真菌と真菌症
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14 巻, 4 号
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  • 直江 史郎, 原田 昌興, 袖本 幸男, 川上 浩
    1973 年 14 巻 4 号 p. 185-186
    発行日: 1973年
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 占部 治邦, 末永 義則
    1973 年 14 巻 4 号 p. 187-190_1
    発行日: 1973年
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    5-fluorocytosine の化学的性状, 消化管よりの吸収と排泄, 血中ならびに髄液中濃度, 抗菌スペクトルについて紹介した. 本例は臨床的にも各種の深在性真菌症に有効なことが確められており, とくにカンジダ症, クリプトコックス症, クロモミコーシスなどに優れた効果を示し, かつ副作用が少ないことが認められている. 以上を文献にもとづいて解説した.
  • 滝内 石夫
    1973 年 14 巻 4 号 p. 191-196_1
    発行日: 1973年
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    人間の毛髪を添加した以外は極端に窒素源を制限した液体培地を作成し, T. mentagrophytes, M. gypseum, E. floccosum, S. schenkii, K. ajelloi を培養し15日間経日的に産生されている培地中の蛋白濃度, および Keratinase 活性を測定した.
    T. mentagrophytes のみは培養1日目より keratinase 活性が specific activity で約3.0と比較的高値を示しその後6日目迄急激に増加した. M. gypseum, E. floccosum は3~6日目に始めて活性が現れ, その後8~10日目迄 specific activity で約9.0~5.0と急激に増加した. S. schenkii は全培養期間を通じて活性は測定され得ず, K. ajelloi は極くわずかな活性が測定されたのみであつた. 又毛髪のみ加えられてない対照の培地中では活性の認められたいずれの菌種も, 毛髪添加培地に較べはるかに低値を示したのみであつた.
  • 宮治 誠, 西村 和子
    1973 年 14 巻 4 号 p. 197-201_1
    発行日: 1973年
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    人の感染組織中におけるRhinocladiella pedrosoiの寄生形態, 特に隔壁を有するsclerotic cellについて研究し以下の結論を得た.
    1) sclerotic cellは主にchlamydosporeより生じた.
    2) 3つ以上に分離されているsclerotic cellは存在しなかつた.
    3) 組織内での増殖はgerminationによつて行なわれ, fissionによる増殖は認められなかつた.
    4) sclerotic cellは細胞内部に空隙を生じ, 物理化学的な作用で変化を受け易い. この為, 隔壁があるように見誤つてしまう事が度々起るのである.
  • 高橋 久, 田辺 和子, 村山 礼子, 曽根田 正己
    1973 年 14 巻 4 号 p. 202-207_1
    発行日: 1973年
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Pityrosporum ovale及びorbiculareと思われる分芽菌が鏡検で観察せられたが, P.ovaleを多数培養し得た. 殊に小児脂漏性湿疹の頭部鱗屑より最も高率に培養し得た. 使用培地はオレイン酸・オリーブ油・Tween 80液体培地, 牛脂・サブロー,オリーブ油・サブロー斜面培地であり, 最後の培地が最も良く菌を分離せしめた. 本菌の培養濾液及び菌体による貼布試験では少数の陽性例が見られたが, 脂漏性湿疹との関係はみとめられなかつた. 数種の薬剤の本菌に対する抑制効果を測定した. 又本菌培養濾液はブドー球菌を抑制しなかつた.
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