音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
Print ISSN : 0030-2813
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45 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 吉田 操, 小川 真, 渡邉 建, 喜井 正士, 杉山 視夫, 佐々木 良二, 渡邊 雄介
    45 巻 (2004) 1 号 p. 1-7
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    学校教師における嗄声の現状について調査するため, 3年間に公立学校共済組合直営の病院の人間ドックを利用した公立学校教師利用者11413名について検討を行った.アンケート調査により, 全公立学校教師利用者の924人 (8.5%) が「声がかすれる」という訴えを有することが判明した.さらにそのなかで, 実際に耳鼻咽喉科を受診し, その結果音声障害と診断されたのは180人であった.その音声障害疾患の内訳は, 多い順で, 声帯結節が85人 (46%) , muscle tension dysphonia (以下MTD) は34人 (20%) , 慢性声帯炎21人 (11%) , 声帯ポリープ8人 (4.4%) であり, 前2疾患について検討したところ, 声帯結節群のほとんどが女性で, 一方MTDの群においては男性が優位であり, 明確な性差が認められた.両疾患の年齢分布とも母集団とほぼ同様に50歳代をピークとしていた.喫煙との関連についての検討の結果, 男性の声帯結節の群のみでそのほとんどが喫煙者で構成されており, 喫煙と男性教師における声帯結節の形成の問に関連があることが示唆された.以上の結果は, 今後の学校教師に対する音声疾患の治療のみでなくその予防のために意義のある情報と考えられる.
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  • 笹井 久徳, 渡邊 雄介, 牟田 弘, 久保 武
    45 巻 (2004) 1 号 p. 8-12
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    痙攣性発声障害 (以下SD) は非常に特徴的な音声症状を呈するにもかかわらず多くの患者は症状の自覚から長い期間を経て診断されることが多い.また現在治療には保存的治療であるボツリヌストキシン注入術をはじめとしてその他さまざまな外科的治療もあり, その選択は患者に委ねられている.今回われわれはSD患者17名 (うちボツリヌストキシン注入術, 音声治療など保存的治療を受けているのは12名, 外科的治療である甲状披裂筋切除術を受けたのは5名) に対し病悩期間や現在行っている治療およびその満足度などについてアンケートを行い, その実態について調査した.結果, 甲状披裂筋切除術を受けた5名の満足度は高かったのに対して, 保存的治療を受けている患者の満足度は半数を下回った.ただ現段階ではおのおのの治療法に一長一短があり, その選択をすることは困難であると思われた.
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  • 宮本 昌子, 早坂 菊子
    45 巻 (2004) 1 号 p. 13-22
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    日本におけるcluttering症状を呈する児童の存在を仮説的に提唱し, 彼らの発話の特徴を明らかにするために, 聴覚的な印象で「発話速度が速く聞き取りづらい」と判断された児童18名を対象とし, 発話速度と非流暢性頻度 (3項目) , MLUの測定を行った.その結果, 発話特徴の結果が類似した傾向をもつ6群が浮かび上がった.6群中, 3群は「挿入・言い直し・filler」という非流暢性タイプの頻度が高い点が, 他の3群と顕著に異なっていた.また, その3群の医療的な診断歴, 知能検査, PRS検査結果の結果から, 6名全員にLD, ADHDなどの傾向が見られた.これらの特徴は欧米で研究されているclutteringの特徴と一致した.この結果から, 本研究において, (1) 聴覚的な印象で発話速度が速く, 聞き取りづらい, (2) 非流暢性タイプが特徴的である, (3) LDやADHDなどの合併が認められる群をcluttering群であると仮定した.
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  • 高橋 信雄, 佐々木 結花, 高橋 博達, 永渕 正昭
    45 巻 (2004) 1 号 p. 23-29
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    運動機能障害および高次脳機能障害を呈する失声例に, 筆者らの提案によるウエイトノイズ法 (ロンバール効果を利用した発声訓練法) を適用した.症例は48歳男性で, MRIにて右前頭葉領域と左前頭葉内側面に梗塞巣が認められた.くも膜下出血発症後失声となり, 訓練開始までの3.5ヵ月間音声の改善は見られなかった.運動機能障害, 高次脳機能障害のためプッシング法の適用は困難で, また努力発声を要求しても音声に変化は見られなかったが, ウエイトノイズを負荷すると声量, 声質の著明な改善が見られた.55dBのウエイトノイズを負荷して短文の音読訓練を開始し, 音声障害の改善とともにノイズの音量を徐々に小さくした.4ヵ月の訓練後音声に著明な改善を認めたが, 軽度の気息性が残った.ウエイトノイズ法は運動機能障害, 高次脳機能障害を呈する脳血管障後の音声障害例に有効と考えられた.訓練経過を報告し訓練効果について検討した.
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  • 金子 真人, 宇野 彰, 春原 則子
    45 巻 (2004) 1 号 p. 30-34
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    欧米では発達性読み書き障害児を検出するために, 音韻操作課題やrapid automatized naming (RAN) 課題を用いることが多い.われわれは就学前の6歳児1, 001名に対して数字と絵のRAN課題を施行した.所要時間と誤反応数を解析指標としてRAN課題の成績が低下した児童を検出し, 仮名音読課題との関連性を検討した.その結果, RAN課題での所要時間と仮名読み成績の問には有意な相関関係が認められた (p<.01) .一方, RAN課題の音読速度が低下した遅滞群のなかにも仮名音読課題に満点をとる群が見られた.また, 数字の音読で誤る群と絵の呼称で誤る群はほとんど独立した集団と思われ, RAN課題の数字音読と平仮名1文字での音読成績との問には関連が示唆された.数字と仮名文字の情報処理過程は近似するためと考えられた.
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  • 45 巻 (2004) 1 号 p. 38-80
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
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