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36 巻 , 3 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
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  • 山川 武, John E. Randall
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 299-302
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    沖縄舟状海盆から得られた個体にもとづき, Chromis okamurai sp.nov.を記載した。本種は付属鱗がないこと, 前鯉蓋骨縁辺が円滑なこと, 尾鰭上下の棘状軟条が2本であること, 背鰭は14棘であること, 眼が大きいことなどの形質からトウカイスズメC. mirationisに似るが, 後鼻孔が小さく円いこと, 第2唇鰭棘が長いこと, 体色が黄色く, 2条の暗褐色縦帯があること, 胸鰭腋部が淡色なことなどにより区別される.
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  • 岸本 浩和
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 303-314
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ミシマオコゼ科アオミシマ属魚類にはオーストラリア北部から日本に分布するアオミシマGnathangnus elongatus, ニュージーランド・南東オーストラリァ産G.innotabilis, 西部大西洋産G.egregiusの3種が知られていた。ここにオーストラリア産1新種G. cribratusと1新亜種G. elongatus austroliensisを記載し, これらを含めた全種の検索表を以下のように作成した.
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  • 松浦 啓一, 塩原 美散
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 315-317
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    琉球列島の久米島沖の水深120-150mから採集された3個体にもとづいて, ムラサメモンガラ属の新種ソコモンガラRhinecanthus abyssusを記載した.本種はムラサメモンガラ属の他種から背鰭軟条数22-23本, 轡鰭軟条数20本, 肛門の周囲に大きな黒斑があり, 体側後部に半円形の白色帯がない等の形質により識別される。ムラサメモンガラ属のなかで本種に最も近縁と考えられるのは, 体色から判断して, インド洋西部に分布するR.cinereusである.
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  • 鈴木 伸洋, 梅沢 一弘, 矢辺 徹, 村井 久之
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 318-326
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    タイワンタナゴParacheilognathus himantegusの卵発生と仔魚期の発育について経時的に観察し併せて, これらの仔魚の表皮上に存在する突起の形態も観察した.22℃の飼育下では受精後68時間から孵化を開始し, 浮上期に達するのにほぼ23日を要した.これらの時間的経過は, ヤリタナゴ・アブラボテ・ミヤコタナゴ・チョウセンボテのそれに類似している.本種の仔魚は, 孵化直後にすでに尾部仔魚膜鰭 (鰭褶) がやや発達していること, 孵化後数時間で仔魚が動き始めること, 卵黄嚢背面が上方へ低く隆起して1対の丘状突起を形成することならびに卵黄嚢の表皮上には高さ約15-25μmの斜円錐状の鱗状突起を備えており, 系統発生上重要な形質をこれら4種と共有している.しかし, 本種は完熟卵の形が紡錘型であり, 孵化仔魚の卵黄嚢前端が前方へやや細長く突出することでは韓国産のアブラボテやウエキゼニタナゴに類似しており, 体の後部および鰭褶の表皮上にほとんど小突起が存在しないなどバラタナゴ属Rhodeusの仔魚の形質も共有している.以上のことから, 本種はアブラボテ属Tanakiaのヤリタナゴ・日本産アブラボテ・韓国産アブラボテ・ミヤコタナゴ・チョウセンボテと近縁な関係にあるものと考えられるが, 韓国産アブラボテを除くこれらよりもやや特化しているものと判断される.
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  • Gregory J. Stroud, Barry Goldman, William. Gladstone
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 327-337
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Great Barrier Reefで採集した材料に基づいて, シマキンチャクフグCanthigaster valentinの卵, 初期仔魚及び稚魚について述べる.卵は野外で潜水夫によって採集され, 実験室で飼育された.本種の卵は球形, 強粘着性で卵径0.68-0.72mm, 小油球の濃密な塊をもち, 受精後3-5日の日没時にふ化する.ふ化仔魚は小さな卵黄嚢, 胸鰭をそなえ, 筋肉節数17 (6+11) で脊索長 (SL) 1.30-1.40mmである.シマキンチャクフグの卵は卵径がずっと小さいこととふ化所要時間が長いことで他のフグ類の卵と異なる.本種の仔魚は色素細胞の分布, 筋肉節数及びふ化時の大きさで他のフグ類仔魚と識別できる.成長は仔魚第1日目が最も急速である.浮游生活期ならびに新たに定着した野外採集稚魚の日令決定 (耳石の微細構造にもとつく) 結果は, 本種の浮游生活期が64日ないし113日であることを示している.この概算は他のフグ目魚類で認められている延長浮游稚魚期とも矛盾しないようであり, シマキンチャクフグが64日の最小日令で定着能力を得た後は, ある期間定着を後らすことができることを示しているものであろう.
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  • 矢野 和成, 田中 彰
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 338-345
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    駿河湾とその近海から採集されたニセカラスザメの70個体のうち22.9%のものが雌雄同体, 30%のものが雄, 47.1%のものが雌であった.雌雄同体の16個体の内の15個体では雌の生殖器官である卵巣, 輸卵管, 卵殻腺, 子宮が機能的であったが, それと同時に雄の生殖器官である交接器を持っていた.雌雄同体個体の交接器長は全長510mm以上で急激に増加した.この時の全長は雌の成熟全長とほぼ同じであった.卵巣と子宮は雌雄同体個体では全長500mm以上のもので成熟に達し, 雌では全長500mm, 雄では全長460mm以上であった.雌雄同体のうちの1個体は, 左側の精巣に直径15mmの卵1個が付着していたが, その他の器官は雄として機能していた.
