音声言語医学
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33 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 宮入 八重子, 大石 敬子, 佐藤 美子
    33 巻 (1992) 4 号 p. 290-296
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    知能障害のない1言語発達遅滞児の指導経過より, 音声および文字言語発達障害の特徴とその背後にあると思われる障害要因との関連性を検討した.症例: 15歳, 男.始歩1歳4ヵ月, 始語6歳.WISC CA9歳6ヵ月時, PIQ 102 VIQ54.平仮名の音一文字対応は遅れ成立したのは清音10歳10ヵ月, 濁音11歳8ヵ月.構音障害は長期化しすべての音を単音節レベルで構音できるようになったのは13歳8ヵ月.
    1.本症例は言語発達経過およびその過程にみられた特徴から全体像としては, Rapinらの音韻―統語困難症候群に一致していた.
    2.微細運動は円滑さに欠け, 音の探索行動や自己修正の増加を特徴とした構音障害, 統語レベルの遅れを含む表出障害がみられた.
    3.読み書きの遅れの背景として語音認知の障害が推測された.
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  • 五十嵐 浩子, 宇野 彰, 小嶋 知幸, 加藤 正弘
    33 巻 (1992) 4 号 p. 297-306
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 脳損傷者の筆算障害の有無と特徴, および“純粋”な計算障害の概念について再検討することである.検査課題は1) 数字の系列的表出, 2) 数字と丸の数とのマッチング, 3) 九九, 4) 筆算などである.対象は左半球損傷失語群 (以下失語群) , 左半球損傷非失語群, 右半球損傷左半側無視群 (以下USN群) , 右半球損傷非左半側無視群, アルツハイマー型老年痴呆群 (以下痴呆群) および非脳損傷群である.
    その結果, 失語群, USN群, 痴呆群の3群は非脳損傷群に比べ筆算力が有意に低下していた.失語群では言語情報処理過程の障害が, USN群では空間情報処理過程の障害が, 痴呆群では大脳の全般的処理過程の障害が筆算障害を生じさせる要因になっていると考えられた.従来爪純粋”な計算障害と報告されている症例も前述の処理過程のいずれかの障害で説明可能なことが多いことからも, 筆算障害はおのおのの高次脳機能障害に起因した障害であり独立した“純粋”な障害ではない可能性が考えられた.
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  • 進藤 美津子, 加我 君孝, 赤井 貞康, 田中 美郷
    33 巻 (1992) 4 号 p. 307-316
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    1歳3ヵ月時に単純ヘルペス脳炎による脳内出血にて両側側頭葉損傷をきたし, 聴覚失認を呈した小児に5年間余言語指導を行い, そのコミュニケーションの発達経過と言語学習上の問題点について検討した.聴覚機能の発達については, 経過とともに聴覚の感度はよくなり純音聴力検査で正常閾値を示したが, 聴覚認知の発達はほとんどみられず, 重篤な聴覚認知障害が持続して認められた.発声・発語面では, 意図的な発声が難かしく母音と子音の/pa/の構音のみ習得でき, 発語の習得は困難であった.したがって, 聴覚を介しての音声言語によるコミュニケーションが困難なため, キュード・スピーチを用いて言語指導を行った結果, 6歳までに220語余の語彙と2語文が習得され, 手指言語による日常の簡単なコミュニケーションが可能になった.手指の運動障害がなければ聴覚失認児にとっても, キュード・スピーチは視覚的な言語習得の一方法として有効であると思われる.
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  • 玉井 ふみ, 加我 君孝
    33 巻 (1992) 4 号 p. 317-324
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    古典型Pelizaeus-Merzbacher病と考えられる1症例について, 聴覚認知および言語の評価・指導を行い報告した.
    神経学的検査では乳児期に発症した振子様眼振, 頭部・体幹・上肢の振戦, 腱反射亢進, 下肢の痙性麻痺の進行, 口腔器官の運動障害が認められた.解剖学的にはCTスキャンで軽度の脳室拡大, MRIT2強調画像で白質全体に高信号, また脳幹・小脳・脳梁の萎縮を認めた.電気生理学的には聴性脳幹反応検査でII波以降の消失がみられたが, 純音聴力検査では正常聴力を示した.語音認知検査では音場では問題がなく, 日常の語音の聴きとりに支障はなかったが, 受話器装用下では語音認知能力の低下が認められた.言語面は聴覚理解良好, 運動障害性構音障害のため発語は困難であった.16歳から文字盤を用いた文字言語表出指導を行い, 日常のコミュニケーション, 創作活動が可能となった.
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  • 志村 洋子, 今泉 敏
    33 巻 (1992) 4 号 p. 325-332
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    乳児の音声上に観測される感性情報について, 成人による聴取評価を行い乳児期の感性表出の様相を発達的に検討した.日本人男児1名の6ヵ月齢, 9ヵ月齢, 12ヵ月齢, 17ヵ月齢時点の録音音声から評価の対象とする音声を抽出し, 成人92名を対象におのおのの音声について, 12項目からなる感性情報 (「うれしい」「悲しい」「甘える」など) について5段階評定による聴取・評価実験を行った.
    得られた結果は次の通りである. (1) 因子分析から「ごきげん」「話す」などのpositiveな感性情報と「拒否する」「恐がる」などのnagativeな感性情報に関連した2因子が抽出された. (2) 分散分析から感性情報項目の評点は一部を例外として月齢とともに増加する傾向がみられた. (3) 聴取者がどの程度強く特定の感性情報を認知するかは, 感性の種類によって月齢による変化が大きいものと小さいものとに分かれた.感性情報はすべて月齢とともに一様に発達するとは限らず, 「甘える」は6, 9ヵ月齢に顕著であり, 泣きを伴わない音声での「怒る」「泣く」「拒否する」は17ヵ月齢で顕著であった.
    これらのことから, 乳児期の音声上に観測される感性情報は言語運用能力が出現するより早期から現れ, 月齢を追って多様になることが明らかになった.
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  • 田中 美郷
    33 巻 (1992) 4 号 p. 333
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 能登谷 晶子
    33 巻 (1992) 4 号 p. 334
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
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