魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
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31 巻 , 4 号
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  • William A. Gosline
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 351-357
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    イスズミ科, カゴカキダイ科, メジナ科, タカベ科, イシダイ科, クロホシマンジュウダイ科, キンチャクダイ科, チョウチョウウオ科, ヒメツバメウオ科, ツバメウオ科およびスダレダイ科の類縁関係を考察した.これらのうちキンチャクダイ科を除くグループはRegan (1913) によって科として認められた.しかし, その後, これらのいくつかは下位の分類群として扱われるようになった.形態学上の特徴により, これらの科は3グループに分けられる. (1) ツバメウオ科とスダレダイ科, (2) ヒメツバメウオ科および (3) 残りの科.ツバメウオ科, 恐らくヒメツバメウオ科も, そして残りの他の科の3グループは, 別個に体高の高い体形を発達させたのであり, これらのグループ問の多くの類似性は体高の高い体形にともなって発達した機能上の二次的な結果と考えられる.
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  • Nikolay V. Parin
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 358-361
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Nazca Submarine Ridgeの水深300~395mから, 11個体のホカケトラギス科の新種Ososaron karlilが採集された.本種は日本のヒメトラギスO.verecundum, ハワイのO.incisumおよびナタールのO.natalensisから, 鰓紀数, 鰭条数, 第1背鰭の色彩および長い頭部などの形質で区別される.
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  • 木戸 芳
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 362-368
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    土佐湾および沖縄舟状海盆の底魚資源調査によって得られた標本をもとに, クサウオ科, インキウオ属Paraliparisの2新種と1稀種を記載した.
    土佐湾から採集された新種のアゴインキウオP.mandibulorisは, 口が斜位であること, 胸鰭最上鰭条の基部が下顎の下端より下にあること, および胸鰭条数が27本であることにより, 他種と区別される.
    沖縄舟状海盆から採集された新種のリュウキュウインキウオP.meridionalisは, 両顎歯が円錐歯で幅広い歯帯を形成すること, 鰓孔の全体が胸鰭の基底より上方にあること, および背鰭条数60~62本, 臀鰭条数54~56本, 胸鰭条数22~23本, 尾鰭条数8本であることにより, 他種と区別される.
    また, 沖縄舟状海盆より採集されたインキウオP. atramentatusを第二番目の記録として記載した.
    さらに, これらの種を含めた日本産インキウオ属魚類の検索表を示した.
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  • John R. Paxton, Douglass F. Hoese
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 369-372
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    スズキ, Lateolabrax japonicuとがシドニー近くから最近2個体採集された.これは本種のオーストラリアからの初記録である.この大型の水産重要種は船のバラスト水によって, 北太平洋からオーストラリアに搬入されたものと思われる.
    シマハゼ, Tridentiger trigonocephalusが1973年にバラスト水によってシドニー港へ搬入され, 初めてオーストラリアから記録された.これにつづいて, メルボルンとパースでもシマハゼが採集され, オーストラリア船のバラスト水中にも生きて発見されたことがある.
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  • 岩田 明久, 田 祥麟, 水野 信彦, 崔 基哲
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 373-388
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    ドンコ属魚類について再検討を行なった.ドンコ属は, 1) 平坦な骨質隆起が眼の背方上部にある事, 2) 前鯉蓋骨に棘がない事, 3) 鋤骨に歯がない事, 4) 鯉孔は目の下方まで達する事, 5) 両眼間隔は眼径より大きい事, 6) 背鰭前部鱗は鼻孔後方に達する事などで定義される.該当種はドンコOdontobutis obscuraobscura, カラドンコO.o.potamophila, セマダラドンコ (〓〓〓〓〓) O.o.interruta, コウライドンコ (〓〓〓) O.platycephalaで, 後2者は新亜種および新種である.
    コウライドンコO.platycephalaは頭部側線感覚系において孔器列の前鯉蓋下顎列上にふたつの感覚管を有する事で他のドンコ類と明瞭に区別される.カラドンコO.o.potamophilaとセマダラドンコO.o.interruptaは眼上列眼後部にひとつの感覚管を有する事でドンコO.o.obscuraと区別される.カラドンコO .o.potamophilaとセマダラドンコO.o.interruptaの差異は前者が眼下列と眼前頬縦列が分離しているのに対し後者はそれらが連続している事である.また後者の体側背方には明色帯が縦走するため暗色鞍状斑は中断される.