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  • 延東 真
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 346-349
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    コイ, カサゴ, およびゴンズイの糸球体血管系を樹脂鋳型法を用いて調べた.検討したすべての魚種において1本の輸入細動脈が一つの糸球体に連絡している.コイにおいて輸入細動脈は細く, 輸出細動脈とほぼ同じ直径であった.一方, カサゴとゴンズイの輸入細動脈は, 輸出細動脈より非常に太かった.真骨魚の糸球体毛細血管は洞様毛細血管で, ラットのそれと比較して分岐, 吻合, および曲折が少ない.輸出細動脈はコイとカサゴでは, 一つの糸球体において1本であったが, ゴンズイの糸球体の多くは2本の輸出細動脈を持っていた.
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  • 西 源二郎
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 350-356
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    The locomotor activity rhythms were examined by using an actograph with infra-red photo-electric switches for two species of wrasses, (Halichoeres tenuispinnis and Pteragogus flagellifera) under various light conditions. In H. tenuispinnis, the locomotor activity of almost all fish under light-dark cycle regimen (LD12: 12; 06: 00-18: 00 light, 18: 00-06: 00 dark) commenced somewhat earlier than the beginning of light period and continued till somewhat earlier than the beginning of the dark period. This species clearly showed freerunning activity rhythms under both constant illumination (LL) and constant darkness (DD). Therefore, H. tenuispinnis appeared to have a circadian rhythm. The length of the circadian period ranged from 23hr. 30min. to 23hr. 44min. under LL, and was from 23 hr. 39min. to 24hr. 18min. under DD. On the other hand, the locomotor activity of P. flagellifera occurred mostly in the light period under LD 12: 12. The activity of this species continued through LL, but was greatly suppressed in DD, so that none of the fish had any activity rhythm in both constant conditions. It was known from field observations that H. tenuispinnis burrowed and lay in sandy bottoms, while P. flagellifera hid and rested in bases of seagrasses and shallow crevices of rocks during the night. In the present two wrasses, it seemed that the above-mentioned difference of noctural behaviorwas closely related to the intensity of the endogenous factor in the activity rhythm.
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  • Robert L.Humphreys, Robert B. Moffitt, Michael P. Seki
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 357-362
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ミズワニ科シロワニ属のOdontaspis noronhai はこれまで大西洋からのみ報告されていた (holotypeのものとほとんど同じ歯列をもつインド洋あるいは南シナ海でとれたと思われる一組の顎の報告はある).今回ハワイ島の南西550kmの地点でマグロ延縄にかかつた個体が採集されたので, その測定値と粛列について他海域のものと比較し報告する.標本は北海道大学水産学部に保管されている.
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  • 町田 吉彦
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 363-368
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    与論島, 西表島, 台湾の琉球島, マーシャル群島およびカロリン諸島のマンジュウヒトデ, ジャノメナマコ, オニヒトデから得られた総計22個体のソコカクレウオ属の標本を検討した.これらの標本は, 計測形質, 体節形質, 歯の形状と配列, 耳石の輪郭, 頭部と体部の色彩がCarapus mourlaniの従来の記載とよく一致し, 全て本種と同定された.本種にその色彩的特徴に由来する新和名カザリカクレウオを与える.本報告で扱った11の計測計質について全長との関係で回帰式を求めた結果, 全ての形質が不等成長をすることが判明し, 頭幅の回帰係数が最も高い値となった.総脊椎骨数は従来の報告より明らかに変異幅が広かった.本種はマダガスカルを模式産地とし, インド・太平洋域に広く分布するが, 与論島, 西表島, 琉球島, カロリン諸島は新産地である.本種の発見例はそのほとんどがマンジュウヒトデからであるが, ジャノメナマコ, タマナマコ, オニヒトデからの若干の報告があり, 本報告はオニヒトデに関する第2番目の記録でもある.従来の報告ではハワイのオアフ島が本種の最北端の産地であり, 与論島が確認された最も北の産地となる.しかし, 本種の発見例が最も多いマンジュウヒトデが四国南西部までに, また, 極めて稀な宿主ではあるがオニヒトデが紀伊半島までに分布することから, 本種が与論島以北に分布している可能性は十分にある.
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  • 沖山 宗雄, 塚本 洋一
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 369-370
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1988年10月19日に宮古島西方の東支那海外側陸棚上 (水深135-158m) で行ったビムトロールによって2個体のガラスハゼBrianinops vongei が採集された, これは雄 (体長20.0mm) と雌 (体長16.1mm) のべアであり, 本種が共生りるムチウフマツCirrhipaihes afrguina も同時に得られたことから, 正常な生活をおこなっていたことが推定さわた, 今回の採集深度はガラスハゼ属の分布下限を53mから約100mも拡大たことで特に注目される, 環境条件が満たされれば一部のガラマハゼ類は著Lく広い棲息深度帯を持つことみ示峻さねるが, 深層域の個体が再生産に寄与する可能性は低いものと思われる.
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  • Jack T. Moyer
    36 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 371-375
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1987年と1988年の両年, International Marinelife Alliance Canadaと国際自然保穫連合 (IUCN) に招かれて白保地区サンゴ礁における魚類の産卵場所を調査した.自保地区サンゴ礁では外海に通じる4つの水路が認められるが, そのうちのひとつ, モリヤマグチでは4科24種の産卵を観察した.その他の3水路では産卵は確認できなかつたが, 多くのブダイ類とニザダイ類が水路を通って移動しており, これらの4つの水路はいずれも浮性卵を産むサンゴ礁魚類にとって重要な産卵場所となっていることが明らかとなった.したがつて, 飛行場の建設に伴う水質の悪化はこれらの魚類の繁殖に大きな影響を与えるものと考えられる.
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