音声言語医学
検索
OR
閲覧
検索
41 巻 , 3 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 湯本 英二
    41 巻 (2000) 3 号 p. 213-221
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1994年1月から1999年12月までの6年間に嗄声を訴えて受診し喉頭微細手術を行った, 病変が結節あるいはそれ以下の大きさであった23名について臨床像, 病変, 手術法, および手術前後の発声機能について検討した.男性6名, 女性17名と女性に多く, 19名で音声酷使を認めた.病変の内訳は典型的両側結節3名, 非典型的両側結節4名, 片側結節5名, ポリープ5名, 結節とポリープの合併3名, 嚢胞2名, ポリープ・結節・ポリープ様声帯合併1名であった.5名に血管拡張・蛇行・静脈瘤様病変を認め, 内3名の血管病変を除去した.発声時呼気流率は正常範囲の症例が大部分で手術前後の変化に一定の傾向はなかった.AC/DC比, H/N比, ピッチおよび振幅のゆらぎはすべて術後有意 (p<0.05) に改善した.声帯微小病変は職業的音声使用者に多く, また非典型的病変や複数の病変を併せ持つ症例が多いので, 喉頭微細手術を行うにあたり慎重な配慮と操作が必要である.
    抄録全体を表示
  • 大塚 登
    41 巻 (2000) 3 号 p. 222-228
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    構音の評価は臨床的には聴覚印象によってなされている.聴覚評価では複数検査者間の一致度を求め, 高ければ判定に信頼性があるとされるが, 歪み音では一致度が低いことこそ不明瞭さの尺度になるのではないかという議論もある.
    側音化構音障害の評価について, 強制選択式の単音聞き書き取りを2度行い結果を比較したところ, 同一サンプルにもかかわらず次のような結果が得られた.a) 一致して聞き分けられる音, b) 一致して聞き誤る音, c) 判定にぶれのある音.
    この傾向は評価者間でも評価者内でも認められた.a, bは一致度が高いことに, cは低いことに関係する.一致度が低いことこそ不明瞭さの尺度になるのではないかという議論はcに起因する.この単音聞き書き取りは一致度ではなく正答数で評価することにより, このa, b, cを包括した側音化構音の評価法になることが示唆された.
    抄録全体を表示
  • 小林 宏明, 早坂 菊子
    41 巻 (2000) 3 号 p. 229-236
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    吃音と音韻障害を併せ持っ吃音児 (吃+音児) , 音韻障害を持たない吃音児 (吃+非音児) , 吃音も音韻障害も持たない児 (非吃+非音児) 各27名ずつ計81名 (5歳6ヵ月~11歳5ヵ月) に対して, 反対側からの干渉動作を含む運動課題を実施した.課題は, 一方の手でボタンを連続的に押し続ける運動動作に, 反対側の手でブザー音に続けて一定間隔ごとにボタンを押す運動動作を追加するものであった.その結果, (1) 吃+音児が他の2群よりも有意に連続的にボタンを押すスピードが遅い, (2) 吃+非音児, 非吃+非音児問に連続的にボタンを押すスピードの有意な相違はない, (3) ブザー音に続けてボタンを押す際の反応時間は, 反利き手 (左手) 側については3群間に若干の相違が認められたものの, 利き手 (右手) 側については同一であることが示された.以上の結果から, 吃+音児が他の2群に比べて反対側からの干渉を受けやすい傾向を持つ吃音児内の下位グループを構成している可能性が示唆された.
    抄録全体を表示
  • 早坂 菊子, 小林 宏明
    41 巻 (2000) 3 号 p. 237-242
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    われわれは重度吃音児に, 吃り方の操作とともに吃音を恐れない態度の育成を獲得させるための治療を行い, 一定の成果を得た.発吃は2歳10ヵ月で, インテーク年齢は6歳7ヵ月であった.その間に祖父, 両親の干渉もあり, 吃音は悪化していった.言語症状はブロックが大半で, 随伴症状も目だっていた.また吃音を隠そうとする態度が強かった.
    本児は過敏性が強く, 両親, 姉からの圧力が強く, 萎縮していた.こうした環境や本人の性格改造のために, 母親へのカウンセリング, ガイダンス, 子どもへはプレイセラピーを行った.心理症状が改善する兆しがみえた段階で, 吃音への直接法を入れ, 楽に吃る方法の習得をめざした.その結果, 軽い繰り返しで話すようになり, また吃音への悩みを親に話せるようになっていった.
    抄録全体を表示
  • 平野 信子, 中島 誠, 川野 通夫, 三田村 啓子, 国吉 京子, 井上 幸, 木戸 直博
    41 巻 (2000) 3 号 p. 243-249
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    口蓋裂児の構音発達を検討するための一資料として, 健常児1例と口蓋裂児1例について, どのような過程で, 両唇を使った子音を日本語の有意味語音声として獲得していくのかを比較検討した.検討期間は健常児は1歳1ヵ月から9歳まで, 口蓋裂児は1歳8ヵ月から6歳1ヵ月まである.
