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32 巻 , 1 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
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  • Jørgen G. Nielsen, 町田 吉彦
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 1-5
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ソコオクメウオ科のBarathronus maculatusミスジオクメウオ (新称) を再記載した.本種は南アフリカ産の1個体にもとづきShcherbachev (1976) により記載されて以来, 同地域から1個体の追加報告があるのみであったが, 本研究でマダガスカルから1個体, 日本から2個体が新たに追加された.
    本種は頭部から背鰭前部にかけてと体側が濃い褐色をおびること, 陰茎の基部の背腹側にそれをとりまくclasperがあること, 腹膜が青色をおびること, 陰茎の基部にbulbがないこと, 口蓋骨歯がないこと, 脊椎骨数が74~77個であることを特徴とする.
    本種の完模式標本を初めて図示するとともに, 本種の交接器の特徴について言及し, 近縁種についての若干の論議を行った.
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  • 木戸 芳
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 6-17
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ベーリング海から得られたコンニャクウオ属Careproctus (クサウオ科) の5種を記載した.新種のC.canusは歯が三葉に分かれていること, 鯉孔が胸鰭より上方に位置すること, 幽門垂数が18~24本であること, 腹膜と胃が淡色であること, postocular poreがなく, suprabranchial poreが1個であることにより他種と区別される.また, 新種のC.zachirusは胸鰭の上葉が長く, 体長の40%以上あること, 胸鰭条数が28~31本であること, 尾鰭条数が11本であること, suprabranchial poreが1個であること, 胸鰭後端と垂直鰭の縁辺付近が黒いことにより他種と区別される.C.simus, C.bowersianusおよびコンニャクウオC.pycnosomaを第二番目の記録として再記載した.コンニャクウオはベーリング海からの初記録である.
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  • William F. Smith-Vaniz, 吉野 哲夫
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 18-27
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    日本産アゴアマダイ属魚類Opistognathusを再検討した結果, 既知の4種の他にイレズミアマダイO.decorusおよびセトアマダイO.liturusの2新種を確認した.前種は沖縄島, 後種は和歌山県白浜で採集されたものであり, いずれも頭部に顕著な斑点をもつことや背鰭軟条数が11~12と少ないことで, 他種とは明瞭に区別される.イレズミアマダイは鯉耙数が多いこと, 頭部感覚孔数が少ないこと, 両眼間隔が広いこと, 眼径が小さいこと, 眼下骨の形が異なることなどでセトアマダイと区別できる.
    従来用いられたGnathypopsMerogymnusOpistognathusのシノニムであり, 上記の2新種を含めた日本産本属魚類の検索表を作製した.
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  • 鈴木 伸洋, 秋山 信彦, 日比谷 京
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 28-34
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ウエキゼニタナゴの卵発生と前期仔魚期の発育について経時的に観察し, 併せてこれら仔魚の表皮上に存在する小突起についても観察した.22℃の飼育下では受精後約46時間から艀化を開始し, 浮上期に達するのにほぼ24日を要した.この期間の卵発生ならびに仔魚の発育形態はカゼトゲタナゴとスイゲンゼニタナゴのそれに類似したが, 卵黄嚢が細長くこの後端が下方へ突出することが近縁種とのよい区別点となる.本種の仔魚は卵黄嚢がよく発達した翼状突起をもち, この表皮上には高さ約3~10μmの半球状の小突起を備える.これは鈴木・日比谷 (1984a) が報告したRhodeus属 (ニッポンバラタナゴ・タイリクバラタナゴ・カゼトゲタナゴ・スイゲンゼニタナゴ) の仔魚に共通してみられる形質で, タナゴ類の系統発生上の重要な形質の一つと考えられる.また同時に, 上記・Rhodeus属の仔魚には翼状突起と体前部を除く表皮上に退化的な小突起が存在するが, 本種の仔魚ではこれが多数存在しかつ高さも3~5μm程度で大きい.
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  • 松岡 正信
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 35-51
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    The developmental process of all osteological elements except the scale in the red sea bream, Pagrus major, was described from prelarvae to late juveniles.The larvae at first-feeding stage exhibited only some elements of head skeleton and pectoral fin-supports, which were mostly cartilaginous structures except the maxillary and cleithrum.The completion of osteological structures was characterized by the formation of accessory cartilages 7 and 8 of the caudal skeleton and the ossification of middle radials of dorsal and anal fin-supports.Reared and wild specimens reaching this stage seemed to be different in size.An attempt to summarize the osteological development was made on the basis of the counts of considerable changes, e.g., the initial appearance of cartilage, the full complement of cartilages, the beginning of ossification and the full complement of ossified structures for respective elements.A histogram of those counts against total length consisted of several peaks suggesting the ontogenetic intervals in this species.
