音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
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39 巻 , 2 号
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  • 平野 信子, 中島 誠, 川野 通夫, 三田村 啓子, 国吉 京子, 井上 幸, 木戸 直博
    39 巻 (1998) 2 号 p. 179-192
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    早期に手術を受けた口蓋裂児の構音発達を検討するための一資料として, 健常児1例と口蓋裂児1例について, どのような過程で, 舌を使った子音を日本語の有意味語音声として獲得していくのかを比較検討した.検討期間は健常児は1歳1ヵ月から9歳まで, 口蓋裂児は1歳8ヵ月から6歳1ヵ月までである.
    1.健常児と口蓋裂児は, ともに下記に示す舌を使った子音構音発達をすることが見出された.
    2.歯音または歯茎音は児童期始め頃まで軟口蓋音だけでなく硬口蓋音で構音している場合が多かった.口蓋化構音といわれる音との関連を検討した.
    3.構音発達の過程で, いろいろな子音を声門破裂音で構音することもあったが, 発達の過程で本来の子音を構音するようになった.
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  • 西尾 正輝, 新美 成二
    39 巻 (1998) 2 号 p. 193-201
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    在宅嚥下障害患者35例を対象として摂食状況について調査し健常者群と比較し, 以下の結果を得た.
    1) 1日の食事の回数に有意差は認められない.
    2) 1回の食事の所要時間は有意に長い.
    3) 主食, 主菜・副菜では摂取頻度が有意に低下する品目が多いのに対して, デザート, 飲物, 菓子では摂取頻度に差が認められない品目が多い.
    4) 摂取しやすい食品を選択する一方で嗜好性の高い食品を選択している傾向にある.
    5) 食事に対する満足度は有意に低下する.
    また嚥下障害群の82.9%で病前と比較して体重の減少が認められた.
    以上の結果に基づいて, 在宅嚥下障害患者に対するマネージメントプランについて検討を加えた.
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  • 岡崎 恵子, 大澤 富美子, 加藤 正子
    39 巻 (1998) 2 号 p. 202-209
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    口蓋裂児の構音発達の過程を, 音韻プロセス分析を用いて分析し, 健常児と比較した.対象とした口蓋裂児は片側唇顎口蓋裂20例で, 正常構音習得まで定期的な言語評価を行っている.全例, 術後の鼻咽腔閉鎖機能は良好であり, 訓練を受けずに正常構音を獲得している.対照の健常児は2~6歳, 各年齢20例で100例を対象とした.
    25単語の構音検査を行い, 誤り音を14の音韻プロセスに分類した.その結果、 (1) 音韻プロセスの出現数は, 口蓋裂児群の方が健常児群より多かったが, 両群とも6歳でほぼ消失した. (2) 両群とも硬口蓋音化のプロセスの出現が最も多かったが, 口蓋裂児群の方が遅れて消失する傾向がみられた. (3) 口蓋裂児群では健常児群にみられない後方化のプロセスがみられた. (4) 口蓋裂児群では破裂音化のプロセスは遅れて出現した.
    以上の結果から, 口蓋裂児の構音発達には遅れがあり, その過程で特徴的な音韻プロセスがみられることがわかった.
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  • 宇野 彰, 金子 真人, 春原 則子, 加我 牧子
    39 巻 (1998) 2 号 p. 210-214
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    漢字書字に特異的な障害をもつ15歳の学習障害児1例を対象とし, 英単語書取り課題について実験的に視覚法と聴覚法との訓練効果の差の検討を行った.訓練第1期のはじめの1週間は聴覚法, 次の1週間は同じ単語にて視覚法, 訓練第2期は聴覚法, 視覚法と第1期とは異なる単語群を用い順序効果を相殺するため訓練法の順番を逆に行った.その結果, (1) べースライン期に比べて短期的に有意に正答率が上昇した. (2) 非訓練語群に比べて訓練語群で有意な正答率の上昇が認められた. (3) 聴覚法が視覚法よりも有意に正答率が上昇した.視覚認知障害を有する本症例は視覚的に提示された英単語での学習が困難な結果, アルファベット綴りを音として学習する方法が迂回路として有効に機能したと考えられた.この改善はLuriaの機能再編成に相当すると思われた.また, 本報告は学習障害に関して科学的データに基づき訓練効果を検討した初めての研究と思われる.
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  • 岩田 誠
    39 巻 (1998) 2 号 p. 215-220
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    近年, 言語機能関連皮質として, Broca領域とWernicke領域, および左角回以外の領域が注目されてきた.従来からWernicke領域周辺の側頭葉領域は, 語彙と呼称に関係するとされてきたが, 左側頭葉の下側頭回から紡錘状回にかけての皮質領域が語彙の貯蔵を担い, この領域から中側頭回皮質下白質を経てWernicke領域に至る線維連絡が, 呼称の機能を担っていると考えられるに至っている.一方, 日本語の失読や失書の研究から, 主として漢字の読み書きに関与する左側頭葉後下部の役割が注目された.PETスキャンの研究では, この領域が意味読み (semantic reading) の過程において重要であることが裏付けられ, また, 音韻読み (phonological reading) の過程においては, これまで重要視されてきた左角回に代わって左後頭葉外側部の役割が重視されるようになっている.
