魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
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34 巻 , 4 号
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  • 明仁親王 , 目黒 勝介
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 409-420
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    ロクラハゼ属の2種キマダラハゼAstrabe flavima-culataとシマシロクラハゼA. fasciataを新種として記載し, シロクラハゼ属の模式種であり, 今まで知られていた唯一の種であるシロクラハゼA. lactisellaについても前2種と比較して再記載した.キマダラハゼは日本産魚類大図鑑の中でキマダラハゼAstrabe sp.として明仁親王 (1984) が解説を付したものである.キマダラハゼはシロクラハゼとは眼の上縁にある皮摺の上後部が突出しないこと, 縦列鱗数が少ないこと, 第1背鰭前方と腹部に鱗があること, 胸鰭基部を通る白色横帯の幅が狭いこと, 生時には胸鰭基部を通る白色横帯を除き, 暗褐色地に黄色模様が見られることによって区別される.シマシロクラハゼはシロクラハゼとは横列鱗数が少ないこと, 体側の鱗のある部分の幅が狭いこと, 胸鰭基部を通る白色横帯の幅が狭いこと, 第1背鰭前部から体の腹側に向かう白色横帯があることによって区別される.この度の標本の調査により, Snyder (1912) が記録した種子島産のA. lactisellaはキマダラハゼであり, 本間・田村 (1972) が記録した佐渡島達者産のシロクラハゼはシマシロクラハゼであることが判明したので, これらの標本はそれぞれの種の副模式標本とした.また道津.塩垣 (1971) がシロクラハゼとして扱ったものの中, 標本を調べることが出来た鹿児島県馬毛島産のものはキマダラハゼであった.長崎県野母崎産の標本は図から判断するとシマシロクラハゼと考えられる.明仁親王 (1984) のシロクラハゼとキマダラハゼの解説は訂正しなければならない.
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  • 矢野 和成
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 421-425
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    東シナ海とジャワ海から得られた1新種フトシミフジクジラを記載した.本種は吻端から第1背鰭棘までの長さが, 棘から尾鰭上葉起部までの長さより明らかに短いこと, 尾鰭の長さが頭長よりも短いこと, 鱗は非常に小さく棘状であり, 体側面ではほとんど規則正しく配列しているが, 頭部背面の眼間付近および腹部では明瞭に配列していないこと, 生きている個体の体色は上方部では紫色がかった黒色, 一方腹部, 腹鰭上方部の斑紋, 尾鰭の斑紋は濃い藍色をしていること, 腹鰭上方部の斑紋が後方部で幅が広いこと等で他種と容易に区別される.
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  • Brian W.Coad, Mustafa Sarieyyupoglu
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 426-430
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    トルコのアナトリア地方からドジョウ科の1新種Cobitis elazigensisが得られた.この新種は同属のすべての他種から次の形質を併せ持つことによって区別される.すなわち胸鰭に2枚のCanestrini鱗を持つこと, 眼下棘には通常背側方に向かう1枝があること, 全長180mmをこえる大型種であること, 全脊椎骨数47-49であること, 体側の斑点は不明瞭またはないこと, 尾鰭基底上部に1個の斑点があること, 鱗は縦に長く, 小さなfocusを持つこと, 背鰭条III, 5-6 (通常6), 腹鰭条III, 6-7 (通常6), 胸鰭条I, 7-9であることなどである.
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  • 仲谷 一宏
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 431-442
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ヘラザメ属は深海性トラザメ類で, 少なくとも36種が知られ, 特に東シナ海, 南シナ海を含む西部北太平洋海域からはその多くが報告されており, その分類は極めて困難になっている.テングヘラザメApristurus longi-cephalus Nakayaは土佐湾などからわずか数個体が知られ, その特徴や近縁種との関係があまり明らかではなかった.しかし, 近年, 比較的多くのテングヘラザメの標本を入手することができたため, 本種の特徴を明確にし, さらに日本近海産種および近縁種との分類学的関係を明らかにするために, これらの標本に基づいて, 本種の個体変異, 性的二型, 成長による外部形態の変化を考察した.その結果, 本種は鼻孔より前の吻部が非常に長く, その長さは両眼間隔幅より長いこと, 両鼻孔間は幅広く, その幅は鼻孔径の1.2倍以上あること, 尾鰭が非常に長く, 成体でも全長の3分の1以上あること, 胸鰭腹鰭問が短いこと, 歯が極めてまばらで, 上顎歯は44列, 下顎歯は41列以下であること, 腹椎骨数は30-33個であることなどで特徴づけられることが明らかになった.本種はフィリピンから記載された.A.herklotsi, 東シナ海のA.abbreyiatus, 南シナ海のA.xenolepisなど7-8種に類似するが, 上記の形質で明瞭に区別できる.なお, 本種のシノニムはない.
