音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
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48 巻 , 2 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
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  • 福田 真二, Suzy E. Fukuda, 伊藤 友彦, 山口 裕子
    48 巻 (2007) 2 号 p. 95-104
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    本研究では, 日本語を母語とする3名の特異的言語障害児 (9歳7ヵ月~13歳3ヵ月) を対象に主格, 対格, 与格の3種の文法格に関する文法知識についての調査を行った.調査では, 誘導産出課題と呼ばれる実験的手法を用いた.実験で得られた結果は, 5名の健常児の言語データと比較分析した.その結果, まず総合結果からSLI児は健常児よりも格付与の能力が劣るという知見が得られた.さらにSLI児の格付与の能力はかき混ぜ文において著しく劣るということがわかった.SLI児の特異な格付与のパターンは宣言的記憶に支えられた補助ストラテジーによるものであるとする仮説に基づいて, SLI児の示した格付与の誤用パターンを分析した.
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  • 宇野 彰, 春原 則子, 金子 真人, 粟屋 徳子
    48 巻 (2007) 2 号 p. 105-111
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    はじめに, 発達性dyslexiaの定義, 評価と診断方法, 背景となる認知障害説, 生物学的障害仮説について概観した.次に日本語での発達性dyslexiaの認知障害構造に関して, 理論面から, および実際の症例や大規模集団における横断的研究から考察した.その結果, 英語圏で主に考えられている音韻障害仮説は日本語での発達性dyslexiaの背景となる認知障害としては必ずしも当てはまらず, 音韻障害に加えて視覚情報処理過程の障害の強い関与があることが示唆された.
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  • 春原 則子, 宇野 彰, 金子 真人, 粟屋 徳子
    48 巻 (2007) 2 号 p. 112-117
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    標準抽象語理解力検査 (以下SCTAW) の小児への適用について検討した.健常小中学生合計1, 477名に本検査を実施して基準値を算出した.正答数については, 小学6年生でも健常成人例と比較して有意に少なかったが, 中学生では40~60歳代の健常成人との問に有意差を認めなかった.誤反応パターンは, おおむね学年が上がるにつれて音韻的に類似した反応への誤りが減少し, 意味的に類似した反応への誤りが増加する傾向が認められた.本検査を言語の意味理解力に低下を認める特異的言語障害児6名に適用した結果, 6名はいずれも健常平均の―2SD以下の得点であった.小児における言語性意味理解障害の検出にSCTAWが有用であると考えられた.
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  • 松原 尚子, 梅崎 俊郎, 安達 一雄, 小宗 静男
    48 巻 (2007) 2 号 p. 118-122
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    放射線照射が声帯に及ぼす影響を知るため, 健常声帯に対する放射線照射の音声への影響を検討した.声門癌ではなく喉頭近傍の癌のため, 平均67.6Gy喉頭に照射された患者を対象とした.放射線照射前, 照射後1, 3, 6, 12, 24ヵ月に音響分析, フォノグラム作製, ストロボスコピー検査での声帯粘膜波動の評価, 最長発声持続時間測定を行った.その結果照射後1ヵ月で各値とも悪化する傾向にあるが, 照射後6~12ヵ月の時点では照射前の状態に戻っていた.このため通常治療線量において健常声帯に対する放射線照射の音声への影響は一時的なものと考えられた.
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  • Peak Woo
    48 巻 (2007) 2 号 p. 123-132
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    What should be the working relationship between laryngologists and speech language pathologists?
    An explosion in diagnosis and treatment options in laryngology, logopedics and phoniatrics has become available. In part this is due to technology, but an even greater contribution has been due to application of multidisciplinary approach to the patient with voice and swallows complaints. The multi-disciplinary clinic approach to patients with voice and swallowing disorders brings in contributions from basic scientists, speech language pathologists and laryngologists. In their own right each specialty brings contributions based on professional training and clinical pathways to care for voice and swallow disorders. In aggregate, the contribution to team care of the patient is greater than the separate parts. We will explore in this paper some of the added benefits to care of professional and non-professional voice users by such a team approach.
