魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
Print ISSN : 0021-5090
検索
OR
閲覧
検索
34 巻 , 2 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 島田 和彦, 吉野 哲夫
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 123-127
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    八重山諸島から採集されたスナギンポ属の新種Creedia bilineatusフタスジスナギンポ (新称) を記載した.本種は1棘3軟条の腹鰭を持つことでオーストラリアから採集された本属の1種C. alleniと似るが, 臀鰭条数が少ないことによって, すべての既知種と容易に区別出来る.また本種はスナギンポ属の第4番目の種で, 他の3種はオーストラリア近海からのみ知られている.
    抄録全体を表示
  • 三木 徹, 金丸 信一, 尼岡 邦夫
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 128-134
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    北海道厚岸沖より得られたマダラの胃内容物を調査中に1個体のタウエガジ科魚類を発見し, 新属新種Neolumpenus unocellatusモンツキガジとして記載した.本種は比較的大きな胸鰭と1棘3軟条の腹鰭を持つこと, 体側に骨質状の側線管を持たないこと, 眼下感覚管孔が無いこと, 左右の鯉膜が峡部から幅広く離れる一皮摺を形成しないことなどによりウナギガジ亜科に含められる.さらに, 深く分枝した腹鰭軟状を持つこと, 腹鰭および臀鰭の棘が堅固であること, 胸鰭下部軟条が後方に伸長しないこと, 鋤骨および口蓋骨に歯が存在すること, 鰓孔の前端が眼の後縁下に達しないこと, 瞳孔の約1/2程度の非常に大きな頭部感覚管孔を持つこと, 吻が鈍く, その外郭は険しいこと, 尾鰭基底部の背方に1個の眼状斑を有することなどにより, 本種は同亜科内の既存の属および種と明瞭に識別される.
    抄録全体を表示
  • 浅野 博利
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 135-137
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    三重県尾鷲沖の熊野灘 (水深約360m) から得た1個体の標本に基づき, 新種メダマウミヘビOphichthus megalopsを記載した.ウミヘビ属における本種の特徴は, 眼が著しく大きく, 眼径は吻長にほぼ等しいこと;背鰭が胸鰭の先端よりはるか後方から始まり, その距離は胸鰭長のおよそ3倍であること;尾端近くで臀鰭後端部を収納する鞘状皮ふ隆起の部分に黒色斑があることなどである.
    抄録全体を表示
  • Ofer Gon
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 138-145
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Lacepède (1802) により発表されたOstorhinchus fleurieuにっいてCommersonの描いた図の色彩的な特徴を基に検討した結果, アオスジテンジクダイApogon aureus (Lacepède, 1802) の古参シノニムであることが明らかになった。本報で本種の再記載を行い, 新模式の指定を行った。また本種のシノニム関係にっいて, CommersonとLacepèdeの仕事に基づき検討した。Apogon属の亜属として現在用い'られているNectamiaOstorhinchus亜属に置き換えられる。
    抄録全体を表示
  • 岸本 浩和, 尼岡 邦夫, 河野 裕美, 浜口 拓也
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 146-156
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    従来, フエダイ科のマダラタルミ属はマダラルミM. nigerの1種からなるmonotypic genusと考えられ, M. macularisはそのシノニムとされてきた.M. macularisはFowlerにより2種混合の成魚標本にもとづいて原記載され, 完模式標本 (USNM89996) の所在は不明であるため, その有効性を検討することはできなかった.著者らは本属に明らかな2種を認めたことから, 2種混合の副模式25標本の中からUSNM145811をM. macularis (ホホスジタルミ, 新称) の新模式に指定し, 有効種としたうえで両種の再記載と比較を行なった.両種は次のような諸点で区別される.鯉耙数はホホスジタルミでは110-122で, マダラタルミでは89-107.前者の主上顎骨の露出部は後者より狭い.前者の腹鰭は幼期に著しく長く, その先端が鋭く尖るが, 後者では終生長くなく, 先端は円い.前者の成魚では頭部と垂直鰭に青い斑点をもつが, 後者ではほぼ一様に黒い.ホホスジタルミはオーストラリア北部から西表島に至る西部太平洋に分布し, マダラタルミは南アフリカからマーシャル諸島に至るインド・太平洋域に広く分布するものと考えられる.
    抄録全体を表示
  • John E. McCosker, Richard H. Rosenblatt
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 157-164
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ヒカリキンメダイ科魚類の生物学, 分布に関する新知見を報告する.本科には5有効種があり, ヒカリキンメダイAnomalops katoptronPhotoblepharon palpebratusは太平洋中西部に広く分布し, P. steinitziは紅海とコモロ諸島, Kryptophanaron alfrediはカリブ海, K. harveyiはバハ・カリフォルニアにそれぞれ見られる。P. steinitziP. palpebratusは色彩, 頭部の形態, 腹鰭条数などが異なる.K. harveyiの2番目に得られた個体を詳しく記載した。Anomalopsの大型個体は深い所に, 小型のものは浅い所に見られることについて考察した.本科の各種のシノニムと検索表を示した.