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  • 具志堅 宗弘
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 443-461
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    主として骨格系に基づき, 分岐分類学の手法によってアジ科全32属の系統的関係を推論した.Echeneoidsを1st outgroup, Nematistiidaeを2nd outgroupとして極性を推定し, 派生形質共有と節減の原則に従って分岐図を構築した.その結果, アジ族ではParastromateusを残りの21属のsister groupとし, これを更に3つの系群1.Megalaspis, 2.Trachurus-Decapterus-Selar-Atule-Selaroides-Pantolabus-Alepes-Hemicaranx-Pseudocar-anx-Kaiwarinus-Chloroscombrus, 3.Uraspis-Caranx-Gnathanodon-Carangichthys-Carangoides-Atropus-Ulua-Alectis-Seleneに位置づける体系を提唱した.
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  • 木下 泉, 藤田 真二, 高橋 勇夫, 東 健作
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 462-467
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    四万十川河口域において, 1985年8月から1987年1月の間に, アカメの後期仔魚54尾, 稚魚12尾および若魚6尾を採集した.仔魚 (4.3-7.6mm SL) および稚魚 (8.1-28.0mm SL) は, アマモ場を有する水域にのみ, 7月下旬から8月中旬にかけて出現した.このことは, 本種は6-8月にかけて産卵することを示唆している.仔稚魚が採集されたのは, 水温27.8-31.9℃, 塩分濃度2.8-18.2‰の範囲であった.アカメ仔魚は, ボラ科およびハゼ科のものらと形態的によく類似するが, 前鰓蓋骨の棘, 肛門の位置および尾部の黒色素胞の発達程度により, これらと識別できる.
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  • 木下 泉, 藤田 真二
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 468-475
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    合計343尾のヒラスズキ仔稚魚 (9.2-27.0mm TL) が, 土佐湾の砕波帯において小型曳網によって採集された.ヒラスズキ仔稚魚は, 同属のスズキ仔稚魚と形態的に酷似するが, 尾部での黒色素胞の分布様式, 頭部棘形成, 頭長/体長比および背鰭15または16軟条を有することにより, それらと識別できる.ヒラスズキ仔稚魚は, 土佐湾の砕波帯では1月上旬一5月中旬にかけて出現し, 最も量的に多かったのは4月中旬であった.それらの出現時の水温・塩分の範囲は, 各々12.2-24.0℃・23.7-34.5‰であった.過去, 南日本の沿岸域, 浅海域およびアマモ場において, 本種仔稚魚は全く報告されておらず, スズキ仔稚魚に混入されていた可能性がある.いずれにしても, 本種仔稚魚の出現域は砕波帯およびその付近に限られているようである.
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  • Eun-Ho Park, Seung-Hwi Lee
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 476-482
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    実験室で飼育した雌雄同体性メダカ目魚類Rivulus marmoratusの鱗の形質, 生長および発生過程について観察した.鱗は円形又は長円形の円鱗でその大きさは直径にして0.3-1.0mmである.隆起線は魚の成長の初期段階でその数を急激に増すが, その後は成長と相対的な増加をした.鱗は3つの部位から発生した.まずふ化後8日目の仔魚の頭頂部, ついで尾柄部側線上の後方, そして鯉蓋下方部から出現した.鱗の形成はふ化後6週間で完了した.
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  • 太田 忠之, 村松 京美
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 483-487
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    タイリクバラタナゴ, Rhodeus ocellatus ocellatus, の仔魚を用い, 背鰭の基部付近の体表上黒色素胞における一次反応及びその反応誘起に有効な波長域の検討を行った.暗黒下においては, 黒色素胞はほぼ凝集状態を保ち, 光照射によりメラノソームの拡散を示した.この反応は可逆的であった.420-680nmの範囲で, 一次反応誘起に最も有効な波長域を調べたところ, これはおよそ420nmであった.680nmの長波長側の光は効果がないことが明らかとなった.
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  • 後藤 晃
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 488-496
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    小川を仕切って設けた環境条件下において, カンキョウカジカの繁殖行動をファイバースコープを用いて観察した.また, 北海道南部の大当別川において, 流程に沿ったカンキョウカジカの産卵場の分布, および産卵期前後における成魚の移動と移動個体のホーミングの有無をmark-recapture法によって調査した.本種の求愛行動, 産卵行動および雄による卵保護行動は, 同属の他種のそれらと極めて類似し, 求愛行動・産卵行動は雄主導型であった.大当別川における本種の産卵場は河口近くからその約2km上流地点までの下流部に限られた.産卵域より上流部に生息する成魚個体は, 産卵期直前に産卵域へ降下移動した.一方, 産卵域内に生息していた成魚個体は産卵期を通じて定住的であった.上流部から産卵降下移動した個体のうち, 11個体は産卵期に産卵域内で再捕獲され, 産卵後もとの上流部のそれぞれの生息域で再び再捕されたことから, 産卵降下移動する個体はホーミング習性をもつことが示唆された.この産卵回遊とホーミングは, 非繁殖期には産卵域を離れ, その上流部に生息する個体に高成長を保障し, 雌にとっては一腹卵数の増加を, また雄にとっては大型化による繁殖成功度の増大をもたらすと考えられる.
