超音波医学
Online ISSN : 1881-9311
Print ISSN : 1346-1176
検索
OR
閲覧
検索
最新号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
総説
  • 秋山 隆弘, 大口 郁子, 村上 飛鳥, 尾上 篤志
    原稿種別: (第16回教育セッション)(腎・泌尿器)
    45 巻 (2018) 3 号 p. 253-260
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/04/09
    ジャーナル 認証あり
    泌尿器科のベッドサイドで行われている超音波検査の実際を述べるとともに,外来診療の中で診療医が施行する検査と超音波検査士に依頼する検査の領域分担についても当科の実情から言及した.さまざまな排尿症状を訴える患者の病態把握に必要な検査として膀胱・前立腺エコー,尿流測定,エコーによる残尿測定の三点セットが極めて有用であることを強調した.また,頻尿症状を訴える患者は高齢化社会の到来とともに増加が著しく,過活動膀胱の病態と関連してその対処法について詳述した.最後に,腹部超音波検査を依頼するにあたって一般内科医は泌尿生殖器疾患の潜在にも配慮してほしいこと,内科医より依頼された腹部超音波検査の施行にあたって検査士は泌尿生殖器疾患の潜在を意識してほしいことを特に要望した.
    抄録全体を表示
  • 尾上 篤志, 秋山 隆弘, 髙橋 計行, 大野 卓志
    原稿種別: (第16回教育セッション)(腎・泌尿器)
    45 巻 (2018) 3 号 p. 261-269
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/04/17
    ジャーナル 認証あり
    過去において透析腎は腎不全の終末像であり萎縮した腎臓の評価が主であった.しかしその後,長期透析に関連する後天性腎嚢胞(Acquired cystic disease of the kidney: ACDK)の発生と腎癌の関連性が示唆されるようになり,ACDKの診断が重要になってきた.さらに最近では導入患者の高齢化と透析期間の長期化が重なり腎癌診断の重要性が増している.そのため透析腎に対する超音波検査は現在ほぼ必須検査として多くの透析施設において実施される.一方透析導入患者における慢性糸球体腎炎由来患者の減少と糖尿病由来患者の増加による腎不全の原疾患の構成割合の変化や導入前治療による修飾などのため透析導入後の腎臓はいろいろな形態を呈するように変化している.このため透析腎の超音波診断では透析腎の経時的変化や原疾患との関連性,先天性と後天性嚢胞腎の違いと嚢胞内出血と腎癌の鑑別,造影エコーによる腎癌診断法について十分に理解した上で検査に臨むことが大切である.
    抄録全体を表示
  • 伊達 健二郎
    原稿種別: (第16回教育セッション)(産婦人科)
    45 巻 (2018) 3 号 p. 271-278
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/04/02
    ジャーナル 認証あり
    公益社団法人日本超音波医学会認定超音波検査士は,領域別に消化器,循環器,体表臓器,泌尿器,産婦人科,健診,血管に分けられ,各領域で専門性を発揮しており,会員数も増加している.一方,総医師数は30年前と比較し80%増加したが,産婦人科医師は20%減少している.その間の出生数は30%減少しているが,ハイリスク妊産婦の増加など業務は拡大し,産科医療は過重労働になっている.超音波検査士による超音波検査は積極的に行われており,今やどの領域も欠くことのできない生理検査になっている.これから益々過酷になると思われる産婦人科医療に,産婦人科領域の超音波検査士による胎児超音波検査は,今まで以上に必要になると考えられる.日本産科婦人科学会が推奨している方法や私共の行っている胎児超音波検査のチェックポイントを示す.