    抄録全体を表示
  • 森 誠一
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 165-175
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    石川県河北潟産湖河型イトヨと滋賀県地蔵川産, 岐阜県津屋川及び山除川産ハリヨにおける繁殖的特性, 成熟期の体長, 卵径, 一腹卵数, 孕卵時の体幅, そして一巣卵数の比較をした.また, アメリカ, ヨーロッパ産のイトヨ類個体群とも比較し, 日本産イトヨ類の生態学的な繁殖特性を示した.
    体長は湖河型イトヨ, 地蔵川産, 山除川.津屋川産の順に大きく, 卵径においては明らかに地蔵川産が大きく, 渕河型イトヨが最小であった.一腹卵数の平均は体長の大きさにより渕河型イトヨが最多であるが, 体長50mmにおける推定卵数は岐阜県産が有意に多く, 体長に対する体幅比も大きかった.またさらに, 一巣卵数において渕河型イトヨは平均2, 638 (範囲, 1, 119-4, 052), 山除川産ハリヨは1, 815 (464-2, 947), 津屋川産は1, 518 (358-3, 164), 地蔵川産は648 (264-1, 645) であるが, 巣をもつ雄の配偶回数を平均一腹卵i数から推定すると, 山除川・津屋川産ハリヨは十数回にもなり, 外国産イトヨ個体群を比べても最多であるといえる.
    これら湖河型イトヨとハリヨ間, 及びハリョ個体群間の繁殖的特性における相異について, 生態学的な意義を究極, 至近 (行動学的意味を含めて) 要因の両面から考察した.
    抄録全体を表示
  • 高田 啓介, 後藤 晃, 山崎 文雄
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 176-183
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    北海道東部の琵琶瀬川において, 主に淡水域に分布する通常の体色を有するイバラトミヨ (淡水型) の他に, 体側が銀白色を呈する個体 (汽水型) が河口域から多歎見いだされた.これらの汽水型は鱗板形態から鑑別するとイバラトミヨに同定される.しかし, アイソザイムを用いた集団遺伝学的解析の結果, 調査した13遺伝子座のうち, Pgi-I, Pgm-IおよびGpdの3座において, 淡水型との間に対立遺伝子の置換が認められた.このことは両型が同一河川において遺伝的交流を欠き, その間に生殖的隔離が存在することを示している.そして, 汽水型は, 従来日本でイバラトミヨと呼ばれてきた集団 (淡水型) とだけでなく, 北米に分布するBering formとの間でも形態的・生態的特徴が異なることから, これらとは別の独立種である可能性が示唆された.汽水型の目本における分布域は, 北海道東部の太平洋から根室海峡に面した河川や内湾に限られている.
    抄録全体を表示
  • 丹羽 卓朗
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 184-190
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    北海道産トミヨ属魚類3種, イバラトミヨ, エゾトミヨおよびトミヨについて, 北海道内の5河川で混生する2種あるいは3種間で, 電気泳動法により推定された遺伝子頻度を比較した.調べた遺伝子座はLdh-E, Pgm, SodおよびMpである.その結果, エゾトミヨは調査した全ての河川において, 混生するイバラトミヨあるいはトミヨとは異った遺伝子頻度を示し, 独立の繁殖集団を形成していると推定された.このうち, エゾトミヨとイバラトミヨが混生するルルマップ川では, エステラーゼおよびPGMの電気泳動パターンによって, 131個体中, 種間雑種が4個体検出された.一方, 琵琶瀬川で混生するイバラトミヨとトミヨの間では, 遺伝子頻度に違いは見い出されなかった.さらに, 両者を同一集団と仮定し計算した場合にも, バーディ・ワインベルグの平衡にあることが認められた.従って, 少なくとも琵琶瀬川においては, イバラトミヨとトミョは同一の繁殖集団に属する可能性が示唆された.
    抄録全体を表示
  • 深山 昭一, 原 彰彦, 松原 孝博, 高橋 裕哉
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 191-197
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    エストラジオール (E2) で処理したスナヤツメ肝臓における雌特異血清タンパク (FSSP) の合成誘導を, 免疫学的及び微細構造学的に調べた.実験に用いたスナヤツメは, アンモシーテス幼生, 変態直後の若魚及び産卵期の雄成魚である.産卵期の雄成魚及び変態直後の若魚に, 1尾あたり200μg量のE2を, 3日間隔で2回投与したところ, すべての処理個体の血中にFSSPが出現した.一方, アンモシーテス幼生に対する同様の処理は, FSSP合成の誘導に対して全く無効であった.アンモシーテス幼生では, 投与回数の増加, 投与期間の延長により, 一部の個体の血中にFSSPの出現を誘導し得た.粗面小胞体及びゴルジ体の発達を主徴とする肝細胞の微細構造上の変化は, FSSPが検出された個体においてのみ明瞭であった.以上の結果より, スナヤツメの肝臓のE2に対するFSSP合成反応の能力は, 成体と幼生とで異なることが明らかとなった.このようなスナヤツメ肝臓のFSSP合成能にかかわる要因について考察し, さらにその合成能の発達をとくに変態現象と関連させて議論した.
