魚類学雑誌
Online ISSN : 1884-7374
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39 巻 , 4 号
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  • Ronald Fricke, Chung-Lyul Lee
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 275-279
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ここに新種として報告したCallionymus leucopoecilusは, 第1背鰭棘が4本, 第2背鰭と臀鰭の軟条がそれぞれ9本, 尾鰭条が, ii, 5, ii本, 前鰓蓋棘数が13-4/ -1本, 両背鰭基底の間隔が第1背鰭基底長と同長, 胸鰭基底の上部が暗褐色で, 雌雄とも第1背鰭が低くて糸状に伸びない諸特徴を兼ね備える.近似種ヘラヌメリC.planus OchiaiC.olidus Guntherは胸鰭基底の上部が淡色なこと, その他で本種と区別される.
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  • 町田 吉彦
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 281-286
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    オーストラリアのNorthern Territory産の標本に基づき, フサイタチウオ科リュウキュウイタチウオ亜科の2新属新種を記載した.本亜科は尾鰭が背鰭や臀鰭と連続しないことを特徴とする.BrosmolusBrosmolus longicaudusを模式種とし, 本種には雄の完模式標本しか知られていない.本属は雄の交接器に硬化した部分がないことでBrosmophyciniに属し, 臀鰭始部が体の前半部に位置すること, 皮膚が透明であることで近縁の属と区別できる.また, 頬は有鱗, 鰓条骨数が7, 鰓耙数が4, 腹椎骨数が15, 尾鰭鰭条数が16であることでも区別できる.BeaglichthysBeaglichthys macrophthalmusを模式種とし, 本種には雌の完模式標本しか知られていない.そのため, 本属の族の帰属は現時点では定かでない.しかし, 本属は鰓条骨数が8, 眼径は吻長より大, 頬は有鱗, 鰓耙数が3, 腹椎骨数が14, 尾鰭鰭条数が12であり, 本亜科のいずれの属とも異なる.
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  • John E. Randall, John L. Earle
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 287-293
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    小笠原諸島から採集された5個体の標本に基づいてブダイ科の新種オビシメを記載した.本種は以下の形質によって識別される.背鰭前鱗数が6-7枚, 頬の第3列目の鱗は1枚, 胸鰭条数は15本, ターミナルフェイズの雄の吻と前頭部は膨出し, イニシアルフェイズの個体の体色は黄褐色で体側後部に白色線が縦に走り, ターミナルフェイズの雄の体色は青く, 鮮黄色の横帯がある.
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  • Barry C. Russell
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 295-310
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    日本および台湾産イトヨリダイ属Nemipterus Swainson (イトヨリダイ科) の分類学的再検討を行った.1新種を含む以ドの9種が認められ, 検索表, 標徴, シノニムを提示した: ヒライトヨリN.aurora [新種, 従来N.delagoae Smithとされていたもの], ソコイトヨリN.bathybius Snyder, モモイトヨリN.furcosus (Valenciennes) [従来, 誤ってN.peronii (Valenciennes) とされていたもの], ニジイトヨリN.hexodon (Quoy et Gaimard), ニホンイトヨリN.japonicus (Bloch), シャムイトヨリN.peronii (Valenciennes) [従来N.tolu (Valenciennes) とされていたもの], トンキンイトヨリN.thosaporni Russell [従来N.marginatus (Valenciennes) とされていたもの], イトヨリダイN.virgatus (Houttuyn), ヒトイトヨリN.zysron (Bleeker) [従来N.metopias (Bleeker) とされていたもの].新種ヒライトヨリはインド洋のN.bipunctatus (Ehrenberg) (N.delagoaeはジュニアシノニム) によく似るが, 背鰭と臀鰭の色模様により容易に識別される.すなわち, ヒライトヨリの背鰭のほぼ中央沿いに1本の幅広い橙黄色帯が走り, 臀鰭のほぼ中央沿いには1本のレモン色のすじが走るのに対し, N.bipunctatusの背鰭は一様なバラ色であり, 臀鰭には2-4本の黄色い波状のすじがある.
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  • 岡村 収, 岸本 浩和
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 311-317
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    紀伊半島沿岸, 九州一パラオ海嶺およびタスマン海から得られた30個体のミシマオコゼ科魚類に基づき, 新属新種Selenoscopus turbisquamatusを記載した.本種は従来Uranoscopus sp.カスリミシマとして取扱われていた種である.
