Sonazoid
®造影超音波検査により,微小血流診断が可能であった乏血性腎腫瘍の1例を報告する.症例は75歳男性.近医に腎機能障害で通院中,腹部超音波検査・MRI検査にて左腎腫瘤を指摘された.当院で単純CT検査でも同部位に腫瘤を認めた.腎機能障害があるため造影CT検査を施行できず,Sonazoid
®造影超音波検査を施行したところ腫瘍辺縁部から内部への染影を認めた.悪性を疑い経腰的左腎部分切除術を施行したところ,病理組織検査で乳頭状腎細胞癌と診断された.本例の様に,造影CT検査が禁忌になる症例において,腎腫瘤の微小血流診断に,Sonazoid
®造影超音波検査が有用となり得ると考えられた.
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