    1.本健常児の場合, 両唇を使った子音は, 舌を使った子音よりも早くから構音していたが, その構音発達の過程で, 歯音または歯茎音, 歯茎硬口蓋音, 硬口蓋音, 軟口蓋音, 声門破裂音を含む声門音などいろいろな子音で構音することがあった.
    2.本口蓋裂児においても同様の傾向がみられた.
    抄録全体を表示
  • Toru Yuba
    41 巻 (2000) 3 号 p. 250-254
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 村尾 忠廣
    41 巻 (2000) 3 号 p. 255-259
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1960年代以降, 音痴に関するおびただしい数の研究論文が発表されてきているが, 日本では90年代に入ってカラオケとの関係で急速に関心が寄せられるようになった.しかし, 欧米におけるこれまでの科学的な先行研究が踏まえられていない.本報告では, まず, 音痴の概念, 現状, 原因, 治療法の4点について先行研究を外観し, その上で, コンピュータを使った視覚フィードバックによる診断と治療法 (SINGAD, VSG) について述べる.
    抄録全体を表示
  • 重野 純
    41 巻 (2000) 3 号 p. 260-265
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    生理的には正常なのに正しい音程が分からず, そのために正しい音程で曲を再生できない場合を, 生理的に問題がある場合と区別して認知的音痴と呼んだ.そして, 何がどうして分からないのかについて考えた.その際, (1) 音の高さにおける2種類の性質―ハイトとクロマ―, (2) 2種類の音感―絶対音感と相対音感―, (3) 音楽におけるカテゴリ知覚, の3つの側面から考察した.その結果, 認知的音痴は音名についても音程についてもカテゴリ知覚ができないことや, 音の高さや音程をカテゴリ記憶ではなく感覚痕跡記憶により記憶するため不確実な認知・再生しかできないことなどが原因として考えられた.さらに, 認知的音痴は相対音感を磨くことによりその解消が図られるのではないかということが示唆された.
    抄録全体を表示
  • 加我 君孝
    41 巻 (2000) 3 号 p. 266-271
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 田辺 正博, 田中 信三, 箕山 学
    41 巻 (2000) 3 号 p. 272-275
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    片側反回神経麻痺症例で甲状軟骨形成術1型の適応症例は発声時の声門閉鎖不全の程度が中等度以下の症例とされている.I型の適応を拡大するために術式に改変を加えた.声門後部の間隙に対応するため, 甲状軟骨の開窓部位を約3mm後方へずらした.さらに声門閉鎖不全の程度に応じて, 大きいシリコンブロックをいれるための内軟骨膜の処理法を検討した.内軟骨膜を切開すると麻痺声帯は十分に内転するが, やや硬い感じの声になった.内軟骨膜を甲状軟骨後縁まで剥離する方法では結果は良好であるが, 手術侵襲がやや大きい.開窓部の周囲の内軟骨膜を十分に剥離することで, 大部分の症例に対応できるが, 声門間隙の極端に大きい例には披裂軟骨内転術も必要である.
    抄録全体を表示
  • 手塚 克彦, 田山 二朗, 肥後 隆三郎, 新美 成二
    41 巻 (2000) 3 号 p. 276-278
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 北嶋 和智, 片岡 英幸, 山名 高世, 浅田 優子, 園田 聡
    41 巻 (2000) 3 号 p. 279-282
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    側輪状披裂筋牽引法 (岩村) による披裂軟骨内転術を行い, われわれの経験から得られた術式の実際と成績を述べた.対象は最長発声持続時間が9秒以下の偏側声帯麻痺患者21名である.うち7例は内転術を単独に, 14例は甲状軟骨形成術1型との併用である.最長発声持続時間が術後に10秒を越えた例は16例, 76%であった.披裂軟骨を直接牽引する一色法と比べて, 側輪状披裂筋牽引法の成績は遜色がなかった.本法は甲状軟骨形成術I型と同一術野であるので, 両術式の併用が容易である.
    抄録全体を表示
  • 森 一功, 梅野 博仁, 千々和 圭一, 菊池 淳, 高瀬 武一郎
    41 巻 (2000) 3 号 p. 283-289
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    1983年から1998年末までに当院で経皮的シリコン注入を施行した325例について, 安全性, 治療成績, 治療成績に影響を及ぼす因子について検討した.
    その結果, シリコン注入により音声は劇的に改善し, 長期的にも年余にわたって安定していること, 安全であり, 再注入によっても良好な結果が得られることが再確認された.
    また, 性別, 麻痺側, 病悩期間, 筋電図所見, 声帯固定位置, 誤嚥の程度, 注入シリコンの量, 麻痺側声帯の弓状変化の8項目は治療成績に影響しないことがわかった.そして, シリコン注入の良い適応は, 1) 頸部疾患による若年者の麻痺例, 2) 両側声帯突起問距離が声帯膜様部長の10%未満, 3) MPTが3秒以上, 4) MFRcが400 ml/sec以下, の場合のいずれかであると考えられた.
    抄録全体を表示
  • 梅崎 俊郎
    41 巻 (2000) 3 号 p. 290
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top