日本舌側矯正歯科学会会誌
Online ISSN : 1884-538X
Print ISSN : 1883-6216
ISSN-L : 1883-6216
2009 巻, 20 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 丸茂 義二
    2009 年 2009 巻 20 号 p. 2-9
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    顎関節症治療からフィードバックされた咬合と機能の関係について述べる。
  • 深澤 真一
    2009 年 2009 巻 20 号 p. 10-20
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    目的)
    ブラケットを歯の舌面基底部に装着することは、歯軸の維持やワイヤー形態のシンプル化において有益であるが、舌房を狭めてしまうという欠点を有する。そこで今回は出来る限り舌房を狭めないためのブラケットの開発を行い、良好な結果を得たので症例を交え報告する。
    方法)
    AMERICAN ORTHODONTICS社により1980年代に開発されたリンガルブラケットを基に、これまで計測してきた歯の舌面基底部値とブラケット縮小化により、開発した。
    結果)
    ブラケットの形状はフックのような突起物はなく、シンプルで丸みを帯びた形状とした。幅 : 2.0mm、高さ : 3.3mm、厚さ : 1.8mm。
    考察)
    歯の舌面基底部に合ったブラケットを選択することにより、歯面とブラケットとの隙間を小さくすることができ、舌の異物感は軽減された。またブラケットを歯頚部に装着することから、前歯歯軸の維持がしやすく、短期間での唇舌的な前歯の動きに対して歯軸は良好な状態に維持された。
  • 和島 武毅
    2009 年 2009 巻 20 号 p. 21-31
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    舌側からの矯正治療は, ブラケットスパンが短いためにワイヤーベンディングが極めて困難であることなどから, 矯正治療に十分な技術と経験がある術者であっても唇側からの矯正治療と同等の治療結果が得られないとされている。矯正治療に十分な技術と経験がある術者であっても唇側からの矯正治療と同等の治療結果が得られないとされている舌側からの矯正治療は, 質の高い舌側からの矯正治療を行うためには, 単にボンディング術式, 矯正治療術式などの治療体系のみならず, 医院を取り巻く環境や診療システム全体のバランスを考慮することが必要不可欠である。
    今回, 転医と再治療を希望されて来院された症例を交えて, 舌側からの矯正治療に必要な診療システムのバランスについて考察する。
  • 塩田 敦子
    2009 年 2009 巻 20 号 p. 32-38
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    舌側矯正装置を用いてAngleII級2類上顎前突症例を治療した。ANBや過蓋咬合の改善においては良好な結果を得たものの、正中線の偏位や下顎大臼歯の近心移動に苦慮し、課題の残る症例であった。ブラケットにはオームコ社Kurz7thを使用した。上顎両側第一小臼歯、及び下顎右側第二小臼歯を抜歯部位とした。動的治療期間は3年7ヶ月であった。
  • 上野 拓郎
    2009 年 2009 巻 20 号 p. 39-47
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    日本舌側矯正歯科学会では日本におけるリンガルブラケット矯正法の現状を把握することを目的に、会員(350名)を対象にアンケート調査を行った.そのうち182名の会員から回答があった。さらにこの182名に対して追加アンケートを行った。
    これより以下の結果を得た。
    1、リンガルブラケット矯正法を受ける年間新患数が20名以下のクリニックが73%を占めた。
    2、現在治療中の患者数は30名以下が60%であった。
    3、フルリンガルとハーフリンガルの割合は、同程度であった。
    4、日本舌側矯正歯科学会以外の、海外のリンガルブラケット矯正法の学会に属している会員は、27%であった。
    5、リンガルブラケット矯正法経験年数は、15年未満が65%の過半数を占めた。
    6、リンガルブラケット矯正法経験年数が長くなるにつれて、フルリンガルの比率が高くなった。
  • 黒田 康子, 中川 学, 名取 晶子, 和島 武毅, 吉田 哲也, 篠崎 圭太, 野久保 浩美
    2009 年 2009 巻 20 号 p. 49-63
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    1.叢生を伴う上下顎前突症例・・・黒田 康子
    2.Evolution Bracketを用いたハーフリンガル上下顎前突の一治験例・・・中川 学
    3.叢生を伴う過蓋咬合症例・・・名取 晶子
    4.上顎前歯部叢生および早期喪失小臼歯を伴うアングルI級上顎前突症例・・・和島 武毅
    5.上顎2番の舌側転位を伴った右側Class II 左側Class I の症例・・・吉田 哲也
    6.上顎大臼歯の遠心移動を行ったAngle Class II 成人症例・・・篠崎 圭太
    7.上顎の欠損歯を伴った成人反対咬合症例・・・野久保 浩美
feedback
Top