    抄録全体を表示
  • 古川 まどか
    原稿種別: (第16回教育セッション)(体表)
    45 巻 (2018) 3 号 p. 279-286
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/05/01
    ジャーナル 認証あり
    頭頸部領域には狭い範囲に多くの臓器が密集しており,多彩な疾患が生じる.この領域では病変が体表近くに存在するため,超音波診断が活躍する部位である.頭頸部の超音波検査では,この複雑な解剖を確認しながら病変を検出し診断を進める.非侵襲的で,放射線被曝の心配がないこと,特別な全処置や準備を必要とせず,動画像,血流を見ながら, 歯科治療金属の影響を受けずにリアルタイムに病変や機能を評価できること,超音波ガイド下にインターベンションを行えることなどが頭頸部領域で超音波検査が活用される理由として挙げられる.甲状腺や唾液腺など,特定臓器に限定した超音波検査は古くから行われていたが,頭頸部領域全体を一つの領域として観察することは以前はなかった.しかし,超音波診断装置の進歩により体表に近い浅い部位の画質や血流表示の技術が非常に向上し,プローブの小型・軽量化の結果その操作性が飛躍的に改良されたことも相まって,プローブを大きく動かしながら頸部全体を観察することが極めて容易となった.ただし,頭頸部領域には,下顎骨,鎖骨,甲状軟骨などの硬組織による凹凸があるため,この領域全体を確実に診断するには,ある程度の基礎知識とトレーニングが必要である.頭頸部の超音波検査では,頸部の解剖を意識しつつ的確にプローブを密着させ,再現性と説得力のある超音波画像を記録しながら診断していくことが重要である.
    抄録全体を表示
シリーズ どうすれば超音波の生物学的作用に関する実験ができるか
原著
  • 森 雅美, 中尾 由佳, 井西 千晶, 錦 昌吾, 山田 沙由理, 福田 勝彦
    45 巻 (2018) 3 号 p. 291-299
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/04/03
    ジャーナル 認証あり
    目的:Real-time tissue elastography(RTE)を用いて慢性肝疾患における脾硬度測定を行い臨床的意義を検討した.対象および方法:対象は慢性肝疾患78例で 脾RTE画像から脾硬度を算出しspleen index(SI),PLT,APRI,肝硬度との関連を検討した.そのうち40例で超音波を用いた門脈圧亢進所見との関連を検討した.さらに食道静脈瘤(EV)の有無を確認できた73例で脾硬度をEV+群,-群の2群間で比較検討し,EV+34例で発赤所見(RC)等のEV内視鏡所見と比較検討した.結果と考察:SI,PLT,APRI,肝硬度と脾硬度の間には良好な相関関係を認め,脾硬度と門脈圧亢進所見の間にも良好な相関関係を認めた.EV+群と-群の間では+群の方が有意に脾硬度が上昇し(p<0.0001),特にRC+群は-群よりもさらに上昇した(p<0.05).EVおよびRC+診断能をROC曲線を用いて検討したところ,脾硬度はEV(AUROC:0.93,cut off値72.2で感度84.6%,特異度91.2%),RC+(AUROC:0.81,cut off値42.7で感度78.6%,特異度81.0%)で共に肝硬度よりも高かった.以上より脾硬度は門脈圧およびEVの有無と密接に関連することが示唆された.結論:RTEは慢性肝疾患における脾硬度評価に有用であり,EVの有無や出血を予測できるものと思われた.
