音声言語医学
検索
OR
閲覧
検索
25 巻 , 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 藤田 郁代, 三宅 孝子
    25 巻 (1984) 4 号 p. 269-277
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    文の発話において, Broca失語症者とWernicke失語症者が示す統語的誤りを分析し, それが文の発話プロセスのどのレベルの障害であるかを検討するため, 文の発話実験を行った.被験者はBroca失語症者, Wernicke失語症者, 非脳損傷者各16名である.結果はつぎのとおりである.1) 両失語群の者は健常者より, 助詞の誤用や脱落, 文の直接構成素の脱落や置換, 基本語順によらない名詞句の配列が有意に多かった.2) 両失語群の助詞や基本語順の産生に同じ統語的要因が影響を与え, 両失語群でそれらの産生に関し, 同じ難易順が存在した.3) Broca失語はWernicke失語より助詞や直接構成素の脱落が多く, また, 助詞や基本語順の産生にもより大きな困難を示した.これらから, 両失語群の者は文の発話プロセスのうち統語処理レベルに障害を有するといえる.そのプロセスにBroca失語はWernicke失語より大きな障害を有するが, それには非統語的要因の障害が関係している可能性があると考えられる.
    抄録全体を表示
  • 喜舎場 国夫
    25 巻 (1984) 4 号 p. 278-284
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    遊びと言語との関係についてはこれまでに多数の報告がある.本研究においても言語訓練に有用な資料を得るために, 精神遅滞児40名を対象に両者の関連性について検討した.
    その結果はつぎのとおりであった.
    1.遊びは言語とともに発達し, 遊びに象徴性が現れると語の機能が拡大する.
    2.脱中心化の観点から遊びの発達と語の機能の拡大をみると両者は並行する.
    3.順序性のある遊びと語連鎖発話に関連性がみられる.
    抄録全体を表示
  • 三浦 真弓, 渡辺 陽子, 平野 実
    25 巻 (1984) 4 号 p. 285-294
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1969年11月から1983年4月までの13年6ヵ月の間に, 65例に対して平野法による咽頭弁形成術を行った.このうち40例について, soft blowing検査と音声言語による6種類の方法で, 鼻咽腔閉鎖機能を評価した.その結果はつぎのとおりである.
    1.40例のうち, 鼻咽腔閉鎖機能完全が22例 (55%) , ほぼ完全が8例 (20%) , 不完全が10例 (25%) であった.
    2.低年齢で手術を行った方が鼻咽腔閉鎖機能の成績がよかった.
    3.過去の手術回数と裂のタイプは, ともに鼻咽腔閉鎖機能の成績に影響しなかった.
    4.6種類の評価項目間には, 相互に関連性があり, このうちのいくつかの組み合わせで鼻咽腔閉鎖機能の評価が可能であることが示唆された.
    5.本研究で評価された鼻咽腔閉鎖機能は, 解剖学的潜在能力だけでなく学習効果をも反映していることが示唆された.
    抄録全体を表示
  • 福迫 陽子, 物井 寿子
    25 巻 (1984) 4 号 p. 295-307
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    失語症の言語訓練経過を知ることを目的に, 脳血管障害性失語症患者275例 (全例右利き左脳損傷) について失語症鑑別診断検査 (老研版) の総得点を指標として検討し, 以下の知見を得た.
    (1) 失語症の言語訓練経過はタイプによって差異が認められた.
    (3) タイプ内における言語訓練経過には, 老年群と壮年群の間で差異が認められるタイプと, そうでないタイプがあった.
    (3) 言語訓練に伴って症状の変化が認められる期間は, 発症後18カ月以内が多かったが, タイプや年齢によって異なり, また個人差も認められた.
    (4) 言語訓練を中断した症例では, 中断前後で改善は認められなかった.
    (5) 再発作・手術例では, 再発作・手術後, 全例で失語症状は悪化し, またタイプもより重篤なタイプへ移る傾向が認められた.
    抄録全体を表示
  • 福迫 陽子, 物井 寿子
    25 巻 (1984) 4 号 p. 308-320
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    失語症の言語訓練経過を知ることを目的に, 言語症状の変化がプラトーに到達した脳血管障害性失語症患者111例 (全例右利き左脳損傷) について失語症鑑別診断検査 (老研版) の総得点を指標として検討し, 以下の知見を得た.
    (1) 失語症患者の言語訓練経過, すなわちプラトー到達期間, プラトー到達時総得点, および訓練開始時総得点とプラトー到達時総得点の相関はタイプによって差異が認められた.
    (2) 言語訓練経過は年齢によって差異が認められた.すなわち, まず, 老年群は壮年群に比べて改善度が小さく, つぎに, タイプ内における年齢差については差の認められるタイプとそうでないタイプが認められた.
    (3) 改善度は言語訓練開始時期が早いほど大きかったが, プラトー到達期間やプラトー到達時総得点には差が認められなかった.
    (4) 言語訓練経過と性との間には関係は認められなかった.
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top