音声言語医学
検索
OR
閲覧
検索
47 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 平野 滋, 永原 國彦
    47 巻 (2006) 1 号 p. 1-4
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    早期声門癌のレーザー手術においては, 安定した視野 (特に前交連) を得ることが重要である.Zeitels型喉頭鏡は前方の視野の確保にきわめて優れていることを報告したが, 反面, 声門上部の操作には制限があった.われわれはZeitels型に従来の円筒型喉頭鏡を組み合わせて, 早期声門癌6名のレーザー治療を行った.まず従来の円筒型喉頭鏡を用いて声門上部の処置 (仮声帯切除, 前庭前方切除) を行い, 次にZeitels型を用いて前交連を含む声門の視野を確保して腫瘍切除を行った.その結果, 十分な腫瘍切除を行うことができ, 1年以上経過して全例で再発を認めていない.観察期間, 症例数とも不十分ではあるが, 早期声門癌のレーザー治療においてZeitels型喉頭鏡が有用であった.
    抄録全体を表示
  • 尾原 恵美, 伊藤 元信, 菊地 義信
    47 巻 (2006) 1 号 p. 5-15
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    無喉頭音声の1つである食道発声の明瞭度が下がる要因およびそれらの関与する相互関係を検討するために, 食道発声者9名の音声を録音し, 定量的方法と聴覚印象から分析を行った.
    9名の話者の音節, 単語, 文章, 会話を録音し, 15名の大学生に聴取させ, 発話明瞭度を測定した.その結果, 音節明瞭度の高い話者と低い話者とでは, 音の異聴傾向と発声持続時間が異なっていた.明瞭度の高い話者では構音の異聴傾向が一定していることおよび発声持続時間が長いという結果が得られた.
    食道発声の明瞭度低下には複数の要因が関与していると考えられるが, 先行研究では, 主な原因として, 「1回に取り込む空気の量が少ないために, 句ではない箇所で発話が途切れる」, 「十分な音圧を確保できない」, 「周期が動揺するため雑音が多い粗い声になる」, 「構音に困難な音がある」ことが指摘されている.本研究では, それらに加えて, 「異聴傾向が一定しないため目標音の予想がつきにくい」, 「発声持続時間を最大に使って発話するため語尾が不明瞭になる」
    ことが示唆された.
    抄録全体を表示
  • 酒井 奈緒美, 森 浩一, 小澤 恵美, 餅田 亜希子
    47 巻 (2006) 1 号 p. 16-24
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    吃音者がメトロノームに合わせて発話すると, 流暢に話せることが知られている.その現象を利用し, 多くの訓練のなかでメトロノームが利用されてきた.しかしその効果は日常生活へと般化しづらいものであった.そこでわれわれは国内で初めてプログラム式耳掛型メトロノームを開発し, 日常生活場面において成人吃音者へ適用した.耳掛け型メトロノームは, 毎分6~200の間でテンポを設定でき, ユーザーによる微調整も可能である.また音量は20~90dBSPLの間の任意の2点を設定でき, ユーザーが装用中に切り替え可能である.1症例に対し約3ヵ月半, 発話が困難な電話場面において適用したところ, 電話場面と訓練室場面において吃症状の減少が認められた.本症例は発話が困難な電話場面を避ける傾向にあったが, 耳掛け型メトロノームの導入により, 積極的に電話ができるようになった.また自己評価の結果から, 症例自身は吃頻度以外の面での改善を高く評価していることも認められた.
    抄録全体を表示
  • 三木 祥男, 野原 幹司, 奥野 健太郎
    47 巻 (2006) 1 号 p. 25-33
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    舌切除患者との会話頻度によって, 聞き手の聴取能力がどのように変わるかを調べるために, 症例と被験者の間の会話頻度が違う健聴者3名を被験者として単音節発語明瞭度検査を行った.その結果, 会話頻度の少ない人では, 拗音・イ列音・破裂音・軟口蓋音・両唇音に対する明瞭度が特に低かった.しかしこれらの明瞭度は, 会話頻度の高い人ほど高いことがわかった.半母音と硬口蓋音については, このような傾向を認めなかった.症例本人は自分の異常構音に対して他の被験者に比較して短期間に高い聴取能力を得ることが明らかとなった.
    大部分の障害音については, 会話回数を重ねるにつれて, 聞き手に「慣れ」が生じ, 聞き手の聴取能力が上がることが確かめられた.
    抄録全体を表示
  • 佐々木 具文, 伊藤 秀美, 中原 寛子, 今泉 敏
    47 巻 (2006) 1 号 p. 34-42
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    全部床義歯製作時の咬合再構成における下顎位決定のための基礎資料を得るため, 日本語/s/発音時における舌・下顎の調音運動に対するS状隆起の形態変化の影響を電気的パラトグラフ, シロナソグラフ・アナライジング・システムおよびサウンド・スペクトログラフの同時観測システムを用いて調査した.
    被験者は成人有歯顎者5名, 被験語は先行母音を/a/, 後続母音を広母音/a/および狭母音/u/とした有意味単語/asa/ (朝) および/asu/ (明日) で, 被験音は/s/とした.
    その結果, 摩擦音産生時間, 最大狭め形成時間および下顎安定時間は, /asa/より/asu/のほうが長く, S状隆起添加によって/asu/のほうがより延長する傾向が認められた.一方, 下顎中切歯点の上下距離は, S状隆起の添加によって両被験語とも有意に延長し, この傾向に被験語間の差異はないことが示された.
    以上より, S状隆起部は日本語/s/発音時の舌の調音運動や下顎の上下運動と関連があること, また/asa/に比べて/asu/のほうが下顎位を判断する際に有利である可能性の高いことが示唆された.
    抄録全体を表示
  • 47 巻 (2006) 1 号 p. 72-122
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top