupulae on the postcaudal region.Cupulae were found on all the free neuromasts in 48-hr-old larvae (3.02-3.30mm TL).Each cupula could be clearly discriminated on the free neuromasts in all regions in 72-hr-old larvae (3.09-3.53mm TL).
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  • 松岡 正信
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 285-294
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    Development of the vertebral column and caudal skeleton of the red sea bream, Pagrus major, is described from laboratory-reared series and wild specimens.Cartilage formation in these structures takes place at about 4.5 mm TL and ossification starts at about 6.0mm TL.The sequence of cartilage formation and ossification in P.major is compared with other species already described.Accessory cartilages found in the caudal region are described in detail.The number and arrangement of these cartilages are almost constant.The laboratory-reared specimens are more variable than wild ones in number of bones, e.g.vertebrae.It is likely that there are some differences between these two stocks in size of larvae at the stage of the appearance of accessory cartilages.Laboratory-reared postlarvae have many abnormalities in neural and haemal arch cartilages, and this may be related to the malformation of the centrum at later stages.
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  • Wayne C. Starnes, 望月 賢二
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 295-297
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    サモア近海から釣りで得られた3標本をもとに, バケムツNeoscombrops pacificusを記録した.これは, 日本近海 (青ケ島・沖縄島) 以外での本種の初めての記録である.これらは日本産のものと比べ, 頭長が口本産のものの変異の範囲をややはずれており, さらに, 前鯉蓋骨隅角部に微小鋸歯がない (日本産にはある) 等の差異が認められた.しかし, これらの差異は重要なものではないと考え, 日本産のものと同一種であると判断した.日本産のものを含めた本種の採集地から, 本種は, 少なくとも西部太平洋域の外洋性の島又は海山に広く分布しているのではないかと推定した.
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  • 小宮山 英重, 大泰司 紀之, 前川 光司
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 298-302
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1981年8月3~4日にかけて, 知床半島先端にある小河川, オケツチウシ川でオショロコマを集中的に採集した結果, 銀白色個体3尾を捕獲した.この標本と同河川で採集した河川残留型オショロコマの諸形質を比較した.銀白色個体の鱗には海洋生活帯が認められた.相対生長比 (特に尾叉長―胸鰭長) は銀白色個体が河川残留型よりも明らかに低かった.しかし, 数的形質には両者間で明らかな差はなかった.これらの結果から, 銀白色個体がオケツチウシ川産の降海型湖上個体であること, 知床地方において, 従来考えられていたよりも, 降海型は多く出現している可能性があることなどを論議した.
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  • 鈴木 淳志, 多紀 保彦
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 303-304
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ホトケドジョウLefua echigoniaの染色体は2n=50で, 核型は4本の中部着糸染色体, 8本の次中部着糸染色体, 38本の次端部・端部着糸染色体で構成されていた.本種とエゾホトケL.nikkonisの核型はひじょうによく似ており, 両種の近縁性を示している.他方, この2種と同じフクドジョウ亜科に属するフクドジョウBarbatula toniの染色体は構成が異なっている.
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  • 君塚 芳輝, 小林 弘, 水野 信彦
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 305-310
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ドジョウ科シマドジョウ亜科 (Cobitidinae) の2種, イシドジョウCobitis takatsuensisとアジメドジョウNiwaella delicataについて広い地域から材料を集め, 地理的分布と染色体の関係について調査した.イシドジョウは本州および四国地方西部と北九州の河川上流部にやや不連続に分布していることが判明した.本種の核型は2n=12m+18sm, st+18a=48と分析された.核型の特徴から他の日本産シマドジョウ亜科魚類のdiploid raceのいずれとも識別可能であった.アジメドジョウの染色体数は既報告と同様に2n=50で, 日本海側と太平洋側での形態的差異 (丹羽, 1976) に関連するような核型の変異は発見できなかった, 平地流に広く分布するC.biwaeC.taeniaでは倍数的多型が知られているのに対し, 河川の上流部で不連続な分布を示すイシドジョウとアジメドジョウの核型はほぼ安定していた.
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  • 延東 真, 木村 正雄
    29 巻 (1982 - 1983) 3 号 p. 311-314
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    海産硬骨魚のネフロンの各部位における酵素分布について検討した.グルコース-6-フォスファターゼ反応は糸球体尿細管の近位尿細管のみに局在していたが, 無糸球体尿細管ではその酵素活性が見られなかった.用いた全ての海産硬骨魚の腎において, 解糖系酵素 (ヘキソキナーゼ) は主に近位尿細管に, 好気的代謝酵素 (リンゴ酸, NADHおよびイソクエン酸脱水素酵素) は主に遠位尿細管と集合管に分布していた.なお, 糸球体では行われた全ての酵素反応はほとんど活性を示さなかった.
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