    While the physician (phonosurgeons or phoniatricians) is primarily the medical specialist invested with the authority and responsibility for medical care of the patient with voice and swallow complaints, they also carry the mandate from society for co-ordination of care once the medical issues are no longer relevant. In this regard, management of functional deficits in voice and swallow are to be championed primarily by someone with medical training (i.e., physician) . A physician must be involved in the therapy and rehabilitation of voice and swallow to provide a comprehensive approach to achieve optimum results. The model used in laryngology and voice care specialty is modeled after other established relationships between disciplines such as orthopedic surgery and physical therapy and pulmonary medicine and respiratory therapy. Speech language patholo-gists interested in providing voice therapy should achieve: a) defined professional stan-dards, b) understand their scope of practice, and c) demonstrated area of clinical expertise. Patient safety, increased efficiency, and value to patient care must be demonstrated. Training must be based on systems practice using didactic and clinical patient based teaching.
    In our voice center we use speech language therapists extensively in a variety of ways in counseling and direct care. Our clinicians are primarily responsible for a) objective and perceptual evaluation of promontory function before and after interventional treatment, b) pre-operative counseling in pre and post operative voice use surrounding phono-surgery, management of functionally based benign lesions of the larynx (nodules, contact granuloma, muscle tension dysphonia, presbyphonia, puberphonia, and voice enhancement), c) evaluation and management of functional voice disorders such as psychogenic dysphonia, dysphonia for secondary gain and conversion voice disorders and d) optimizing the power, source, and filter system to improve phonatory function by voice rehabilitation. The swallow therapists' primary role is to do functional assessment of swallow, assist in performing fiberoptic evaluation of swallow function, administer modified barium swallow, perform swallow therapy and alaryngeal speech, and evaluate for electro stimulation. The physician is the primary diagnostician, medical and surgical treatment specialist and co-coordinator of overall care while the therapist functions as specialists in rehabilitation, diagnosis of functional deficit, and treatment of functional loss.
    The optimum model of care for patients with voice and swallow disorders is a multi-disciplinary approach that addresses both functional and medical aspects of care.
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  • 磯貝 豊
    48 巻 (2007) 2 号 p. 133-138
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    X線ストロボスコピーは, 喉頭ストロボスコープのトリガー信号を外部トリガー信号として, 血管撮影用のパルスX線装置からパルスX線を曝射し, 声帯振動を観察・記録する方法であり, デジタルサブトラクションX線ストロボスコピーは, X線ストロボスコピー像から頚椎陰影などの不動陰影をデジタルサブトラクションする方法である.
    前額面からのデジタルサブトラクションX線ストロボスコピーによって, 声帯振動の本質は, 声帯内側下面から上面外側に向かって連続的に移動する粘膜隆起を波頭とする進行波 (traveling wave) 現象であることが解明された.この進行波 (traveling wave) の波頭は, 閉鎖期から最大開大期にかけて, 声帯内側下面から上面外側に向かって伝播し, 閉小期から閉鎖期にかけて, 引き続き減衰しながら上面を外方に向かう波と, 逆方向の内下方に戻る波に分裂する.
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  • 磯貝 豊
    48 巻 (2007) 2 号 p. 139-152
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    硬性喉頭鏡と喉頭ストロボスコープの組み合わせは, 適正なf値 (焦点距離) のアダプターレンズとCCDカラービデオカメラ (画質は, 単板CCDより3板CCDのほうが優れている) を接続し, ホワイトバランスを適正に調整することによって, 適正なマッチングが可能である.
    ビデオ電子スコープと喉頭ストロボスコープの組み合わせは, 両者のメーカーが異なるうえに, ビデオ電子スコープは自社製連続光源の使用を前提としているため, 光源の色温度, 光源の明るさ, ストロボ光源へのライトガイドの差込口の径と最適位置などが異なっており, ホワイトバランス調整やライトガイドの位置調整に気をつける必要がある.
    現状では, CCD自体の画質は, 硬性喉頭鏡と組み合わせて使用する1/3型CCDのほうが, ビデオ電子スコープの先端に組み込んだ極小サイズのCCDより画質が優れているが, ビデオ電子スコープには, 経鼻的に挿入でき, 硬性喉頭鏡よりずっと声帯に近接できるというメリットがある.両者の特質を生かして使い分けることが肝要である.