    ドンコO.o.obscuraは西日本, カラドンコO.o.potamophilaは中国に分布する.セマダラドンコO.o.interruptaは韓国の錦江以北の西韓亜地域に, コウライドンコO.platycephalaは東韓亜地域北部を除く韓国全土にそれぞれ分布している.
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  • Martha J. Zaiser, Ronald Fricke
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 389-397
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    三宅島から採集された24個体の標本に基づいて1新種ミヤケテグリSynchiropus moyeriを記載した.本種は三宅島で普通にみられ, 広域に分布するコウワンテグリs.ocellatusに形態的に著しく類似している.ミヤケテグリは背鰭や体側の色斑が特殊であるうえ, 強い配偶選択性を示し, 近似種と完全な生殖的隔離をしている.本種は単独生活をし, 雌は狭い行動圏を持ち, 5~10月の問に夕暮れ時に産卵する.
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  • Eduardo F. Balart
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 398-410
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ヒラメの対鰭および不対鰭支持骨の発達過程を記載し, それらの形成開始, 形, 骨化, 計数形質について詳細に検討した.すべての鰭支持骨において, 胸鰭 (2.62mm SL), 背鰭 (4.60mm SL), 尾鰭 (5.55mmSL), 臀鰭 (5.95mm SL), 腹鰭 (8.57mm SL) の順序に従って, まず軟骨が形成された.眼球移動の後, ふ化後40日 (約16mm SL) までに鰭構造は完成し, 部分的に骨化した.本研究は骨格系の発達過程の観察が魚の骨 (たとえば尾骨) の同定や用語法を明らかにする可能性を示している.また, カレイ目に属する他魚種と比較したところ, 本目魚種の鰭形成過程には基本的なパターンがあり, これは分類学的あるいは系統分類学的に有効である可能性を示唆している.
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  • 松浦 康修, Mario Katsuragawa
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 411-421
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    モンガラカワハギ科の1種Balistes capriscusの鰭支持骨の形成について, 体長3.2mmから23.5mmのalcian blueとalizarin redで染色した標本にもとついて記載した.第1背鰭の前方2棘を支える担鰭骨は発生初期には2個の部分から成り, そのゆ合は体長4.7mm頃におこる.腰骨先端の鰭条こん跡は, 発生初期には2対の鰭条からなることが確認された.特化した尾骨は, urostyleと4個のhypuralのゆ合からなる.
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  • 菊池 佑二, George M. Hughes, Garry G. Duthie
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 422-426
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    運動負荷による血液酸素運搬能の変化の有無を検討した.背動脈にカニュレーションしたニジマスを1.6体長/秒の速度で30分間 (中度) 泳がせ, 3時間の休止後, 再び2.0体長/秒の速度で30分間 (強度) 泳がせ, それぞれの運動負荷の前後でヘパリン採血した血液について, Po2, pH, Ht, 赤血球数, 血漿浸透圧および赤血球変形能を測定した.赤血球変形能は10cmH2Oの圧力差の下での赤血球の8μmニュークリポアフィルター通過時間の平均値を指標とした.pHは中度運動負荷後増加し, 強度運動負荷後減少した.前者は過呼吸を, 後者は乳酸産生増加を反映しているものと思われた.Po2, Ht, 赤血球数は中度運動負荷後増加したが, 強度運動負荷後の変化は明らかでなかった.赤血球変形能は中度, 殊に強度運動負荷後高まる傾向があったが, 有意ではなかった.運動中の血液酸素運搬能の増加について考察した.
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  • 山元 憲一, 板沢 靖男, 小林 博
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 427-433
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ブリ (尾叉長約34cm, 体重約6309) の右側体壁の脾臓と対応する部位に窓 (約6cm× 約1.3cm) を開き, 脾臓の全側面が見えるように腸管に被われている部分を引き出し, 無色透明のポリエチレン・フィルム (厚さ0.8mm) を体壁に縫合して脾臓観察用の腹窓を作った.魚を呼吸実験に常用される水槽に収容し, 4~6時間後より実験に供した.魚はこの状態で水温14℃ で14日以上, 26℃ では3日以上生存した.脾臓長は腹窓を通して撮影した写真を基に測定した.
