音声言語医学
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32 巻 , 2 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
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  • 池田 由紀江, 佐藤 朋子
    32 巻 (1991) 2 号 p. 170-177
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    田中 (1989) による随意運動発達検査を精神発達遅滞児に適用し, 精神発達遅滞児の運動発達特徴を明らかにすることを目的とした.
    結果は次の通りであうた.随意運動発達検査得点とCA, MAとの相関係数はそれぞれ0.174, 0.746であり, 随意運動発達検査ではMAが高いものほど得点が高いことが明らかとなった.このことは, 精神遅滞児では随意運動発達は生活年齢よりも精神発達年齢が深くかかわっていることを示している.つぎに, MAを基準に4群に分類しすべての課題の通過率を求め標準化と同じ90%基準に基づいて精神遅滞児の特徴を検討した.いずれの課題においてもMAの上昇にともなって通過率が上昇していることが認められた.しかし, 手指の随意運動では精神遅滞児では健常児の通過基準年齢より大幅に遅れており, 健常児の基準年齢が4歳以上である項目では精神遅滞児ではMAが7歳以上になってようやく90%の基準に達した.顔面口腔の領域は手指の領域よりもさらに困難な課題が多く, 躯幹・上下肢では片足だち (開眼, 閉眼) や片足で跳ぶなどの平衡感覚を要する課題にとくに遅れがみられた.
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  • 岡崎 恵子, 大久保 文雄, 加藤 正子, 鬼塚 卓弥, 林 雅裕
    32 巻 (1991) 2 号 p. 178-184
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1986~1987年に昭和大学形成外科において, 片側唇顎口蓋裂児10例, 男6例, 女4例に対し, 生後3~4カ月時に唇裂と口蓋裂の同時手術を行った.これらを早期手術群とし, 同時期に唇裂を3~4カ月, 口蓋裂を12~17カ月に手術を行った片側唇顎口蓋裂児48例を対照群として4歳時における言語成績を比較した.
    (1) 鼻咽腔閉鎖機能は早期手術群は全例, 対照群は92%が良好であった.
    (2) 早期手術群は全例構音は正常であったが, 対照群は26例, 54%に構音障害が認められた.
    (3) 早期手術群の [p] , [t] , [k] , [t∫] , [∫] , [s] の構音習得年齢は, [k] を除いて対照群より早く, 正常児の構音習得年齢とほぼ同じであった.
    (4) 早期手術群の始語年齢, 二語文発話年齢の平均は対照群より早かった.
    以上の結果より言語面からみると早期手術は有効であったといえる.
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  • 小山 正
    32 巻 (1991) 2 号 p. 185-197
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    本研究では, 27例の精神発達遅滞児を対象として, 意図的伝達行為の発達過程において, 言語による伝達が出現するまでの主たる伝達手段となる行為の発達とその認知的前提について検討した.認知発達の評価には新版K式発達検査の認知・適応領域の項目を使用し, 以下のような結果が得られた.
    1) 物へのリーチングや両手の協応性の発達, 2つの対象に注意を向けることと物と物との原初的な関連付け, 第2次循環反応的対象活動の定着, インデックスの理解の発達が, 注視, リーチング, 発声を手段とした意図的伝達の前提にあると考えられた.
    2) クレーン, Showing, Giving, 指さしによる伝達行為の出現の前には, 物の永続性の確立, 目的-手段の関係理解, 容器の中の物を取り出すこと, 第3次循環反応的な対象活動, 示指を中心とした手指操作などの発達が共通してみられ, 指さしによる伝達行為の前提には, 入れる物と入れられる物の関係理解の発達があると考えられた.
    3) 言語による伝達の認知的前提として, 表象の形成, 課題性を理解した上での目的達成のための固執性, 人差し指による対象の能動的な探索, 物の慣用的操作, 積木を積もうとすることにみられる高さへの興味や空間理解の発達が考えられた.
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  • André Muller
    32 巻 (1991) 2 号 p. 198-202
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    Adequate treatment of Cleft palate is of great importance for those who suffer from such malformations. Their relationship toward their environment is affected by several aspects : speech, audition, mimic disorders, aesthetical appearance.
    The treatment is the duty of a multidisciplinary team working together in close collaboration.
    Hearing impairment is very frequent by CP children due to tube dysfunction in relation to the velum malformation.
    Considering the pathophysiological conditions, it is now generally recommended to correct every kind of anatomical malformation as soon as possible : early surgery allows the child to develop and acquire a normal phonological system at normal age. It permits an early functioning of velopharyngeal closure with better tube function and an early developement of the speech articulatory system.
