音声言語医学
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48 巻 , 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
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  • 小川 真, 吉田 操, 喜井 正士, 竹中 幸則, 杉山 視夫, 久保 武
    48 巻 (2007) 4 号 p. 315-321
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    Koufman & Blalockの喉頭所見による分類に従って, 機能性発声障害を, 声門間隙が認められるものと声門上部圧迫が認められるものに2分し, 異なる音声治療プロトコール, および異なる評価スコアを用いて音声治療効果を検討した.プロトコールとして, 前者には (1) 咳払い, (2) 口を閉じた咳払い, (3) ハミング, (4) 開口の順で, 後者には (1) ハミング, (2) ピッチを高くして声の焦点を鼻根部に意識, (3) 開口の順で行い, 無効時にあくび一ため息法を付加した.それぞれに対し「達成度スコア」および「MTDスコア」にて評価し, ともに音声治療経過中にスコアの経時的減少が認められた.以上の結果より, ともに音声治療が有効であることが示され, 機能性音声障害に対して喉頭所見を基にした分類を行うことは意義があると考えられた.
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  • 後藤 多可志, 宇野 彰, 春原 則子, 金子 真人, 粟屋 徳子, 庄司 信行
    48 巻 (2007) 4 号 p. 322-331
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    英語圏では発達性読み書き障害の障害構造の一仮説に, 視覚情報処理における大細胞システムの障害仮説が提唱されている.本研究では, 日本語話者の発達性読み書き障害児の大細胞システムの機能をFrequency Doubling TechnologyとVision Contrast Test Systemを用いて検討した.対象は日本語話者の発達性読み書き障害児5名である.読み書きに関する学習到達度検査, 認知機能検査, 大細胞システムの機能測定および眼球運動の観察を実施した.その結果, 全例視力の問題はなかったが, 動的刺激と静的刺激のコントラスト閾値は健常群に比して低下し, 3例には眼球運動の異常が見られた.以上より, 日本語話者の発達性読み書き障害児にも海外での報告と同様に大細胞システムの障害が認められるのではないかと思われた.大細胞システムの障害は視覚情報処理過程や文字の読み書きに影響を及ぼす可能性が考えられた.
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  • 野中 信之, 越智 啓子, 大森 千代美, 高橋 伴子, 池内 香, 酒井 俊一, 福田 信二朗, 森 望
    48 巻 (2007) 4 号 p. 332-340
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    難聴乳児1例をビデオで観察し, 症例がその気持ちを察してもらいながらあやされた結果, 生後7ヵ月過ぎから自発的に養育者との関係をつくり, その関係をさまざまに試す (対人的循環反応) なかで, ことばの基盤を形成し始め, 生後11ヵ月頃, 初期のことばを発見する過程を示した.
    養育者との対人的循環反応における関わりから, 症例は「待つ」という期待感を込めた行動や, 動作と視線と声を組み合わせた表現方法を派生させ, やがてことばを使うにいたった.本症例の自発的な言語の獲得では出生後よくあやされ, 積み木を倒すなどで自発的に養育者との関係をつくろうとすることが重要であったと考えられた.
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  • 兵頭 政光
    48 巻 (2007) 4 号 p. 341
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 田口 亜紀
    48 巻 (2007) 4 号 p. 342-346
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    機能性発声障害はしばしば精神身体的問題や音声酷使の結果として生じる.このため, 症状の発症状況や心因的背景を詳細に聴取することが診断にとって重要である.音声障害の自覚度を的確に評価するために, われわれはVoice Handicap Indexを用いた.これは音声障害により患者自身が感じているハンディキャップの程度を, 自己記入式問診票により評価するものである.その結果, 機能性発声障害では40歳代あるいは過緊張性発声障害患者のVHIスコアが高かった.また, 他疾患に比べ感情的側面のスコアは機能的あるいは身体的側面スコアより高かった.VHIは病因的背景を評価するうえで有用であった.今回の結果より, 機能性発声障害が疑われる患者においては, 会話時の努力感や発声障害による社会生活上の制限などに関する問診が重要であると考えられる.
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  • 馬場 均
    48 巻 (2007) 4 号 p. 347-351
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    機能性発声障害には統一された分類方法はなく, 内視鏡所見についても標準的な評価方法はないが, これまでの報告において留意すべき内視鏡所見はほぼ一致する.機能性発声障害症例への喉頭内視鏡検査において, 留意すべき所見と代表的な症例を呈示した.喉頭内視鏡検査は機能性発声障害症例の診療における重要な検査法であるが, 内視鏡的評価がすべてでないことも念頭におく必要がある.
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  • 小川 真, 吉田 操
    48 巻 (2007) 4 号 p. 352
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 前川 圭子, 岩城 忍, 飯田 佳実, 田邉 牧人, 城本 修, 大森 孝一
    48 巻 (2007) 4 号 p. 353-358
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    機能性発声障害は, 発声器官の濫用・誤用に起因する音声障害とされている.そのため治療方法は発声様式の再調整を行う音声治療が第一選択となる.患者の音声障害が, 声門の過閉鎖・声門上の過収縮を伴う型 (過緊張型) か, 声門閉鎖が不十分な型 (低緊張型) か, 声の高さの調節が障害された型 (ピッチ型) のいずれに該当するかによって選択すべき音声治療手技が大別される.そのなかから有効な音声治療手技を選択するためには, 耳鼻咽喉科医師とともに言語聴覚士も内視鏡下に発声時の喉頭動態を観察し, 試験的音声治療を実施することが有用である.本稿では診療と治療のポイント, および当院での治療成績について述べる.
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  • 小林 武夫
    48 巻 (2007) 4 号 p. 359-360
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    痙攣性発声障害では, 正確な診断が必要である.電話で声を聴いただけでも見当はつくが, 診察して, 病歴を聴取し, 音声所見と喉頭所見から診断を下す.本疾患は疑ってかかることが大切で, 安易に精神科医などに紹介してはならない.一番多い内転型痙攣性発声障害の鑑別疾患としては, 外転型痙攣性発声障害, 音声振戦, 心因性失声症, 機能性仮声帯発声, 吃音, 頭頸部ジストニアの分症, 過緊張性発声障害, 音声衰弱症がある.
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