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42 巻 , 1 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
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  • Stuart G. Poss, Jonathan K.L. Mee
    42 巻 (1995) 1 号 p. 1-6
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    オマーン南部Salalah沿岸から採集されたフサカサゴ亜目Choridactylus属の一新種C. lineatusを記載した.C. lineatusは体に顕著な白縦線を多数もち, 胸鰭の内側がほぼ暗色で目立った斑紋がないことで同属のC. multibarbusC. natalensisから区別される.C. lineatusは類縁の他種と同様に体の側線の背方に皮膚腺が列をなして存在する.C. lineatusChoridacgylus属の第3番目の種である.
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  • David G. Butler, M. Z. Alia Cadinouche
    42 巻 (1995) 1 号 p. 7-10
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    スタニウス小体除去7-14日後に, 北米産淡水ウナギの尿中に白色の微細沈澱物が観察された.走査電顕およびエネルギー分散型X線微量分析の結果, この無定形結晶は, カルシウムとリンを含有するが, マグネシウムや他の元素は含んでいなかった.X値回折によりこの結晶はハイドロキシアパタイトであることが示された.この結晶は, スタニウス小体除去に伴い, 常に尿中へのカルシウムの排出が増加する結果形成される.
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  • 須之部 友基
    42 巻 (1995) 1 号 p. 11-16
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ハゼ科オキナワベニハゼTrimma okinawae, イチモンジハゼTrimma grammistes及びシマイソハゼTrimmaton sp.の卵発生と仔魚を記載した.卵型は楕円形で大きさはそれぞれ0.78-0.89×0.45-0.51mm, 0.65-0.75×0.46-0.54mm, 1.88-2.0×0.79-0.84mmであった.卵の表面はオキナワベニハゼとイチモンジハゼはなめらかであったが, シマイソハゼでは多数の突起物が見られた.オキナワベニハゼ, イチモンジハゼ及びシマイソハゼの孵化仔魚は全長がそれぞれ1.98-2.08mm, 166-1.72mm, 3.01-3.12mmであった.この3種は尾部の黒色素胞の位置によって容易に判別できた.オキナワベニハゼとイチモンジハゼの仔魚は孵化後3日で死亡した.シマイソハゼの仔魚は7日後まで生き残り, 全長3.45-3.52mmに達し, 赤色胞が新たに出現した.
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  • 矢部 衞
    42 巻 (1995) 1 号 p. 17-20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    オホーツク海の北海道網走沖にある北見大和碓周辺の深海域 (水深約1450m) から採集されたカジカ科魚類3個体 (体長52.0-54.2mm) に基づき, ソコカジカ属の1新種Zesticelus ochotensisオホーックソコカジカを記載した.本種は, 頸棘が発達しその後縁の長さが両眼間隔の1.1-1.4倍であること, 鼻棘があること, 前鰓蓋骨最上棘は1本で後側向棘を欠くこと, 涙骨下縁に棘がないこと, 眼窩の前背縁と後背縁が肥厚すること, 後頭部背面が凹むこと, 後頭部の感覚孔が多いことなどの特徴により本属の他の3種と識別される.また, 本種は, 頸棘, 前鰓蓋骨棘などの特徴ではオホーツク海北部から報告されているArtedtellina antilopeに類似するが, 口蓋骨歯を持たないこと, 眼球上部に皮弁を持たないこと, 両眼間隔が広く頭長の12.3-12.9%であることにより, 後種とも識別される.