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  • 塩谷 彰浩
    48 巻 (2007) 2 号 p. 153-154
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 福田 宏之
    48 巻 (2007) 2 号 p. 155-157
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 田山 二朗, 弓削 忠, 二藤 隆春, 木村 美和子
    48 巻 (2007) 2 号 p. 158-162
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    アテロコラーゲンは, 異種タンパクであるためアレルギー反応等のおそれや, 吸収率が高いことから複数回の注入が必要になるなどの短所があるが, 注入手技が多彩で簡便であるため使用しやすく, 全身状態の低下した症例, 全身麻酔不能例や外来治療を希望する例に対する局所麻酔下日帰り内視鏡手術に適している.咽喉頭の麻酔が十分なされていれば, ほとんどの症例において本手技が施行可能である.
    手術効果は声帯の状態によって異なる.主に筋層に萎縮が見られる声帯麻痺例 (特に正中固定例) については, 筋層のvolume増加が得られるために音声改善効果が高くなる.声帯溝症では振動部位である粘膜の病変が主であるため, 術後声帯のvolume増大により発声時の声門閉鎖不全が改善されたとしても, 音質の改善に関しては不十分となる.なお, 吸収率が高いため安定した効果を得るには3~4回の注入が必要である.合併症としては, 術時の局所麻酔中毒や喉頭痙攣, 術後の嚥下性肺炎や喉頭浮腫, 粘膜層への注入による声帯振動障害などが挙げられる.
    われわれの音声外来では, 高齢者の声帯萎縮性病変が増加しており, 声帯内注入術はこれらに対して十分活用できる音声外科的治療法としてもっと普及してよい術式である.そのためには, 声帯内注入術や注入材料に対する正しい理解と, 安全, 簡便かっ安定した, さらに粘膜内注入にも適した注入材料の開発が望まれている.
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  • 梅野 博仁, 佐藤 公則, 白水 英貴, 千年 俊一, 中島 格
    48 巻 (2007) 2 号 p. 163-170
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    声帯内脂肪注入術の注入物質は自家組織で安全であり, 病態に応じて注入部位と注入量を自在に変えられ, しかも, 声帯内脂肪注入術後の音声は良好であると著者らは報告してきた.そこで, 実際に当科で施行した声帯内脂肪注入術57症例と喉頭枠組み手術45症例の術前・後の音声を比較検討した.音声検査のパラメータにはMPT, MFRc, PPQ, APQ, NNEaを用いた.その結果, 術後は両術式ともすべてのパラメータで有意な改善を認めた.しかし, 術前間のパラメータはMPT以外で脂肪注入群が枠組み手術群より有意に良好であり, 術後間ではすべてのパラメータで脂肪注入群が有意に良好であった.また, 脂肪注入群の術後音声は, 偏倚が少ない安定した良好な音声が得られた.これは, 注入部位と量の工夫に加え, 採取した脂肪細胞に損傷がなく, 脂肪細胞を取り囲む細網線維構造が声帯粘膜固有層浅層の細網線維がなす細胞外マトリックス骨格構造と類似しているためと考えられた.
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  • 大久保 啓介, 齋藤 康一郎, 藤峰 武克, 塩谷 彰浩
    48 巻 (2007) 2 号 p. 171-177
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    リン酸カルシウム骨ペースト (BIOPEX) は, 注入時はペースト状であるが, 水和反応によって経時的にハイドロキシアパタイトに変化する医療用材料である.異物反応が軽微で長期的にほとんど吸収されず, 準備が容易であり, 声帯内注入物質として非常に多くの利点がある.本術式は低侵襲, 安全で, 整容的に優れ, 術翌日から発声, 摂食, 退院が可能である.本術式の基本的な手術適応は一側性声帯麻痺である.注入部位は声帯膜様部中央外側の甲状披裂筋と甲状軟骨の問, もしくは甲状披裂筋内に注入している.後部声門間隙が大きい症例は, 声帯突起外側にも注入している.臨床応用を開始してから3年半経過し, 現在まで38症例経験したが, CT上全例BIOPEXの吸収を認めず, 音声機能検査上も有意な改善を認め経過良好である.声帯外側に硬化性物質を注入し, 声帯の内方移動を図る本術式は, 「喉頭の内腔から行う甲状軟骨形成術I型」と考えている.
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  • 西山 耕一郎
    48 巻 (2007) 2 号 p. 178
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 嚥下委員会
    48 巻 (2007) 2 号 p. 179-181
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
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