    抄録全体を表示
  • 多紀 保彦, 河野 博, 原 士郎
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 198-208
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    仔稚魚の形態に基づいて, サバヒーChanos chanosの遊泳・摂餌機能の発達を検討した.約6.5mm SL以下の仔魚では, 鰭支持骨と鰓弓は発達原初期の段階にあり, 脊索末端も未だに屈曲していなかった.垂直鰭の支持骨・鰭条と鰓弓は約6.5mm SLから急速に発達し, 約10.5mm SLで全要素が出現した.それに続いて体高の変化と対鰭の支持骨・鰭条, 鰓耙の発達が始まり, これらの変化・発達は約17mm SLでほとんどあるいは完全に完了して稚魚期に入った.この時までに遊泳様式はS字型遊泳から尾鰭推進に, 摂餌様式は微粒餌料の呑込みから鰓耙と上鰓器官を用いた底生餌料の濾過・集積へと変化した.サバヒー仔魚は砕波帯に大量に出現するが, 形態・機能発達からみて, 産卵場からの来遊が, 少なくとも着岸間近までは, 仔魚の積極的回遊によるものとは思われない.15-16mm TL以上の仔魚の砕波帯からの完全な消失が食性の変化と関連していることは明らかである.
    抄録全体を表示
  • 馬場 治, 佐野 光彦
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 209-214
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    三浦半島の油壺湾において, ハオコゼを一昼夜にわたって採集し, 本種の摂餌時刻と胃内容物組成の経時変化を調査した.夜間の調査個体においては, 体重あたりの胃内容物重量の比率は高く, 空胃率はきわめて低かった.一方, 昼間には夜間とはまったく逆の傾向が認められた.このことから本種は昼間よりも夜間に活発に摂餌を行うものと考えられた.本種の餌生物としてはヨコエビ類が最も重要であり, 次いで等脚類やワレカラ類が多く出現し, この3種類の餌生物だけで全餌生物中の91% (個体数百分率) を占めた.胃内容物中に占める割合の昼夜変化が最も大きかった餌生物は等脚類であり, 昼間にはほとんど出現しないが, 夜間には全餌生物中の約30%を占める重要な餌生物となっていた.
    抄録全体を表示
  • 西川 康夫
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 215-221
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    A total of nineteen Luvarus imperialis larvae, 3.5 to 10.7mm in standard length were collected during the cruises of R/V Shoyo Maru in the northwestern Pacific and eastern Indian Ocean. This paper describes meristic and morphological features of these specimens throughout development.
    The features particularly noted in postlarvae and early juveniles of L. imperialis are: 1) large head with a wide snout, 2) oval and well-compressed body, 3) large pectoral fins, 4) developed and finely serrated dorsal and pelvic spines, 5) well-developed head spination, 6) minute spines on the soft rays of all fins in larvae larger than about 5.6mm SL, and 7) very rough body surface associated with the development of spiny-edged scales.
    Larvae of L. imperialis occur mostly in the coastal waters between lat. 40°N and 40°S of the world oceans, suggested the spawning in temperate waters.
    抄録全体を表示
  • 塩垣 優
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 222-226
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    津軽海峡に面する津軽半島先端部の龍飛岬近くにある三厩村鳴神地先の岩礁海岸でムツカジカOcynectes modestus Snyder, 1911の標本を20個体 (32.7-62.6mm SL) 得て, 形態の記載を行った.本種はこれまで青森県八戸市鮫で2個体 (Snyder, 1911), 千葉県小湊, 東京都大島で, それぞれ1個体 (Watanabe, 1958), および北海道南部で1個体 (Yabe, 1984) の計5個体の採集例しかなく, 極めて稀な種と考えられてきた.また, 本種は著しい体斑紋をもたないのが特徴とされてきたが, 50mm SL以上の大型個体では体斑紋は複雑であり, 顕著な白色円斑が腹面に密布する.
    抄録全体を表示
  • Johann D. Bell, Aldo S. Steffe, R. Bill Talbot
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 227-230
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    オーストラリア, ニューサウスウェールズ州のHawkesbury河川水系が同国におけるマハゼの第3番目の産地であることが確認された.採集標本は1984年12月の72個体 (全長38-73mm) と1985年5月の16個体 (全長118-200mm) である.これらの大きさ, 出現時期およびこの水系が港湾でないことから, 既に他所からの侵入定着があり, 水系内に補給源がある可能性が示唆された.
    抄録全体を表示
  • 瀬能 宏, 吉野 哲夫, 矢野 維幾
    34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 231-232
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    A specimen of Toxotes jaculator (Pallas, 1767) (Pisces: Toxotidae) was collected from the mouth of Urauchi River (24°23'55'N, 123°46'48'E), Iriomote Island, Ryukyu Islands, Japan. This species was recorded for the first time from the Japanese Archipelago. Its occurrence in Japan is the northernmost record of this species.
    抄録全体を表示
  • 34 巻 (1987 - 1988) 2 号 p. 240
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top