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  • 朝日田 卓, 井田 齊, 林崎 健一
    42 巻 (1995) 1 号 p. 21-26
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    メジロザメ目魚類, ヨシキリザメPrionace glaucaとアカシュモクザメSphyrna lewiniの核型を簡易組織培養法を用いて観察し, メジロザメCarcharhinus plumbeus, ドタブカC. obscurus, ガラパゴスザメC. galapagensisおよびヨシキリザメP. glaucaの核内DNA量を顕微分光濃度計を用いて測定した.ヨシキリザメの核型は染色体数2n=86, 中部・次中部着糸型染色体 (M-SM) =30, 次端部・端部着糸型染色体 (ST-A) =56, 腕数 (FN) =116であり, 核内DNA量は8.6pg/cellであった.アカシュモクザメの核型は2n=86, M-SM=20, ST-A=66, FN=106であった.メジロザメ, ドタブカ, ガラパゴスザメの核内DNA量はそれぞれ, 6.0pg/cell, 6.0pg/cell, 8.5pg/cellであった.これらの結果を, 他のメジロザメ目魚類の核型および核内DNA量と比較した結果, シュモクザメ類の核型や核内DNA量の特徴はメジロザメ科魚類と同じであり, 他科魚類とは明確に異なった.また, メジロザメ科魚類とシュモクザメ類では染色体のサイズとその範囲が比較的小さい.従って, これらの中・小型の中部・次中部着糸型および次端部着糸型染色体は, 動原体を含む逆位によって生じたと推定された.以上の類似性は, シュモクザメ類とメジロザメ科魚類の強い近縁性を示唆しており, シュモクザメ類をメジロザメ科に含める分類体系を支持している.
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  • 佐々木 邦夫
    42 巻 (1995) 1 号 p. 27-37
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    ニベ科魚類の1属であるPannaは標の前部から1対の2叉に分岐する付属枝が発するなどの特徴を示し, その分布はインド西岸からインドネシアのジャワ島に渡る.従来, 本属には上記の海域に広く分布するP. microdon (Bleeker) とカルカッタ産の体長51.9mmのホロタイプのみから知られるP. heterolepis Trewavasの2種が含まれると考えられてきた.稚魚を含む多数の標本を観察した結果, P. microdonは西太平洋に限って出現すること, さらにP. heterolepisはインド洋に分布する唯一の本属魚類であることが判明した.両種は酷似するが, 背鰭棘数, 鰓杷数, 稚魚の頭部に発達する棘の状態および個体発生における円鱗から櫛鱗への移行のタイミングが相違することで区別ができる.Trewavas (1977) がOtolithoidesに含めたインドシナーボルネオ産のSciaenoides perarmatus Chabanaud の鰾と耳石を観察した結果, 本種もPannaの特徴を示すことが明らかになった.従つて, Pannaには3種が含まれる.
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  • 仲谷 一宏, Masta Mukwaya Gashagaza
    42 巻 (1995) 1 号 p. 39-43
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    アフリカ・タンガニーカ湖のザイール国北部に位置するウブァリ半島先端より採集された3個体の標本に基づいて, カワスズメ科の新種Neolamprologus longicaudatusを記載した.本種は体が細長く, 尾鰭が湾入し, さらに上下の主鰭条が延長するなどの特徴でN. furcifer, N. christyi およびN. buescheri に似るが, 体がほぼ一様な灰褐色で, 背鰭, 臀鰭および尾鰭に黒褐色の小斑点が並ぶこと, 頭部腹面が白いこと, 背鰭の縁辺近くに黒色線がないこと, 縦列鱗数が37枚であること, 第1鰓弓の下枝鰓耙数が8本であること, 吻が尖ることなどでこれら3種と識別される.