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  • 田北 徹, 川口 和宏, 増谷 英雄
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 497-503
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Distribution of the salangid fish, Neosalanx reganius Wakiya et Takahasi was investigated in the rivers around Ariake Sound which is located in western Kyushu. They were only found in the Chikugo River and the Midori River located about 50km apart from each other and were regarded to be endemic to those rivers. They inhabit the tidal area of the downstream occur-ring mainly in fresh water, although some are found in the waters having low seawater con-centration near the mouth of the rivers. Morphological examination revealed no meristic difference, but some statistically significant differences in the body proportions between the two populations indicating their entire isolation from each other.
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  • 佐野 光彦
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 504-506
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    西表島網取湾の水深約2mの死滅枝状サンゴ礁からベラ科魚類の一種, ゴシキキュウセン (新称) Hali-ckoeres richmondiの雄を1個体採集した.本種の雄の主な特徴は, 細い青色縦線を頭側に約7本, 体側に約12本持つことである.本種はフィリピン, セレベス, ジャワ, アンボン (東インドネシア), トラック, ポナペ, クワジャリン (マーシャル諸島) から報告されていたが, 目本からはまだ知られていなかった.
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  • Hin-Kiu Mok
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 507-508
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    アカタチ科は多くの骨学的特徴をソコアマダイ科と共有することが知られている.しかし, 共有形質として示されてきた特徴は, これら2科に特有ではない.このためソコアマダイ科をアカタチ科に含めることに関しては, 議論の余地があった.これら2科の骨学的特徴を調べたところ, 前部脊椎骨の上肋骨と肋骨に特異な形質が見いだされた.前部脊椎骨の数個に付く上肋骨と肋骨は基部で癒合する.この形質はスズキ目の他の科では知られておらず, 派生的特徴と考えられるので, アカタチ科とソコアマダイ科は単系統群を形成する.
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  • Manuel Uribe-Alcocer, Julio Arreguin-Espinosa, Salvador Rojas-Romero
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 509-511
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    メキシコの太平洋岸に生息するハゼGobiomlorus maculatusの核型分析を行った.鰓の細胞の染色体は46本で, 6対の中部着糸染色体, 5対の次中部着糸染色体, 12対の端部着糸染色体からなり, 染色体腕数は68である.雌雄の核型に相異は見られなかった.本種の核型は同属のメキシコ湾産G.dormitorと明瞭に異なり, 両種が別種であることを核学的に支持している.
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  • 上野 紘一, 長瀬 彰良, 葉 雲〓
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 512-514
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    アジアのサヅカーMyxocyprinus asiaticusの核型は, 2n=100, 6つの中部着糸型, 8つの次中部着糸型, および86の次端部・端部着糸型 (2つの大形次端部着糸型は仁形成部を備える) 染色体で成り立っていた.この結果は, 本種が北米産サッカー科魚類と同様に4倍体起源の魚であり, サッカー科の4倍体化は本科全体に及ぶことを示した.サッカー科はアジアに進化起源の中心をもつとされており, また.M.asiaticusは本科の内で原始的な種に属すると考えられている.したがってこの分析結果は, サッカー科の4倍体化がアジアにおい'て生じたことを示唆するものといえる.M.asiaticusの核型には2つずつ対をなす相同染色体が認められたが, この点は本種の核型が2倍体化に向けての分化途上にあることをうかがわせた.
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  • 新井 良一, 鈴木 淳志, 赤井 裕
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 515-517
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    東南アジア原産のコイ目Gyrinocheilidae科に属するGyrinocheilus aymonieriの核型とDNA量を研究した.本種の核型は2n=48で, 中部着糸染色体 (M) =4, 次中部着糸染色体 (SM) =4, 次端部着糸染色体 (ST) =4, 端部着糸染色体 (A) =36からなる.4本のMのうち, 2本は動原体融合によると考えられる大きな染色体であった.また, 36本のAのうち2本の染色体が付随体をもっていた.
    DNA量は0.49ないし0.53ピコグラムでコイ科のDNA量に比べると, 少量であった.核型およびDNA量にみられる本種の特徴はコイ科魚類にほとんど見出されず, むしろタニノボリ科やドジョウ科に見出される特徴である.これらのことから, 本種はコイ科よりもタニノボリ科やドジョウ科に近縁であることが示唆された.
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  • 座間 彰
    34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 518-523
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    チリ南部のフイヨルドおよび水道水域で得られたAustromenidia smittiの体長-体重関係および生殖腺の発達について調査した.体長 (X) と体重 (Y) の関係はY=1.819・10-6 X3.342で表わされた.早熟雄を除くと体長175mm以上の個体が産卵すると推定された.産卵期は南半球の初春から初夏で, 完熟状態の雌の生殖腺熟度指数は10.0以上であった.
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  • 34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 540a
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
  • 34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 540b
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
  • 34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 540c
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
  • 34 巻 (1987 - 1988) 4 号 p. 540d
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
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