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  • Susan Miller
    39 巻 (1998) 2 号 p. 221-228
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    A crucial link exists between the otolaryngologist and speech-language pathologist. In the Department of Otolaryngology-Head and Neck Surgery at Georgetown University Medical Center, patients with head and neck cancer, vocal fold paralyses, and benign voice disorders are seen by otolaryngology and referred to speech pathology for evaluation. Baseline digital audio recordings of speech and videostroboscopic recordings of cord motion are obtained with aerodynamic, respiratory, acoustic, and spectrographic analysis as appropriate. Speech pathology counsels surgical patients regarding expected speech, swallowing, and voice alterations following surgery. These patients are observed during initial post-operative swallows and assigned oral-motor exercises to strengthen orofacial musculature. Patients with vocal fold paralyses and benign vocal lesions are seen by speech pathology of several sessions to teach compensatory cord adduction and improved vocal strategies. Speech pathologists arrange for patients who have undergone oral/laryngeal surgeries to provide psychosocial support to patients awaiting similar surgeries. The close relationship between otolaryngology and speech pathology provides the finest quality of care with the core of therapeutic education, support, and rehabilitation provided by speech pathology. Referral protocols, diagnostic assessments and treatment strategies for patients following laryngectomy, hemiglossectomy, supraglottic laryngectomy, vocal cord carcinoma, vocal cord paralyses, and benign vocal lesions will be discussed.
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  • 笹沼 澄子
    39 巻 (1998) 2 号 p. 229
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 言語委員会言語発達遅滞小委員会
    39 巻 (1998) 2 号 p. 230-235
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    言語発達遅滞児の総合的な言語訓練プログラムを検討するために, 1987年に日本音声言語医学会言語委員会言語発達遅滞小委員会が発足した.本論文では, (1) 10年間の活動の経過, (2) 作成された検査 (国リハ式〈S-S法〉言語発達遅滞検査) と抽出された言語訓練法の内容や特徴, (3) 理論的な背景, (4) 言語訓練の結果 (予後に関する臨床的知見) , について述べられた.
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  • 佐竹 恒夫
    39 巻 (1998) 2 号 p. 236-244
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    国リハ式〈S-S法〉言語発達遅滞検査を中心とする評価方法と, 包括的訓練プログラムによる訓練アプローチ (総称して〈S-S法〉) を適用した2症例について述べた.1症例は症状分類A群 (音声記号未習得) から移行群 (音声記号受信可, 発信不可) へ, 他の1症例はB群 (音声発信困難) からC群 (生活年齢に比し遅れ) へと変化していた. (1) 音声記号末習得から言語記号の獲得への評価・訓練プログラムの整備, (2) 家庭療育プログラムや療育指導プログラム〈通園版〉, (3) 身振り・視覚的記号・音声を有機的に関連させるための枠組みである発信行動習得モデル, (4) 包括的訓練プログラム, (5) 会話行動を評価するための質問―応答関係検査, 以上について検討した.
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  • 飯塚 直美, 小寺 富子, 倉井 成子, 久野 雅樹, 佐竹 恒夫
    39 巻 (1998) 2 号 p. 245-253
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1歳6ヵ月から6歳11ヵ月までの就学前健常幼児336名を対象に, 〈S-S法〉言語発達遅滞検査を用いて言語能力調査を行った.本稿では, 言語理解と表現それぞれについて, 絵カードを用いた語彙, 語連鎖の検査結果を報告した.
    理解面は, 1歳後半で身近な事物の名称や動作語, 2歳前半で2~3語連鎖, 4歳前半で語順, 5歳後半で助詞の理解が可能であった.表現面は, 1歳後半で事物の名称, 2歳前半で動作語や2語連鎖, 3歳後半で3語連鎖の表現が可能であった.これらの結果より, 健常幼児の発達において, 〈S-S法〉言語発達遅滞検査の基本的な段階の順序性が確認された.また, 言語訓練における幼児語や身ぶりの有用性が示唆された.
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  • 音声言語医学会言語委員会言語発達遅滞小委員会
    39 巻 (1998) 2 号 p. 254-258
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    言語発達遅滞小委員会関連の教材・文献の一覧である.内容は, 1.言語発達遅滞小委員会の活動に関連した検査・訓練材料一覧, 2.ASHA文献調査 (1975~1996年) , 3.国内文献一覧からなる.国内文献一覧は, 過去10年間 (1987~1997年) を対象に, (1) 言語発達遅滞小委員会委員文献 (書籍) , (2) 言語発達遅滞小委員会委員論文 (雑誌, 共著含む) , (3) 音声言語医学誌および言語発達研究誌他の言語発達遅滞の関する原著論文より抜粋した.
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