    本種は柔軟な棘条からなる第1背鰭をもつこと, 前鯛蓋骨下縁に4上6本の鋭い棘条突起があること, 上擬鎖骨に2本の棘を備えること, 擬鎖骨棘が強大であること, 後擬鎖骨がないこと, 少なくとも幼期には下顎呼吸弁に1皮弁があることなど, ミシマオコゼ属の種と共通する形質をもつ.いっぽう, 本種は鯛蓋弁の後縁が円滑で総状でないこと, 下顎歯が1列であること, 下鰓蓋骨下部に鉤状棘がないこと, 体鱗が規則的な列を形成しないこと, 翼蝶形骨が内方に排除されず前頭骨下降部と副蝶形骨土向部との間に介在していること, 第1および第2血管棘が縦扁し, 第2血管棘に2孔があること, 擬鎖骨一鳥口骨間人孔が半月形で極めて大きいことなどによりミシマオコゼ属から明瞭に区別され, また同時に本科のすべての他属から識別できる.
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  • 高田 啓介, 星野 正治, Wichian Magoon, Nivesh Nadee, 宇和 紘
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 319-327
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    タイメダカOryzias minutillusは, タイ, ミャンマー, および, 中国の雲南省に分布する.本種には核型の多型が知られており, 28本から42本の問で染色体数が変異する.本研究では, タイメダカの地理的分布に沿った遺伝的分化の程度と核型多型との関係を明らかにするために, タイ各地から11個体群を採集し, 酵素多型を用いて集団遺伝学的解析を行った.
    調査された24遺伝子座のうち, Est, Pgm, Gpi-3, およびMeの4遺伝子座において, タイメダカは地域に特有な対立遺伝子を有していた.この4遺伝子座の対立遺伝子の特徴と24遺伝子座に基づくデンドログラムから, 調査した11個体群は, マレー半島部の半島集団, チャオプラヤ川水系を中心にしたチャオプラヤ集団, そして, メコン川水系に属するメコン集団の3っの遺伝的集団から構成されていることが明らかになった.3つの集団の分布域は大河川流域あるいは地峡部に形成されており, これらの遺伝的集団は, 山脈等の地形的要因により遺伝的交流が妨げられた結果形成されたと推測される.
    3っの遺伝的集団と報告されている核型を比較すると, 半島集団とメコン集団はいずれも, 腕数が42, NORsが端部染色体に位置することで特徴づけられるbasic typeの核型を有しており, 染色体数にも変異はなかった.一方, チャオプラヤ集団は腕数が44, NORsは次中部型染色体にあることで特徴づけられるevolvedtypeの核型から構成され, 染色体数も42本から28本の間で変異していた.このことは, 3っの遺伝的集団が分化した後に, チャオプラヤ集団内だけで核型の多型が生じたことを示唆している.
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  • 清水 孝昭, 谷口 順彦, 水野 信彦
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 329-343
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    河川陸封性魚種であるカワヨシノボリの地理的変異を, アイソザイム分析を用いて23遺伝子座について検証した.各河川の集団間の遺伝的分化は回遊性魚種や周縁性魚種のそれと比べると人きな値をとり, この差は本種の生態学的特性を反映しているものと考えられる.遺伝子組成の相違により, 本種の集団は5つのグループに大別された.21集団から成る最も大きなグループ (グループ3) は瀬戸内海を中心に分布し, 6集団からなる, 濃尾平野を中心に分布する第2のグループ (グループ2) とは鈴鹿山脈によって隔てられていた.両グループ内の遺伝的分化の程度は共に小さかった (平均遺伝的距離: 0.02-0.04).本種の分布域の東限に分布する第3のグル― プ (グループ5) は他のグループとの間だけでなく, グループ内においても遺伝的に最も大きく分化していた.残る2つのグループ (グループ1と4) は, 各々, 単一の集団からなるグループと, 遺伝的に類似するが地理的な近似性の無い3集団からなるグループであった.本種の現在の分布は洪積世以降の日本列島の地史を反映しているものと考えられる.
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  • 矢野 和成
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 345-356
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ニュージーランド周辺海域のチャレンジャープラトウ, ワンガネラバンク, スリーキングズリッジで底延縄漁法により採集されたトガリドチザメの漁獲状況, 水平および垂直分布, 食性に関する研究を行った.採集されたトガリドチザメは, 雌373個体と雄385個体であり, それらの体長範囲は, 雌では440-1092mm, 雄では442-1067mmであった.釣獲率 (釣り針100本当たりの漁獲尾数) は, チャレンジャープラウトでは0.41, ワンガネラバンクでは0.14, スリーキングズリッジでは4.52であった.採集された標本の性比は1: 1であった.100m間隔の水深区分による本種の釣獲率は, 採集された3海域のすべてで500から599mの問で最高であった.海底から釣り針までの位置を違えた4種類の漁具 (海底のおもりから幹縄までの間の縄の長さが0m, 2m, 5m, 10mの4タイプ) による各タイプ別の釣獲率は, 海底に釣り針が接している状態のもの (0mタイプ) が最高で, 釣り針が海底より離れるにしたがって釣獲率が低下していった.胃内容物は, 他のサメ類, 硬骨魚類, 巻貝類, 頭足類, 十脚類, 等脚類, クモヒトデ類海中のゴミのビニール類が出現した.海底から海底付近に設置された釣り針での釣獲率が高いこと, 胃内容物として出現するものの多くが底生性の種類であることから, 本種の索餌層は海底か海底付近であると推定された.