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  • 大竹 二雄, 水江 一弘
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 52-59
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ヨシキリザメの胎盤の微細構造を検討した.胎盤内には卵殻が認められず, 母体部と胎仔部の両上皮が直に接していた.胎盤遠位部 (接合部) の母体部上皮の細胞質内には多数の大小顆粒, 脂肪滴, 発達したRER, ゴルジ体, ミトコンドリアが認められ, 活発な分泌活動が示唆された.母体部-胎仔部両上皮間には母体部上皮に由来する電子密度の高い, PAS陽性の物質が充満していた.胎仔部上皮の自由表面は微絨毛で被われ, 細胞質表層部には高分子物質の吸収を示す小管状構造や被覆小胞が多数認められた, 一方, 胎盤近位部 (非接合部) の上皮では, 細胞間隙の拡張が認められた.またミトコンドリアが細胞質の側部から基底部に多数分布し, 胎盤近位部が水分・電解質の輸送に関与していることが示唆された.胎盤胎仔部の上皮中に大食細胞と考えられる細胞が認められた.
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  • B.B. Jana, A.K. Manna
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 60-65
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    色調の識別能力が空気呼吸の硬骨魚3種, Channa pumctatus, Clarias batrachusおよびHeteropmeustes fossilisにおいて試験された.よく発達し, 能率のよい眼をもっChamaが赤を緑, 青, 黄, 灰色および紫から識別するようにうまく訓練された.Chamaはまた, 紫を青, 緑および灰色から, 同じく緑を青から区別した.この魚の色覚機構は三原色から成りたっている.底生魚であるClarias batrachusおよびHeteropneustes fossilisは大変小さい眼をもっており, 非常に貧弱な色彩識別能力を示した.そして多分, これらの魚では視覚の能力低下を補うために, ひげが現われてきたのである.
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  • Muderhwa Nshombo, 柳沢 康信, 名越 誠
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 66-73
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    タンガニイカ湖に生息するPerissodus microlepisの「ウロコ食い」の行動を自然状態で観察した.また, 種々の発育段階の個体の胃内容物を調査した.親によって保護されている稚魚は主に動物プランクトンを摂餌し, 親から独立後の未成魚は, 他魚のウロコのほかに動物・植物プランクトン, 底生動物を摂餌した.成魚は, 多くの魚種 (特に, 大型で体高の高い付着藻類食魚) からはぎとったウロコを主要な餌としていた.ウロコをとるための攻撃は主に基底近くから行われ, 時には, 岩の下面やくぼみで待ち伏せた.近くを通過した魚のほかに, 摂餌・ナワバリ行動・求愛行動にかまけている魚をよく襲った.
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  • 駒田 格知
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 74-78
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    The dentition of the ayu, Plecoglossus altivelis, changes during young stages (Matsui, 1938;Chapman, 1941;Suehiro, 1942;Iwai, 1962;Komada, 1980a).In this paper, the development of teeth on the upper jaw are described to be compared with the developmental pattern of teeth on the lower jaw.The present study was based upon about 100 specimens from Lake Biwa (Kohokucho, Shiga Pref.) and about 180 hatchery-reared specimens, measuring from 24 to 60mm in standard length (SL).In the histological examination of jaws, some specimens were serially sectioned at a standard thickness of 8μm.The sections were mostly stained with hematoxiryn-eosin and some stained with azan.The other specimens were stained with alizarin red S.
    The first indication of the formation of comb-like teeth is observable at 70 day old specimen (about 24mm SL).At about 32mm SL, 100 day old, a thin stratum of dentine appeared between the ectodermal columnar cells and odontoblast.Then the number of tooth groups on the upper jaw was about seven and about three on the lower jaw.Each tooth group consists of 10 to 20 separated denticles.The teeth constituting the tooth group is roughly in rod shape on the lower jaw and small canine like teeth on the upper jaw.On the upper jaw, teeth located at the anterior part of each tooth group are ankylosed with the pre-maxillary and maxillary, and, they erupt at this stage.The primordia of comb-like teeth are laid externally and separated from the dentary on the lower jaw.At about 40mm SL, teeth on the upper jaw are rod-shaped and they are separated from the pre-maxillary and maxillary.At this stage, the form and arrangement of teeth consisting the comb-like teeth on the upper jaw are similar to that on the lower jaw.These results suggest that the comb-like teeth on the upper jaw are usable to catch micro-crustaceans at the juvenile stage.