    脾臓は正常状態では鮮紅色で, 長さ約6cm/kgであったが, 激しい遊泳運動および著しい酸素欠乏下では暗赤色で, 約4cm/kgに収縮した.脾臓長のこの収縮は, 脾臓重量および脾臓中ヘモグロビン量のそれぞれ60%以上および70%以上の減少に相当し, 脾臓中の貯蔵赤血球がそれだけ循環血液中に供給されて血液の酸素摂取能力が著しく高められたことを示している.
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  • 金城 清昭, 安里 周作
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 434-437
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    約20個体の大型のサバヒーが, 1983年5月27日に沖縄島の中城湾内の定置網で捕獲された.このうちの3個体を調べたところ, 全長97.0~103.5cm, 体重9.08~12.91kgで, 最大のものが雌, 最小のものが雄であった.他の1個体は解剖しなかったが, 肛門部分の形態から雌と考えられた.雌はよく成熟した卵巣を持ち, その重量は1, 0659であった.卵巣卵のうち長径0.20mm以上の卵を測定したところ, 卵径頻度分布は0.30~0.35mmと0.85~0.90mmにピークがみられる2峰型を示した.しかし0.20mm未満の卵も数多く見られたことから, 卵巣卵径頻度分布は3峰型を成すと考えられた.また長径0.65mm以上の卵教は.3, 528, 000粒と推定された.雄は腹部を圧迫すると放精し完熟状態で, その精巣重量は4609であった.
    沖縄島周辺やさらに北の種子島などではサバヒーの後期仔魚が普通に見られることと以上の観察から, 沖縄島周辺でサバヒーが産卵することは, ほぼ確実と考えられる.
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  • 宮 正樹, 根本 敬久
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 438-440
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    相模湾における中層性オニハダカ属魚類3種, ユキオニハダカ, ハイイロオニハダカ, およびオニハダカの生活史を調査中そのうちの1種オニハダカにおいて, 外見は嗅板が肥大した雄に類似するが, 両性生殖巣をもつ個体が多教観察された.このような雌雄同体は体長の小さな雄 (17-37mm SL) および体長の大きな雌 (23-59mm SL) の中間的な体長 (20-36mm SL) に認められたことから, 本種は相模湾において雄性先熟性転換を行なっていると考えられた.
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  • C.Richard Robins
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 441-443
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Ophidium brasiliense の著者は, Valenciennes でなく, Kaup とするのが適当である.この学名はLepophidium fluminense Miranda Ribeiro に対し先取権がある. L.fluminense に対し, 後に一属一種のRaneya属が提唱された.正しい新しい学名の組み合せはRaneya brasiliensis (Kaup) となる.模式標本の再記載を行い, シノニムリスト, 分布についてまとめた.
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  • J.Michael Fitzsimons, James S. Rogers, Robert C. Cashner
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 444-448
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    メキシコ湾北部に分布するCynoscion属の2種, C.arenariusC.nebulosusの核型が分析された.またこれら2種にC.nothusを加えて, 電気泳動によるアイソザイム分析が行われた.C.arenariusC.nebulosusは同一核型を有し, それは2n-48, 中部・次中部着糸型1対と次端部・端部着糸型23対で表された.Cynoscion属3種の8っの酵素 (Pgm, Gpi, Ldh, Aat, G-3-pdh, Mdh, Pgdh, Idh) から, 合計16遺伝子座がみいだされた.これらの電気泳動的資料の解析と既報の知見から, 3種の遺伝的隔たりが, 他の属の種間におけるよりもより近いことが推察された.
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  • 谷内 透, 立川 浩之, 倉田 洋二, 能勢 幸雄
    31 巻 (1984 - 1985) 4 号 p. 449-452
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Fourteen speirnens of Carcharhinus galapagensis (Snodgrass et Heller) (Carcharhinidae, Elasmobranchii) were collected from the Ogasawara Islands, about 1, 000km south of Tokyo.In addition, ten living sharks taken there have been exhibited in the large tank at Ueno Zoo Aquarium.This species is closely allied to C.ohscurus (Leseuer) but is distinguishable from the latter by vertebral numbers.Up to now, twelve species of Carcharhinus are found to occur in Japan and its adjacent seas from the brief review of the genus in Japan, including C.alibmarginatus, C.hrachyurus, C.breripinna, C.dussumieri, C., Jalcitormis, C.galapagensis, C.linrhatus, C.longimanus, C.melanopterus, C.obscurity, C.plumbeus and C.sorrah.
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