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  • 渋野 拓郎, 具島 健二, 角田 俊平
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 357-362
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    雌性先熟のべラ類の一種であるカノコベラHalichoeres marginatusの雌の産卵場所とそこへの移動経路を, 個体識別して, 口永良部島の磯水域で調査した.雄は毎日午後遅くに, 沖合いの斜面上の突出した岩を中心に繁殖縄張を形成し, 岸近くの摂餌域から縄張内へと移動して来た雌とペア産卵を行なった.小型の雌個体は摂餌域の近くで産卵した.一方, 大型の雌個体は, より広い範囲の産卵場所へ移動した.これらには潮流の下側の産卵場所も含まれていた.雌は大型になると, 産み出された卵の沖合いへの移送に適した産卵場所へ移動することで適応度を高めているものと推察される.さらに, 雌として産卵した場所は性転換後も引き続き繁殖のために使用された.このことは, 雌個体は広い範囲を移動しながら産卵場所の情報を蓄積し, 性転換後の縄張獲得のために利用していることを示唆するものである.
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  • 後藤 晃
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 363-370
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    両側回遊性の生活環を送るカンキョウカジカ個体群には, その遡トを妨げる障害物のない河川では, 流程に沿って個体群密度, 性比, 齢構成に傾斜的変化が存在し, 各ハビタート集団間に顕著な生活史変異が認められた.一方, 下流域に遡上を妨げる堰堤のある河川では, その流程に沿った各ハビタート集団は高い個体群密度, 類似した個体群構造をもち, 集団間にはほとんど生活史変異が観察されなかった.本種の未成熟雄1年魚を8月から12月までの期間, 単独, 低密度および高密度条件下で水槽飼育した結果, 低密度条件下で飼育された個体は高密度飼育個体と比較して, 性成熟が遅滞することを示した.また, 単独飼育条件では, その中の大型に成長した個体は性成熟に達することが認められた.以上の野外観察と飼育実験結果から, カンキョウカジカの個体群内に出現する生活史変異は, 遺伝子型の違いによってではなく, 生息環境条件に対する各個体の反応としての表現型的可塑性によって起因すること, およびその環境要因としては各生息場所での個体群密度の違いが重要であることが示唆された.そして, このような個体発生軌道における可塑性が, 河川の流程に沿った異質な環境下に生息する本種個体群にとって, どのような適応的意味を持つのかについて考察した.
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  • 木村 清志, 桐山 隆哉
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 371-377
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    水槽内で自然産卵させたキュウセンの卵を飼育し, 卵内発生過程や卵, 仔稚魚の形態を記載した.卵は直径0.60-0.72mmの球形分離浮遊卵で, 単一の油球をもっ.水温23.4℃ で受精後約19時間で艀化した.艀化仔魚の全長は1 .46-1.70mmで, 筋節数は8-11+16-18であった.艀化8時間後に背部膜鰭上に特徴的な黒色素胞が出現した.卵黄は艀化3日後で完全に吸収された.脊索の屈曲は全長約6mmで開始し, 約8mmで完了した.鰭条総数は全長約11mmですべての鰭で定数に達した.鱗形成は全長15mm前後で始まり, 全長約20mmで体の大部分が被鱗した.
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  • 塚本 洋一, 沖山 宗雄
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 379-386
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    The early growth of the Pacific tarpon, Megalops cyprinoides, was studied by larval otolith analysis and rearing of larvae and juveniles in the laboratory . Morphology of the sagitta, validation of sagittal daily increments, age at the start of metamorphosis, decrement of standard length in early metamorphosis, and growth under rearing conditions are described.
    The sagitta of fully-grown Pacific tarpon leptocephali were transparent and circular, with regular intervals between the neighboring rings becoming wider at the onset of metamorphosis . Alizarin corn plexone treatment of larvae confirmed the daily formation of the sagittal rings.
