魚類学雑誌
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29 巻 , 4 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
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  • William A. Gosline
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 323-328
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    トゲウナギ科 (Chaudhuria属を含める) とタウナギ科は, 体の伸長にともなう各種の形態的特性を共有するとともに, 嗅覚器官の性状, 上顎部の骨の接続状態や懸垂骨など頭部の構造で類似している.このような観察に基づいて, この両科は同一の祖先型から別方向に分化したものと推定される。分類学的には, 両者をタウナギ目の別亜目とするのが適当と考える.このタウナギ目のなかではトゲウナギ亜目の方が原始的であるが, これとスズキ目のどの科が近いかは不明である.ただアカメ科やPercidaeに若干の近似形質が認められるので, スズキ目の中の原始的な祖先型から分岐したと考えてよいであろう.
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  • J.M. Patten, Walter Ivantsoff
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 329-339
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    フィリピンからオーストラリア北東部にかけて, またモルッカ諸島からトロブリアンド諸島にかけての海域から採集されたトウゴロウイワシ科のDentatherina merceri gen.et.sp.nov・を記載した.本属は頭骨, 顎骨, 尾部骨格が既知のトウゴロウイワシ科の諸属と著しく異なるので, 独立した亜科Dentatherininaeを創設した.本亜科は旧世界の海産トウゴロウイワシ科魚類のほとんどを含有するトウゴロウイワシ亜科Athermlnaeに最も近縁である.
    本種は小型で, 成熟個体でも標準体長は31mmを超えない.眼が大きく, 尾柄は細い.鱗は小さく, はげおちやすい.各鰭の鰭条の分節は微弱で, ほとんど幼魚のような感じを与える.
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  • 片山 正夫, 益田 一
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 340-342
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    フィリヅピンLuzon島, Batangas沖の水深10米から得られたハタ科ハナダイ亜科の1新種Anthias (Pseudanthias) luzonensなを記載した.本種は2個のpredorsal boneをもつこと, 雄の背びれ第3棘が延長すること, しりびれの中央部軟条が著しく延長すること, 生時に雄の体側に黄赤色の幅広い縦帯が走り, また背びれ第6棘から第8棘までの基部に赤色斑紋が見られることなどで同属の既知種と識別される.
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  • 明仁親王 , 目黒 勝介
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 343-348
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    沖縄県西表島網取湾奥で採集されたハゼ科の1新種を記載した.本種は両側の鰓膜が峡部を越えて癒合すること, 鋤骨の下側中央部に一対の縦走隆起があり, 側突起がないこと, 眼の後から尾鰭後端にかけて1黒色縦帯があることの特徴を有している.
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  • 中坊 徹次, 山本 栄一, 陳 春暉
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 349-354
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    中部北太平洋天皇海山群のキンメイ・カンム両海山からネズッポ科ベニテグリ属魚類の2新種.Foeto-repus kinmeiensis (新称: キンメイベニテグリ).Fbeto-repus kanmuensis (新称: カンムベニテグリ) を記載した.
    これらの2種は生鮮時には赤い体色を持ち.背鰭第1棘も糸状に伸びていず.また尾鰭下半分に位置する軟条が糸状に伸びているなどで.一見したところ非常によく似ているが.いくつかの形態的特徴で区別しうる.
    F.kinmeiensisは, 1) 体色は白色 (液浸標本) で背側に大理石様の褐色斑がある, 2) 背鰭第3棘と第4棘の間に一褐色斑がある, 3) 前鰓蓋骨棘の後端はまっすぐである.などの特徴がある.
    F.kanmuensisは, 1) 体色は白色 (液浸標本) で背側の大理石様の褐色斑は少なく, うすい, 2) 第1背鰭には.はっきりした褐色斑がない, 3) 眼が非常に大きい, 4) 前鰓蓋骨棘の後端は上方に強くまがる, 5) 腹鰭軟条の先端はやや肥厚する.などの特徴がある.
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  • Peter J.P. Whitehead, Walter Ivantsoff
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 355-364
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Captain Cookの2回目の航海で採集された魚類標本と, J.R.Forsterによるそれらの記載や図等が現在どうなっているかにっいて, 特にAtherina lacunosaの例を中心として簡単に述べた.この種に関しては長年少なからぬ議論が戦わされてきたが, 著者らは可能な限りのあらゆる角度から検討した結果, パリにある.A.lacunosaの模式標本は実際にForsterの標本であると結論した.また多くの名称種の模式標本は, この標本と比較して明瞭な差異はないと考えられる.A.lacunosaAtherinomorusに含められるべきで, 後者はPranesusのsenior synonymである.