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  • 古屋 康則, 宗原 弘幸, 高野 和則
    42 巻 (1995) 1 号 p. 45-52
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    沈性粘着卵を産むスジアイナメ (Hexagrammos octogrammus) の卵膜表面に存在する接着物質の起源と形成過程を明らかにするため, 卵膜の形成過程を電子顕微鏡で観察した.形成中の卵膜は構造の違いから3層 (外側からZ1, Z2, Z3) に識別できた.Z1およびZ2は前卵黄形成期に出現した.Z2は電子密度の高い物質として卵原形質表面に最初に沈着し, その後Z2と顆粒膜細胞との間隙に電子密度の低いZ1が蓄積された.前卵黄形成期の顆粒膜細胞内には粗面小胞体とゴルジ装置が発達し, さらに, 数多くの小胞がZ1に向かって開口していた.このことは, Z1の構成成分が顆粒膜細胞で合成, 分泌されることを示唆している.一方, 卵母細胞ではZ2の構成成分と考えられる物質を含んだ小胞が, 細胞表面に向かって開口していた.卵黄形成期になるとZ2の形成は終了し, その内側にZ2より電子密度がやや低いZ3が出現した.この時期の卵母細胞では, Z3の構成成分と考えられる物質を含む小胞が細胞表面に向かって開口していた.Z1の蓄積は卵黄形成期中も徐々に進行したが, 排卵前には著しい構造の変化が認められた.Z1構成成分の大部分は拡張した顆粒膜細胞の細胞間隙に拡散し, わずかに残ったZ1成分が微細な羽毛状の構造となってZ2の外側に沈着した.排卵された卵では, この羽毛状構造の外側に透明層が出現した.この透明層は, 排卵前に拡散したZ1成分が網目状に凝集し, 卵巣腔液を吸収して膨潤した結果できたものと思われる.海水に浸漬後に接着した卵では, 透明層が消失し, 露出した羽毛状構造が直接卵どうしを接着させていた.以上の結果は, 前卵黄形成期から卵黄形成期を通じて, 卵膜の外側に蓄積された顆粒膜細胞由来の物質の一部が, 排卵時に卵膜表面に沈着して, 卵接着物質として機能することを示唆している.
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  • Apostolos Mihelakakis, 北島 力
    42 巻 (1995) 1 号 p. 53-59
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    漁獲後, 3m3水槽で7カ月飼育した2群のヘダイ (A: ♀4個体, ♂2個体;B: ♀3個体, ♂2個体, 性別不明2個体;実験終了時の体重は1.7-1.9kg) の産卵経過を観察した.A群は4月8日から6月11日までの65日間, こB群は4月10日から5月22日までの43日間, ほぼ毎日産卵を継続した.産卵は18時から23時の間に行われた.産卵期の水温は13.5-21.3℃ であった.A群の総産卵数は約1810万, B群は1080万, 平均浮上卵率はA群55.4%, B群34.1%であったが, 両群とも産卵中・後期に良質卵を産んだ.卵径はA群で0.952-1.001mm, こB群で0.962-1.015mmであったが, 水温の上昇に伴って減少する傾向がみられた.
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  • 坂井 恵一, 中坊 徹次
    42 巻 (1995) 1 号 p. 61-70
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    インド・太平洋海域に分布するイスズミKyphosus vaigiensis の分類学的再検討を行い, 後模式標本を指定すると共に, 各地から得られた123個体の標本にもとづき再記載を行った.イスズミは背鰭に14 (稀に13か15), 臀鰭に13 (稀に12) 軟条を持ち, 第1鰓弓の下枝鰓耙数が21-24 (多くは22か23), 体側中央の縦列鱗数が56-64, そして側線より上方の横列鱗数が11-14 (多くは12か13) であることによって特徴づけられる.そして, これらの形質を組み合わせることによって, インド・太平洋海域に分布する他の本属魚類と識別できる.
    従来より本邦産のイスズミの学名に適用されてきたKyphosus lembus (Cuvier) をはじめ, Pimelepterus marciac Cuvier, P. ternatensis Bleeker, K. bleekeri Fowler, そしてオーストラリア沿岸にだけ分布するとされているK. gibsoni Ogilby は, それぞれの模式標本を検討した結果, すべてKyphosus vaigiensis の新参同物異名であることが判明した.