    Metamorphosis was estimated to start about one month after hatching . After drastic shrinkage during the first several days of metamorphosis, the body length more or less stabilized for one month and then resumed rapid growth. The early growth of Pacific tarpon was divided into four phases as follows: A) leptocephalus positive growth phase; B) leptocephalus negative growth phase; C) sluggish growth phase;and D) juvenile growth phase.
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  • 駒形 薫, 鈴木 淳志, 桑原 連
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 387-390
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ポリプテルス科魚類, Polypterus senegalus Calamoichthys calabaricus の2種において, 臀鰭の形態, 臀鰭周辺の骨格形態および鱗の表面構造に性的二型がみられた.両種とも臀鰭の形態は雄が幅広く, 雌は細長い.臀鰭の軟条数はP. senegalusでは雌雄間では差異はみられなかったが, C. calabaricusでは雄が11-15軟条, 雌が9-12軟条と差がみられた.臀鰭周辺の骨格形態では両種ともに雄の臀鰭の近担鰭骨の消失がみられるなど雌の骨格が雄よりも起源的な形態を示すことが観察された.また, 鱗の表面構造については両種とも表面の突起が雄では大きく, 雌では小さいことが観察された.
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  • 町田 吉彦, 太田 秀
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 391-394
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1983年に駿河湾の水深1376-1450mでトロールにより採集したウミヘビ科の1標本を, ニンギョウアナゴ亜科Neenchelys属 (ムカシウミヘビ属: 新称) のN.daedalusと査定し, 新和名ムカシウミヘビを与えた.本属は尾部が著しく長いこと, 背鰭が躯幹部のほぼ中央から始まること, 胸鰭があること, 前鼻孔が筒状であること, 後鼻孔は裂孔状で, 眼の直前に位置することを特徴とする.本標本は頭部感覚孔の数が一部左右で一致せず, かつN.daedalusの原記載より若干多い.しかし, 本属内の種を識別するのに重要な測定形質がN.daedalusと良く一致することで本種と査定した.同時に, 本標本の総脊椎骨数は模式標本より明らかに多いが, それ以外の標本で報告された数に一致し, 本種の総脊椎骨数は225-274と著しい変異を示すことが裏付けられた.本種は原記載におけるパプア・ニューギニアとバンダ海以外からの報告がなく, 本報告が本邦近海のみならず, 北半球からの初記録となる.なお, 新称は本属が原始的形質を保有するとされていることに由来する.
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  • 篠原 現人, 尼岡 邦夫
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 395-397
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1991年5月14日, 青森県下北半島の尻屋崎東沖合5マイル, 水深360mから延縄によりl個体のアルビノのキチジが採集された.キチジのアルビノに関しては襟裳岬沖で得られた体が白黒 (piebald albino) の1例の報告があるが今回得られた個体は眼 (赤い虹彩と黒い瞳孔) をのぞく部位のほとんどが淡桃色を呈することにより過去の例とはまったく異なっていた.また, この個体は腹鰭軟条の後端が著しく肥厚するという特異な状態を持つが, 特にアルビノとは関係ないと考えられた.
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  • 藍澤 正宏, 坂本 一男
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 398-400
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    九州南東海域 (30°52.2'N, 132°O9.0'E) の中・深層から採集されたセムシウナギ科魚類の標本は, 頭部, 腹部および尾部が破損していたにもかかわらず, 両顎が延長する, 歯は絨毛状歯で歯帯をなす, 主上顎骨後端に球状歯帯がある, 頭部に感覚突起がある, 体色が黒色などの特徴からCyema atrum Guntherと同定された.
    本種は三大洋に広く分布するが, 西部北太平洋の極東海域からの報告はなく, 本報が本種の日本初記録である.
    体形や鰭の特徴から本種に対して新和名ヤバネウナギを提唱する.
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  • 前川 光司, 北野 聰, 竹山 悟
    39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 401-403
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    然別湖産ミヤベイワナには, 河川残留型雌か極めて少数しか出現しないために, その産卵生態は解っていなかった.1990年に, 残留型雌3尾, 残留型雄と降湖型雌雄各数尾を, また, 1991年には残留型雌雄, 降湖型雄各1尾を, それぞれコンクリート製水槽に人れ, 産卵行動を観察した.各型が自由にペアを形成できる条件下では, 残留型雌雄, 降湖型雌雄がペアを形成し, 降湖型雌がいない条件ドでは, 降湖型雄と残留型雌がペアを形成した.自然条件下における型による同類交配形成の可能性について論じた.
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  • 39 巻 (1992 - 1993) 4 号 p. 418
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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