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  • 赤崎 正人
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 365-373
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    日本のみから知られるフエダイ科魚類の1種フエダイ (ホシフエダイ) の学名はこれまでLutjanus rivu-latusとされて来たが, 形態, 斑紋などの点で真のL.rivulatusナミフエダイとは完全に異なっている.従ってフエダイに対して新学名Lutjanus stellatusを提唱する.このL.stellatusは次の特徴でL.rivulatusと区別される.1.L.stellatusの頭長, 胸鰭長はL.rivu-latusのそれより短い.2.L.stellatusの吻部には一条の青色縦線があるが, L.rivulatusには22~24本の波状青色縦線がある.3.L.rivulatusの各体側鱗の上には小灰白色点があるが, L.stellatusにはない.側線上方の白色点は位置に多少の差異があるが両者ともに存在する.4.L.stellatusの臀鰭の後端は円いが, L.rivulatusでは尖っている.
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  • 木戸 芳
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 374-384
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    オホーツク海, ベーリング海などから得られたクサウオ科のコンニャクウオ属Careproctusとインキウオ属Paraliparisの5種を記載した.新種のダルマコンニャクウオCareproctus cyclocephalusを, 網走沖のオホーツク海から得られた32個体に基づき記載した.本種は, 粛が犬歯状で後方へそりかえっていること, 鯉孔が胸鰭まで達しないこと, 胸鰭の最上鰭条が主上顎骨後端より下方に位置すること, 胸鰭条数が26-31本であること, 腹膜が淡色七あること, また胃が黒いことなどで, 他種と区別される、オホーツクコンニャクウオ (新称) C. macrodiscusとヒラインキウオ (新称) P. grandisは, 従来オホーツク海北部から採集されたそれぞれ1個体のみが知られていたが, 網走沖などから得られた多数の標本に基づき, 第二番目の記録として再記載した、オグロコンニャクウオ (新称) C. furcellusはアリューシャン列島沖およびオホーツク海の中.北部から知られていたが, べーリング海, オホーック海および北海道の太平洋岸沖合などに広く分布することが明らかになった.また, アオインキウオ (新称) P.rosaceusは北太平洋東部の深海からのみ知られていたが, 北海道のオホーツク海沖にも分布することが明らかとなった.これらの5種は, すべて日本初記録である.
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  • Thosaporn Wongratana
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 385-407
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    インドー太平洋海域のニシン亜目魚類24新種 (ニシン科13種, カタクチイワシ科11種) と1新学名種 (ニシン科) を記載するとともに, これまで同種異名 (ジュニアーシノニム) とされたり, 見過ごされてきた38種 (ニシン科20種, カタクチイワシ科18種) をあらためて有効と認めた。
    本研究は大英博物館において調査した15, 000個体, 諸研究機関より借用した1, 000個体におよぶ標本にもとづき, 1980年にロンドン大学へ提出した学位論文 “インドー太平洋産ニシン亜目魚類に関する再検討” の一部である.本研究においてはニシン亜目のほとんど全ての既設の種名に関し, 調査可能な模式標本のうち少なくとも1個体の検査を行った。
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  • 申村 泉, 藤井 英一, 荒井 孝男
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 408-415
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    クロタチカマス科魚類の1種, ハシナガクロタチ (新称) Nesiarchus nasutus Johnsonは従来北大西洋だけから知られていたが, 最近になって赤道太西洋, 南大西洋, インド洋および太平洋からも記録されるようになり, ほぼ全世界に分布することが明らかになって来た.今回の2記録は北西太平洋での, それぞれ最北 (目本) と最西 (スルー海) の分布を示すもので, その測定値とともにここに報告する.本科魚類の測定規準は確立していないので, その測定規準にも言及した (Fig.1).
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  • Saleem Mustafa
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 416-420
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    14±20℃で飢餓におき, 10日毎に50目まで調べた.体重の減少と共に, 筋肉の蛋白質と脂質は水解されてエネルギーとして消費され, 生理的危機状態を来した.餌料の補給が行われないと, 筋肉蛋白質が消費されて形成された窒素代謝物は排泄され, 負の窒素出納を来した.この時にみられた体内化学成分量とエネルギーの喪失および組織水分量の増加と無機物量の減少について述べた.