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  • 長田 芳和
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 79-89
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    The spawning period and migration of the rose bitterling, Rhodeus ocellatus (Kner) in a small pond, Shimizu-ike, Osaka Prefecture, were investigated from November 1973 to December 1975.
    It was suggested that the population was composed mainly of 0-to 3-year-old fish, and the sex ratio was comfirmed to be one.The spawning period was assumed to be from March to September.Means of both ovipositor length and the proportion of individuals possessing ripe eggs of 2-and 3-year-old females took the highest value from April to the end of May, and that of 1-year-old fish was the highest in late July.The minimum size for reproduction was 23-24mm in body length.
    In spawning season, males migrated toward the shore where bivalves were distributed in a high density, and matured females migrated several times between the offshore and the near shore, i.e., after they laid eggs into bivalves at the shore they returned to the offshore.
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  • Jack T. Moyer, 佐野 光彦
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 90-92
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    伊豆諸島三宅島の伊ケ谷湾沖, 水深17mの砂地からエソ科魚類の一種, オグロエソ (新称) Synodus jaculumを2個体採集した.本種の主な特徴は, 尾柄に明瞭な黒色斑紋を持つことであり, これによってアカエソ属の他種と容易に区別することができる.本種は南アフリカからマルケサス諸島までのインド・太平洋に広く分布しているが, その北限は台湾南部までとされていた.したがって, 本種は日本からの初記録となる.
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  • John E. Randall, Greg J. Stroud
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 93-99
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Parapercis robinsoni Fowler, 1932は南アフリカのNatal沖でとれた全長286mmの標本にもとづき記載されたが, 近年P.nebulosa (Quoy et Gaimard, 1825) の新参同種異名とされてきた.本種の模式標本は失われているので模式地でとれた標本と, オーストラリア西部を模式地とするP.nebulosaの模式標本を比較検討した結果, P.robinsoniは有効で, P.emeryanaP.nebulosaの新参同種異名とされるべきだと判断した.
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  • 高田 啓介, 後藤 晃, 濱田 啓吉
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 100-103
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    道央地方の石狩川水系と道東地方の別当賀川から, 腹棘の欠失したエゾトミヨPeegitius tymensisが見いだされた、7支流を調査した石狩川水系では, ルルマップ川で腹棘を欠く個体の比率が最も高く, 半数以上の個体が両方, または片方の腹棘を欠いていた.一方, 腹棘を欠く個体が, まったく出現しない支流もあった.道東地方の別当賀川では, 片方の腹棘を欠くエゾトミヨが1個体採集されたにすぎなかった.道北地方の2河川では, 腹棘を欠く個体はまったく出現しなかった.
    腹棘の欠失は性とは無関係であり, また, 腹棘の欠失に伴って他の計数的形質が平行的に変異することもなかった.
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  • 小早川 みどり
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 104-106
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    日本産ナマズ属魚類, Silurus asotus, S.biwaensis, S.lithophilusの卵を人工受精によって得, 卵径, 卵黄の色, ゼリー層の厚さ, 粘着性の有無, 卵表面の状態の5つの形質について観察した.その結果, S.lithophlesに友田 (1962) の報告には記されていない特徴がみられた.即ち, S.lithophilussの卵は他2種と異なり, 粘着性がなく, 卵表面の凹凸が著しいことである.一方, S.asotusS.biwaensisの卵は, 卵黄の色が異なることを除けば, 類似していることがわかった.
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  • 井田 斉, 佐藤 伊豆男, 宮脇 伸宏
    32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 107-111
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    シビレエイ類2種の核型をair-drying法により分析した.シビレエイの核型は2n=54, 中部~次中部着糸型染色体 (M~SM)-28, 端部~次端部着糸型染色体 (A~ST) =26, 腕数 (FN) =82であり, ゴマフシビレエイでは2n=82, M~SM=4, A~ST=78, FN=86であった.
    核型について分析されたシビレエイ類3属は腕数で約80 (78~86) のTorpedo, Narke群と56のNarcine属の2群に分けられる.ゲノム量についてはTorpedo属で14.0~15.0pg DNA/cell, Narcine属で8.4pgの値が報告されており, 核型の検討からTorpedo, Narke群の倍数性起源が推定された.
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  • 32 巻 (1985 - 1986) 1 号 p. 128
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
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