音声言語医学
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33 巻 , 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 大西 幸子, 小島 千枝子, 横地 健治
    33 巻 (1992) 3 号 p. 221-226
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    アテトーゼ型脳性麻痺児13例を対象に, 単音節復唱と50単語の構音を評価しその誤り方を分析した.構音容易な音は, /b//m//k//P//〓/などであり, /s//r//dz//ts//∫/などは困難な音であった.構音点別では両唇音, 軟口蓋音は比較的容易だったが, 歯音, 歯茎音は困難であった.構音法別では弾音, 破擦音, 摩擦音が困難だった.主な誤り方の傾向は, 破裂音化, 有声化および無声化, 構音点の後方移動, 舌が広範囲につくための歪みであった.発語明瞭度がより劣る群では, 単音節で構音可能な音も単語内では誤る傾向が認められ, 単語内での構音がより困難と思われた.
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  • 伊藤 元信
    33 巻 (1992) 3 号 p. 227-236
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    成人構音障害者用の単語明瞭度検査を作成し, 検査の妥当性, 信頼1生などを検討した.まず, 2~5モーラ語計120語 (各モーラ30語ずつ) からなる単語リストを5セット作成した.これらの単語リストを, 構音障害の重症度が異なる運動障害性構音障害者と舌腫瘍による舌切除者各5名, 計10名に音読させ, 得られた発話資料を用いて, 施設職員など (言語治療士を除く) 50名を対象に聴取実験を行った.その結果, 本検査は, 脳血管障害や舌切除によって生じる成人の構音障害者の発話明瞭度について, 妥当で客観的な指標を提供しうるとともに, テストの信頼性も高く簡便であり, 臨床上, 有用な道具になりうると考えられた。
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  • 久保 眞清, 綿森 淑子
    33 巻 (1992) 3 号 p. 237-247
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    運動障害性構音障害の話しことばの客観的評価を目的に, 小脳疾患患者を対象に音の持続時間を音響的に分析し, 聴覚印象による重症度評定との関係について検討した.聴覚印象による重症度評定には語と短文の音読資料を使用し, 同評価に熟練した, 臨床経験豊富な3名の言語治療士が判定した.音響分析の資料としては第二音節に [k] を含み, 前後が [a] または [i] の平板型アクセントの四音節語を使用した.これらの語の第一母音 (V1) , [k] , 第二母音 (V2) , 語全体の持続時間をサウンドスペクトログラフにより測定した.小脳疾患群では音レベルの持続時間が症例や語によって大きく変動した.また, V1の脱落, V1の声門破裂音化, V1のvoice offset timeの延長, [k] のvoice onset timeの変化が観察され, 起声, 声帯振動終了時などに喉頭と構音器官の協調運動の異常が生じていることが推測された.聴覚印象上の重症度は語全体の持続時間と良く対応していた.
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  • 西澤 典子, 田中 克彦, 酒井 昇, 間口 四郎, 三国 尚志, 小笠原 誠, 小橋 眞美子, 目須田 康
    33 巻 (1992) 3 号 p. 248-255
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    TEシャント発声者12例について, 声の高さおよび有声音無声音の出し分けに着目して, 正常の発話における喉頭調節に相当する機能が存在する可能性を検討した.声域は過半数の症例で1オクターブに達した.有声音無声音の出し分けを効果的に行っている症例があり, 1例に無声化に一致して仮声門の一過性の開大が認められた.有声無声の混同は, 音響分析で周期性が認められる群と, 舌骨が保存されている群で少ない傾向があった.TEシャント発声では, 声の高さや有声音無声音の出し分けに関する調節が存在する可能性が示唆された.
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  • 堀田 牧子, 竹内 愛子
    33 巻 (1992) 3 号 p. 256-264
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    交叉性失語によって失文法を呈した2症例に対して, 自発話の特徴, 助詞や動詞の課題成績, 統語理解力の点から, 2例の文法障害の特徴を比較検討したところ, 次のような知見を得た.
    症例1は, 自発話において動詞の語彙の省略や助詞の省略, および動詞の活用語尾や助動詞の省略といった述部の不完全さが認められたが, 語順の混乱や助詞の誤用はみられなかった.また助詞や動詞の活用, 動詞の喚語に関する課題の成績は良好で, 統語理解力の低下もなかった.
    症例2は, 自発話において動詞の語彙の省略や錯語, 助詞の誤用があり, 語順の混乱もみられたが, 助動詞を使用し, まれに長い連鎖の述部の表出がみられた.また助詞や動詞の活用に関する課題の成績は不良で, 動詞の喚語困難がみられ, 統語理解力の低下も認められた.
    以上の結果より, 2例の文法障害の発現機序について考察を加える.
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  • 能登 谷晶子, 手取屋 浩美, 鈴木 重忠, 古川 仭
    33 巻 (1992) 3 号 p. 265-271
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    0歳から文字音声法に手指法を併用して言語治療を行った重度聴覚障害幼児4例の, 手指から音声言語に移行する段階を検討した結果, 以下の7段階の存在が示唆された.各聴覚障害幼児の個々の発達段階に応じた言語治療が重要であることを強調した。
    第1段階は手指で受信可能となり, まだ発信手段がない段階.第2段階は, 受信で手指が音声より優勢で, 発信は手指でのみ可能な段階.第3段階は, 受信, 発信ともに手指が音声より優位な段階.第4段階は, 受信で音声が手指より優位となるが, 発信では手指が依然としで優位な段階.第5段階は, 受信で手指より音声が優勢となり, 発信では音声と手指の併用がめだつ段階.第6段階は, 受信, 発信ともに音声が手指より多用される段階.第7段階は受信, 発信ともに音声のみで可能となる段階である.
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