本研究では,アロンリネスと他者へのコンパッションの関連における自他不二の媒介効果を検討することを目的とした。680名のモニターにインターネット調査を依頼し,最終的に495名(男性235名,女性260名,平均年齢41.20歳,
SD = 10.82)を分析対象とした。媒介分析の結果,アロンリネスと他者へのコンパッションの関連における自他不二の媒介効果は有意ではなかった(
b = -0.02,
SE = 0.04,
p = .503, 95% CI [-0.10, 0.05])。いっぽう,アロンリネスから他者へのコンパッションへの直接効果は有意だった(
b = 0.13,
SE = 0.05,
p = .007, 95% CI [0.03, 0.22])。また,事前登録に含まれていない探索的分析を実施した結果,自他不二とアロンリネスの関連における他者へのコンパッションの媒介効果は有意だった(
b = 0.14,
SE = 0.06,
p = .009, 95% CI [0.04, 0.26])。これらの結果より,アロンリネスは向社会的な傾向を抑制するわけではないことが示唆された。アロンリネスと他者へのコンパッションの相互関連性について,更なる検討が必要であることが議論された。
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