耳鼻咽喉科免疫アレルギー
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ISSN-L : 2185-5900
37 巻 , 1 号
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追悼文
原著
  • 川島 佳代子, 佐々木 崇博, 高岡 有理, 吉田 之範, 亀田 誠
    2019 年 37 巻 1 号 p. 3-9
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/26
    ジャーナル フリー

    アレルギー性鼻炎の有病率は増加しており,発症の低年齢化が進行しているとされている。小児においては通年性アレルギー性鼻炎患者が多いが,スギ花粉症を代表とする花粉症も10歳未満での発症が増加している。また小児では,乳児期から食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を発症し,のちに鼻炎,気管支喘息を発症するアレルギーマーチの概念があり,食物アレルギーの小児は将来アレルギー性鼻炎を発症するリスクが高いと考えられる。今回アレルギーセンターにおける食物アレルギーをもつ小児における吸入抗原感作の実態について検討した。0歳から通年性吸入抗原とくに動物抗原に感作されている児童が存在した。ヤケヒョウヒダニは0歳から急激に感作率の上昇がみられ4歳で90%に達した。スギ花粉などの季節性抗原は2歳から急激に感作率が上昇し,スギ花粉は5歳で80%に達した。吸入抗原感作から鼻炎発症の過程についてはまだ不明な点も多い。今後アレルギー疾患をもつリスク児への早期の治療介入を行うためにも,さらなる検討が必要であると考えた。

総説
  • 清島 典子, 近藤 悟, 吉崎 智一
    2019 年 37 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/26
    ジャーナル フリー

    咽頭扁桃・口蓋扁桃は,微生物の感染臓器であるとともに微生物に対する免疫応答臓器である。扁桃の免疫応答としては,自然免疫や獲得免疫,内因性免疫がある。扁桃組織中に多く混在するB細胞は獲得免疫に関与し,扁桃胚中心においてB細胞は成熟分化し抗体産生を行う。また,内因性免疫の代表的な構成因子である遺伝子改編酵素Activation-induced cytidine deaminase (AID) は抗体産生に関与し,AIDのスーパーファミリーApolipoprotein B mRNA-editing catalytic polypeptide 3 (APOBEC3) は抗ウィルス活性があり,ウィルス感染時に動員される原子的な機構,内因性免疫として知られる。一方,Epstein-Barr virus (EBV) は小児期に不顕性感染を起こし成人の約9割が既感染とされる。EBVはB細胞を主要標的細胞とするため,B細胞が豊富に存在する扁桃は初感染巣となる。本稿では,扁桃のB細胞を介するEBV感染とAID,A3発現の関連性について概説する。

臨床ノート
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