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  • 笹沼 澄子
    32 巻 (1991) 2 号 p. 203-205
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 田中 美郷
    32 巻 (1991) 2 号 p. 206-215
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    難聴老人のコミュニケーション問題の基礎にある聴覚的認知と社会心理の相互関係を調べるために, 東京都心身障害者福祉センターを訪れた65歳から100歳までの難聴老人71名と, 通常中学校および高等学校に在学する高度難聴児9名を選んだ.彼らには純音聴力検査, 語音弁別能検査および今回の研究のために考案した質問了解度検査ないし聴覚・視覚的文章検査 (質問表) よりなるテストバッテリーを施行し, 加えて難聴老人およびその家族に対して特定の質問に従ってコミュニケーション障害を自己評価してもらった.これらの老人および児童生徒より得られた成績を比較して, 難聴老人には補聴器が語音弁別能の成績とは無関係に役立つこと, およびその有用性はむしろ人生に対する取り組み姿勢に関係していることが明らかになった.そこで, 著者は本研究によって得られた結論を基に, 難聴老人のコミュニケーション問題の解決のために補聴器を調整する場合に家族もそれに参加させるべきことを論じた.難聴老人と家族との間の人間関係は基本的にコミュニケーションの最も重要な決定要素である.コミュニケーションができることはquality of lifeにとって欠くことのできない重要因子である.したがって, 家族はもちろん一般社会も助力を求めているこれらの人々とのコミュニケーションについて深く学ぶ必要がある.
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  • 竹内 愛子, 高橋 正, 萩生 正彦, 野中 弘, 河内 十郎
    32 巻 (1991) 2 号 p. 216-226
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    重度失語症者の非言語的象徴障害を検討するために5種の非言語課題 (3種の象徴的課題と2種の空間的課題) を実施した.被験者は22名, 比較対照群は軽・中度失語群10名, 痴呆群14名であり, つぎの結果が得られた.
    1) 重度群は軽・中度群に比較すると象徴的課題, 空間的課題ともに劣るが, 痴呆群に比較すると象徴的課題だけが劣っていた.
    2) 失語群では象徴的課題と空間的課題に相関がみられた.しかし痴呆群にはこのような相関がなかった.
    3) 言語様式との関連をみると, 3群ともに象徴的課題は言語の理解面との相関が高く, 空間的課題は書字や計算との相関が高い傾向があった.
    4) 重度群の中で非言語能力が低いタイプは全失語, 重度ウェルニッケ失語, TCs, 最重度プローカー失語などであった.
    5) 重度群の中で非言語能力が低い失語群の言語能力は, 非言語能力が低くない群に比べて読みの理解が有意に低く, また全体的な言語能力も低かった.
    以上の結果にもとついて, 重度失語症者のコミュニケーションにおける非言語的手段の導入
    の問題に言及した.
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  • 物井 寿子
    32 巻 (1991) 2 号 p. 227-234
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    65歳以上の老人のコミュニケーション障害の種類を, 東京都老人医療センターリハビリテーション病棟に1985-1989年の5年間に入院した221例について調査したところ, 最も頻度が高かったのは麻痺性構音障害 (65%) であり, ついで全般的精神活動低下に伴うコミュニケーション障害 (51%) , 失語症 (47%) の順であった.失語症例のうち, 全般的精神活動低下に伴うコミュニケーション障害を合併した群 (失語症+精神活動低下群) の言語検査成績の特徴を, 外来患者を含む典型的な失語症群の成績と比較することによって明らかにした.すなわち, 音読, 復唱, 呼称が失語症群より良好である一方, 理解面の成績が低いというパターンを示した.また, 書字が困難であった.これらの特徴は, 痴呆例が示す特徴, すなわち音韻的側面の保持と意味的側面の崩壊, と共通した面があった.
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  • 綿森 淑子
    32 巻 (1991) 2 号 p. 235-244
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    体力・意欲・認知面でさまざまな問題をかかえる高齢失語症患者に適した治療的アプローチの条件としては, (1) 日常生活上意義のある実用的な課題を用いること, (2) 自発性を重視した方向づけを行い, 用いる手段を問わず自分で表現する能力を高めること, (3) 病院での訓練期間はできるだけ短期間とし, 地域・在宅でのリハビリテーションへの移行を重視すること, などがあげられる.
    本稿では, まず失語症患者に比較的保たれている広い意味でのコミュニケーション能力についての研究を概観し, 次いで, 高齢者に適した実用コミュニケーション中心のアプローチを紹介した.親しい人達とのコミュニケーションを保つことは, 高齢者にとってQOL上最優先の課題といっても過言ではない.今後の高齢者人口の増加に対応するためには, 言語治療に携わるわれわれ自身の意識の改革と高齢者の特徴を踏まえたアプローチの開発・システム化に向けての一層の努力が必要である.
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  • 32 巻 (1991) 2 号 p. 245
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 32 巻 (1991) 2 号 p. 249
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
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