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  • Ralf Britz, Michael Kokoscha, Rüdiger Riehl
    42 巻 (1995) 1 号 p. 71-79
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    キノボリウオ亜目魚類のCtenops nobilis, Luciocephalus pulcher, Parasphaerichthys ocellatus およびSphaerichthys osphromenoides の卵を電子顕微鏡を用いて観察し, その表面構造を初めて記載した.これらの魚類の卵は他のキノボリウオ亜目魚類および真骨魚類に見られない特有の表面構造を共有している.表面構造はほぼ等距離にある隆起から形成されている.隆起は植物極から始まり, 動物極に向かって並行して走り, 動物極の卵門付近で反時計方向の螺旋を形成する.この独特の構造はCtenops, Luciocephalus, Parasphaerichthys およびSphaerichthys を含むグループの単系統性を強く示す.さらに, LuciocephalusSphaerichthys の派生的な洋ナシ形の卵は, これら2属の相互の類縁関係がそれぞれの属とCtenopsの類縁関係よりも近いことを示している.Parasphaerichthys の産出卵の形が不明なため本属の正確な系統的位置は不明である.上述の4属で構成されるグループの単系統性はCtenops, Luciocephalus およびSphaerichthys が口内保育をすることで支持される. Parasphaerichthys の生殖行動は現在のところ不明である.
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  • Kalala K. Tshibangu, 木下 泉
    42 巻 (1995) 1 号 p. 81-87
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    タンガニイカ湖北端に位置するウビラ (ザイール国) において, 本湖固有種のニシン科魚類であるLimnothrissa miodonStolothrissa tankanicae の初期生活史を1988年5月から7月にかけて調査した.両種の形態は海産ニシン科仔魚のものとほぼ一致し, 消化管下面に沿う黒色素胞, 頭長の体長比, 吻長の頭長比および眼の形の違いによって, 両種は明瞭に識別できた.特記すべきは両種にみられた楕円形の眼であるが, L. miodon では成長と共に眼は丸くなったのに対し, S. tanganicae では仔魚期を通じて楕円形が保たれた.両種仔魚とも, 昼間は50m以深に降下したが, 夜間は表層近くに集積する傾向を示した.水平的には, L. miodon は沿岸に, S. tanganicae はより沖合に多い傾向にあった. L. miodon の成長した仔稚魚は砂浜の汀線付近に接岸して分布していたが, S. tanganicae は仔稚魚期を通して比較的沖合水域に分布していた.
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  • 下川 知毅, 尼岡 邦夫, 梶原 善之, 巣山 哲
    42 巻 (1995) 1 号 p. 89-92
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    北海道大学水産学部練習船おしょろ丸と北星丸によって行われた西部太平洋海域におけるビームトロール調査により, ウナギ目イワアナゴ科の一種Thalassenchelys coheniのレプトセファルス幼生が4個体 (121.5-250.0mm TL) 採集された.本種は大型で体高が高いこと, 腸管が全長の約1か2であり明瞭な膨出部をもたないことなどの形質により他のウナギ目レプトセファルス幼生と容易に区別できる.また同属のT.foliaceusとは, 総筋節数, 肛門前筋節数および分布域などにより識別される.T. coheniはこれまで東部太平洋 (北米沿岸-ハワイ近海) からのみ報告されており, 西部太平洋においては出現記録が示されているに過ぎない.本報告では本種の西部北太平洋産の標本を記載し, その出現を確認した.これにより本種が北太平洋海域に広く分布する可能性が示唆されたが, T. foliaceusの分布域との重なりは見られなかった.
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  • 瀬能 宏, 森田 康弘, 新井 一政
    42 巻 (1995) 1 号 p. 93-95
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    小笠原諸島孫島の西側沖の水深140mから, 日本近海からは初記録のSynodus lobeli Waples and Randall, 1988アオスジエソ (新称) およびSynodus oculeus Cressey, 1981イレズミオオメエソ (新称) の2種がそれぞれ1標本釣獲されたので, ここに記載した.アオスジエソは模式産地のハワイ諸島以外からの初記録でもあり, 小笠原産の個体はハワイ産のものより体長が著しく大きく (ハワイ産の最大個体は121mmで, 小笠原産は233.6mm), より深い深度 (ハワイ産は水深32m) から得られた.
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