音声言語医学
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31 巻 , 3 号
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  • 苅安 誠
    31 巻 (1990) 3 号 p. 271-279
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    吃音のブロック症状を音声産生の側面からとらえると, 呼気流の一時的な停止状態であり, とくに発声・構音ブロックは, 声門及び声道での閉鎖力が呼気力を上回ることによって起こると推定できる.そこで, 今回の研究の目的は, ブロックと挿入を主症状とする成人吃音者に対して, リズム発話法と運動制御アプローチを併用し, その効果を調べることである.
    症例は, 29歳の男性吃音者であった.訓練は, 流暢性の獲得とその保持の2段階であった.第1段階ではリズム発話法によって流暢に話すことのできる安全速度を獲得し, 同時に呼吸と発声に対する運動制御アプローチを行なった.第2段階では発声構音に対する運動制御アプローチを行なった.
    訓練前後及び訓練終了後2ヵ月・1年半経過観察時の音読・自発話の流暢性を比較した結果, ブロック症状だけでなく挿入の頻度も減少しその効果が1年半後も持続していた.
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  • 菅井 邦明
    31 巻 (1990) 3 号 p. 280-286
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    本研究では, 3歳~6歳の聴覚障害幼児33名を対象に音声言語行動の学習を観察した.対象児の聴力レベルは, 63dB~130dBであった.言語行動の分析には, 歌遊び「げんこつ山のたぬきさん」を用い, 以下の7条件で観察した.
    1.検者は子供と対面し, 歌を歌いながら動作をする.2.検者は動作をせず, 歌のみを歌う.3.13秒で録音した歌をテープレコーダーで提示する.4.10秒で録音された歌を3と同様に提示する.5.12, 10, 8秒で録音されたレコードの歌を提示する.6.子供が動作しながら歌う.7.子供が動作せず歌う.
    結果は次のようであった.
    第2条件の子は9名で聴力レベルは97~130dBに分布していた.第3条件の子は1名で107dBであった.第4条件の子は7名で91~122dBに分布していた.第5条件の子は16名で63~115dBであった.この結果をもとに, 音声言語行動の学習過程と交信方法の選択について考察した.
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  • 岩田 まな, 佃 一郎
    31 巻 (1990) 3 号 p. 287-296
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    失語症状の長期間にわたる継時的変化を知るために, 6ヵ月以上言語治療を継続し, 3回以上SLTAを施行した失語症患者40例のSLTA得点の変化を, 下位項目別のプロフィールを作成して検討した結果, 以下の知見を得た.
    1) SLTA下位項目別のプロフィールは以下の4型に分けられた.G1型; 初回検査時から高得点を維持している型や, 短期間に得点が急上昇して高得点に達する型.G2型; 時間経過と共に得点が徐々に上昇していく型.以上を成績良好型とした.P1型; 得点が上昇せず停滞している型.P2型; 低得点が続いている型.この2型を成績不良型とし, これら4型と失語症重症度, 失語症タイプとの関連を検討した.
    2) G1型とP2型は失語症の重症度を反映していると思われた.G2型とP1型は失語症が回復していく過程や失語症回復の限界などを表しており, 言語治療に関連していると考えられた.
    3) G1, P2型の占める割合の多い項目を取り出して失語症タイプ別に比較すると, 失語症タイプの特徴が抽出できた.またG2型の項目からは各失語症タイプの回復の過程が読み取れた.P1型にはタイプ別の特徴が表れなかった.
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  • 渋沢 三伸
    31 巻 (1990) 3 号 p. 297-302
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    咽頭食道再建術を受けた症例は, 一般には食道発声の獲得が困難であるが, なかにはかなり明瞭度のよい食道音声を獲得した症例も存在する.食道発声における語音調節のうち特に原音発生部位の微妙な調節を必要とする有声, 無声のだしわけについて検討した.対象とした食道発声者は5名であった.このうち1名については発声時の食道内圧測定を行って, その発声の機序について考察した.有声, 無声のだしわけは対象によりその正確さにかなりの差があったが, 無声破裂音が有声化して異聴される傾向はすべての例に共通であった.食道内圧測定を行った1例では, 発声時に前頚部を手指で圧迫することにより, 咽頭食道接合部に急激な圧勾配をつくりだし, 原音発生のてがかりとしていた.
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  • 前田 知佳子, 広田 栄子, 田中 美郷
    31 巻 (1990) 3 号 p. 303-308
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    両側中耳・外耳奇形症児15例 (4~8歳) を対象に, 軽中等度伝音性難聴が音声言語の発達に及ぼす影響について検討した.その結果, 言語発達については15例中8例 (53.3%) に8ヵ月以上の遅れが認められた.とくに構文力の遅れが著しく, 1~4年の遅れを認めた.補聴器を早期から常用した症例は比較的構文力の発達が良好であった.音声の障害については分節的側面に軽度の障害が認められた.