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  • 梅澤 俊一, George M. Hughes
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 421-428
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    イザリウオ科のハナオコゼ及びイザリウオの呼吸に及ぼす呼吸水の流速と低溶存酸素量の影響について流水式呼吸室を用いて調べた。酸素消費量はポーラログラフ酸素電極により測定された魚の呼吸前後の水の溶存酸素量の差から, また呼吸頻度は肉眼により呼吸運動に伴う鰓蓋の開閉数から求めた.流速が増加した場合, 両種はともに酸素消費量の増加を示さなかったが, 呼吸水からの酸素除去率は減少した。また, 呼吸頻度はイザリウオでは増加し, ハナオコゼでは増加しなかった。これらの相違はハナオコゼが流れ藻に, イザリウオが藻場の底部に生活する習性の相違に基づくものと思われる。次に呼吸水の溶存酸素量が低下した場合, 両種の酸素除去率及び呼吸頻度はともに増加したが, 酸素消費量はイザリウオでは増加したが, ハナオコゼでは変化しなかった。これらは低酸素状態においてハナオコゼでは酸素消費量が一定に保たれ, イザリウオでは酸素除去率の増加と呼吸頻度の上昇により酸素消費量が増加するという補償作用の存在を示唆するものと思われる.
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  • 常木 和日子, 大氏 正己, 斉藤 博
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 429-440
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    目本海西部に位置する隠岐諸島の道後の加茂湾付近で, 年間にわたり各月1回ずつヌタウナギの採集を行った。10月下旬より翌7月下旬までは深さ約20mの湾内で採集できたが, 8月と9月は湾内では採集できなかった.しかし8月下旬と10月上旬には湾外の深さ約50mの地点で採集された.卵巣の相対重量および卵径は8月下旬から10月上旬の問で著しい減少を示した.一方, 10月上旬に採集された雌の卵巣には放卵後の大きな濾胞がみられた.これらの事実から, ヌタウナギの産卵はおそらく9月, 遅くとも10月の第1週に, しかも湾外で行われることが推定される、一方, 精巣の相対重量には顕著な周年変化はみられなかった。繁殖期直前の8月下旬に採集された雄の精巣は主に精原細胞からなる濾胞でできており, 精子はほとんどみられなかった.これらの事実は, 繁殖に参加する雄は採集されなかったことを示している.雄の平均全長は50.8cm, 雌のそれは48.9cmであり, 統計的に有意な差があった.
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  • 田北 徹
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 441-445
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ハナビヌメリを水槽内で産卵させ, 卵, 卵内発生と仔魚の観察を行った.
    卵は一層をなしてたがいにくっっき, 幅約3mm, 最大の長さ70mmの帯状の卵塊として産み出された.個々の卵は球形, 浮性で, 平均卵径は0.60mmであった.卵の形態はこれまでに知られている同属の卵によく似ている.
    仔魚は, 同属の仔魚に共通して認められている形態のほかに, 次のような特徴をもっ.すなわち, ふ化後2日目の仔魚の背・腹側膜びれに泡状組織があり, 腹側膜びれには, その縁辺に黒色色素胞の列がある.
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  • 塩垣 優
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 446-455
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    Chirolophis japonicus is known from as far north as Peter the Great Bay and Hokkaido south to southern Korea and Tsintao, northern China, and grows over 50cm TL.In Mutsu Bay, they inhabit rocky shallow coastal waters.They show strong cryptic habits and are almost impossible to ob-serve by SCUBA diving observations.They mainly feed on the sea cucumber Sticopus japonicus and the gastropod Neptunea arthritica by snapping them off with the aid of the sharp continuous cutting edge of both jaws.The digestive tract is very long, being 0.7-1.5 times of its total length.The stomach is provided with 5-7 well-developed pyloric caeca.They attain sexual maturity at over ca.25cm TL in males and 30cm TL in females.In Mutsu Bay, the spawning period extends from late November to December, when the water temperature falls below 10°C.The ovary is of the two-lobed type and deeply separated basally.Secondary sexual characters are recognized in the elevation of the nape backward to the origin of dorsal fin, the elongation of the anterior four dorsal spines and the darkening of body coloration in males.
    In spawning experiments in the aquarium, female parents guarded egg masses in all two cases.Eggs were attached to each other but did not adhere to other substrata.Spawnings took place in a tube-like hollow of a concrete block.Eggs were pressed on the wall of the hollow.Female parents guarded eggs in the hollow, but did not coil their body on the eggs.Egg membranes are spherical, light milky white, and measure 2.50±0.06mm (n=30) in diameter.They do not form any adhesive process, and are attached to each other at adhesive points or small faces.Yolk is light yellow, containing a large light yellow oil globule but without white cloudy material.Time for the hatching is estimated to be about two months under water temperatures of 3.5-10°C.Newly hatched prolarvae are 12.2-13.5mm TL, and are very slender and compressed.The distance from the tip of the snout to the anal opening is 35 % of TL.Myomere counts are 62 64 (15-16+46-47).