    抄録全体を表示
  • 小林 幸子, 蓮尾 茂幸, 宮越 基, 中谷 穏, 中島 幸恵, 伊藤 智栄, 相川 碧, 長﨑 久美子, 中島 哲, 平岡 伸介
    45 巻 (2018) 3 号 p. 301-309
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/04/20
    ジャーナル 認証あり
    目的:浸潤性膵管癌は予後不良で,早期発見および効果的治療の開発が望まれている.比較的予後良好な小腫瘍の段階での発見に,超音波検査の有用性が示唆されているが,多数例での検討報告は少なく,その診断法は未だ確立されていない.今回,20 mm以下の浸潤性膵管癌46切除例の超音波所見について検討した.対象と方法:病理組織診断にて腫瘍径が20 mm以下と診断された46病変を対象とした.超音波所見(大きさ,形状,境界,輪郭,内部エコー,棘状突起様構造の有無,尾側主膵管拡張の有無,嚢胞状成分の有無)について検討した.17病変にレボビストを用いた造影超音波を施行した.結果:Bモードでは46病変中42病変で腫瘍を描出可能であった.主膵管拡張と途絶のみを認めた4病変中3病変は,造影超音波にて腫瘍像を確認できた.存在診断可能な45病変の腫瘍径は,8~22 mm,平均値15.7±3.8 mmであった.Bモードにて腫瘍を描出可能であった42病変では,不整形40病変(95.2%),境界明瞭28病変(66.7%),42病変すべて輪郭不整かつ低エコーを示した.棘状突起様構造13病変(31.0%),尾側主膵管拡張32病変(69.6%),嚢胞状成分8病変(17.4%)に認めた.造影超音波を施行した17病変では,様々な造影態度を示した.結論:今回得られた所見から,腫瘍径が小さい病変でも通常経験する進行した浸潤性膵管癌と同様の所見を呈することがわかった.小さな病変であっても詳細に観察することで,浸潤性膵管癌と診断が可能と考えた.
    抄録全体を表示
  • 藤原 美子, 加藤 由美, 山本 祐三, 菊田 健太, 福本 愛記, 宇山 二美, 富和 清訓, 仲川 喜之, 谷口 晃, 田中 康仁
    45 巻 (2018) 3 号 p. 311-316
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/03/16
    ジャーナル 認証あり
    目的:装具による足関節固定下に各種下腿運動に伴う大腿静脈血流の変化について超音波診断装置を用いて計測し,下腿運動と深部静脈血流の相関について検討した.対象と方法:健常人87名,平均年齢41±11.2歳を対象に,安静時,2回/分,6回/分,12回/分の前脛骨筋,下腿三頭筋等尺性収縮運動時の大腿静脈の最高血流速度(cm/秒)・単位時間血流量(l/分)と運動直後最高血流速度(cm/秒)と安静時の血流速度に戻るまでの効果持続時間(秒)を計測した.統計学的解析は,Friedman testを用いHolm testで補正し有意差p<0.001とした.結果:最高血流速度平均値/単位時間血流量は,安静時,2回,6回,12回の順に22.5,44.4,46.1,46.8 / 0.50,0.86,0.87,0.88で,運動直後最高血流速度と効果持続時間は,2回,6回,12回の順に27.4,29.1,31.6 / 8,9,11であった.結語:最高血流速度平均値/単位時間血流量は,安静時に比し各運動回数で有意に増加したが,運動回数間では有意差を認めなかった.運動直後最高血流速度は6回,12回が2回に比し有意に増加し,効果持続時間は12回が他の運動回数より有意に延長していた.今回の調査結果は1分間の運動による静脈血流の変化を見たものであり,今後は実臨床において患者に各運動を行っていただき,DVT予防効果につき至適運動時間,運動間隔等,さらなる調査検討を行っていく予定である.
    抄録全体を表示
症例報告
  • 田端 強志, 杉山 恵, 丹治 直映, 藺藤 佑哉, 斎藤 綾, 本村 昇, 清水 一寛, 高田 伸夫
    45 巻 (2018) 3 号 p. 317-321
    公開日: 2018/05/17
    [早期公開] 公開日: 2018/04/09
    ジャーナル 認証あり
    機械弁置換後の妊娠管理は容易ではなく,様々な血栓塞栓症の危険性が増すといわれており,より厳格な抗凝固療法が必要となる.機械弁置換後の血栓塞栓症予防には通常,ワルファリンが用いられるが,妊娠初期に使用すると催奇形性がある.一方,ヘパリンはワルファリンと比較して催奇形性は少ないが,血栓塞栓症の割合は増加するといわれている.今回我々は,僧帽弁位機械弁置換術後の女性に対して妊娠前に抗凝固療法をワルファリンからヘパリン在宅自己注射へ変更後,5ヵ月後にstuck valveをきたした1例を経験したので報告する.
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top