    両側中耳・外耳奇形症児にたいしては, 難聴の程度が軽度であっても, 早期に補聴器装用指導をおこなうことが必要であり, 構文および構音に視点をおいた言語指導をおこなうことが望ましいと考えられた.
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  • 田中 信三, 平野 実
    31 巻 (1990) 3 号 p. 309-315
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1094名の音声障害患者の声帯振動をストロボスコピーで検査した.検査項目は声帯振動の対称性, 規則性, 声門閉鎖度, 振動振幅と粘膜波動の大きさとし, 名項目の所見を臨床統計的に検討した.その結果, 1) 声帯振動の対称性と振動時の声門閉鎖度は微細な病変や閉鎖不全の診断に有用であり, 2) 振動振幅と粘膜波動の評価は声帯腫瘍・瘢痕・嚢胞の部位と広がりを診断するのに有用であることが判った.
    犬摘出喉頭を用いて高スティフネス病変による声帯振動障害を研究した.声帯粘膜の病変では振動振幅, 粘膜波動とも障害され, 声帯筋内の病変では振動障害はなかった.声帯膜様部中央の病変では前部に比べ, 振動障害が少なかった.
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  • 高須 昭彦
    31 巻 (1990) 3 号 p. 316-325
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    声の障害に対して, 発声機能の客観的評価が必要であるといわれている.本報告の目的は, 様々の喉頭疾患における発声機能を音声機能検査のガイドラインに従った楽な発声時の測定から, その臨床的意義を検討することにある.402例の喉頭疾患に対してPS-77により発声機能の空気力学的パラメータである呼気流率, 声の強さ, 基本周波数を同時測定し, 既に評価されている正常範囲の値と比較検討した.呼気流率は発声様式の指標である声門抵抗や呼気努力によって変化しうるが, 臨床的には, 呼気流率の増大によって声門閉鎖不全の程度, あるいはその減少は声門の過緊張状態を知るのに役立つ, しかし喉頭疾患を直接診断し得るものではない.またこの検査は治療後の変化を知る一助となる.
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  • 小宮山 荘太郎
    31 巻 (1990) 3 号 p. 326-330
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    A method which ensures credibility of the phonatory function test and accuracy of evaluation of phonatory function is now expected. We devised a phonation analyzer and reported as SK-80 which can record pitch, intensity and mean flow rate simultaneously and display these parameters on a CRT as two dimensional“voice profile”. However, it takes much time to record and display parameters with SK-80. To conquer this problem, authors developed a new program which analyzes data directly from SK-83 (new model of SK-80) . This program provides two dimensional “voice profile”automatically in a short time. Moreover, it can also calculate and display minimum mean flow rate and frequency distribution of mean flow.
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  • 粕谷 英樹
    31 巻 (1990) 3 号 p. 331-334
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    声の音響的評価の現状と将来について, 以下の5つの臨床的応用の観点から述べて.いる: 1) 原因疾患の診断, 2) 原因疾患の程度と範囲の推定, 3) 発声障害の程度と性質の評定, 4) 予後の推定, 5) 発声障害の変化の明示.現時点での音響的評価の利点は上記の応用の3) と5) にあることを強調している.また, 今後の研究の進展によって, 聴覚心理的評価は音響的評価によって置き換えられるであろうことも述べられている.
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  • 宮原 卓也
    31 巻 (1990) 3 号 p. 335-337
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    オペラや芸術歌曲の演奏に使われる歌声の評価は, 演奏の評価と関係なしに考えることは出来ない.すなわち歌の演奏に使いものにならない声は高い評価を得ることが出来ない.ところが演奏の評価ほど厄介なものはない.評価の基準がないからだ.
    音楽大学の声楽の試験や, プロフェッショナルな歌手のコンクールにおける評価はまちまちである.一般の演奏会では更に評価の違いは著しい.
    歌唱の演奏では次の二つの点について評価がなされる.音楽性と声である.音楽性に関しては主観的に十人十色の評価がなされるが, 声に関しては, 声域, 声量, 音色の三つの要素について客観的に評価がなされる.
    名歌手と言われる人達は, この三つの要素のいずれも人並みはずれたものを持っているが, 特に一つだけ優れているように思われる.
    F.コレルリ, J.ビヨルリンク, K.モル, L.ワーレン, M.デル・モナコ, B.クリストフ, D.F.ディースカウ等の男声歌手のレコードの中から, その優れた要素を示す短いメロディーをひろい上げてみた.
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  • 北野 市子
    31 巻 (1990) 3 号 p. 338-343
    公開日: 2010/06/22
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  • 粕谷 英樹
    31 巻 (1990) 3 号 p. 344-348
    公開日: 2010/06/22
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  • 31 巻 (1990) 3 号 p. 349
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
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