    Rearing experiments of larvae show that yolk is consumed in two weeks after hatching.Larvae reached 16.5 19.3mm TL two weeks after hatching, and 20.4-24.2mm TL in 39 days, attaining the early juvenile stage.In Mutsu Bay, planktonic juveniles of 29.2 34.0mm TL were collected with fish lamps at Moura in March and April.Early benthonic juveniles, 29.2-34.0mm TL, were collected from baskets for scallop culture in April and May.
    The present species is characterized by scaled cheeks, but in smaller specimens less than ca.20cm TL scales cannot be detected by naked eyes, because of their small size and the fact that they are imbedded in the skin.Examination of the development of dentition in cleared and stained.specimens shows that primary small teeth develop in the planktonic stage, arranged in two alternating rows.They are replaced by secondary developed incisors at ca.10cm TL.These incisors form a continuous cutting edge composed of two accurately alternating rows.
    On the basis of the development of squamation on the cheeks and coloration of C.japonicus, Bryostemma otohime Jordan et Snyder, 1902, which was described from the 82mm TL holotype collected from Hakodate, southern Hokkaido, is considered to be the young form of C.japonicus.Azuma emmnion Jordan et Snyder, 1902 is considered to be a male of C.japonicus.
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  • 矢部 衛, 丸山 秀佳, 尼岡 邦夫
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 456-464
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    北海道および東北の沿岸海城より, 本邦初記録の5種類のカジカ科魚類と1種類のウラナイカジカ科魚類が採集された。ダルマコオリカジカIcelus gilbertiは北海道渚滑沖およびサロマ湖沖のオホーツク海 (水深60~100m) より2個体が採集された.また, フサコオリカジカIcelus perminoviは北海道広尾沖の水深360mから1個体が採集された.これら2種はTaranetz (1936) による北部目本海およびオホーツク海北西部の標本に基づく原記載以来, 初めての記録である。クロコオリカジカ (新称) Icelus canaliculatusは, 従来ベーリング海より報告されていたが, 北海道斜里沖のオホーツク海 (水深750~1005m) からも2個体が採集された。オホーックツノカジカールMicrocoms sellarisおよびオコゼカジカNautichthys pribiloviusはベーリング海, オホーツク海および北部目本海より報告されていたが, 前者は北海道のオホーツク沿岸の水深25~60mから7個体が, また後者は北海道周辺の浅海域から10個体が採集された.ウラナイカジカ科のニュウドウカジカ (新称) Psychrolutes phrictusは, 東部北太平洋および東部ベーリング海の深海より採集されているが, 北海道網走沖のオホーツク海および青森県と岩手県沖の太平洋の水深800~1400mからも11個体が採集され, 本種がオホーツク海および西部北太平洋にも分布することが確認された.
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  • 谷内 透, 柳沢 践夫
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 465-468
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    和歌山県太地沖の熊野灘で採集されたコギクザメEchinorhinus cookei Pietschmaniを簡単に記載した。本報が西部太平洋域における本種の初記録である。本種はキクザメE.brucus (Boiiaterre) と形態的には区別が困難であるが, 皮歯が小さくて (直径4mm以下) 数が多く, 吻部腹面や口の周辺を除く全身にほぼ均一に分布することが特徴である。既往の文献を検討した結果, 本種は西部太平洋域では日本のほか台湾にも分布すること, また, 従来日本で記録されていたキクザメは本種である可能性が強いことを指摘した.
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  • 仲谷 一宏
    29 巻 (1982 - 1983) 4 号 p. 469-473
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    タイワンザメProscyllium habereriは台湾・高雄から得られた成体雄1尾の標本に基づいてHilgendorf (1904) により記載された.その後, Tanaka (1912) は日本からヒョウザメCalliscyllium vemstumを記載したが, この両種の取り扱いは研究者により様々である.今回, タイワンザメの完模式標本 (ZMB16201) を調査し, ヒョウザメの原記載と直接比較する機会を得たが, 現在のところ, 両者のもっとも大きな差異は斑紋であった.しかし, タイワンザメの模式模本の体色, 斑紋は消失しつつあり, さらに原記載が簡単で図もないため, ここに詳細な完模式標本の再記載を行った。
    なお, タイワンザメととヨウザメの分類学的関係については将来の研究が必要である.
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