看護科学研究
Online ISSN : 2424-0052
ISSN-L : 2424-0052
12 巻, 2 号
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資料
  • 新川 結子, 甲斐 かつ子, 河野 優子, 福田 広美, 江月 優子, 宮内 信治, 小野 美喜, 藤内 美保, 村嶋 幸代
    2014 年 12 巻 2 号 p. 44-52
    発行日: 2014年
    公開日: 2017/11/01
    ジャーナル フリー
    超高齢社会に突入し、地域医療を支える看護職として「特定看護師」が注目されている。本研究は、地域医療を担う病院に勤務する特定看護師1名、および特定看護師が担当する慢性疾患をもつ高齢患者3名を対象に、慢性疾患をもつ高齢患者に対する特定看護師の新たな実践を明らかにすることを目的に研究を行った。本研究は質的記述的研究デザインを用い、半構造的面接調査によって得られたデータを質的に分析した。その結果、特定看護師は、3年以上の経験をもち 《長期的視点からの治療方針の判断》 や 《高齢者のエビデンスに基づく臨床推論とQOL向上に向けた症状マネジメント》 を行い、対象患者に 《全人的な医療に対する満足》 等をもたらしていた。今後は、「看護師の特定行為に係る研修制度」の発展と共に全国各地で特定看護師が活躍し、超高齢社会の医療に貢献することが期待される。
  • 小代 仁美, 高野 政子, 山内 美奈子
    2014 年 12 巻 2 号 p. 53-57
    発行日: 2014年
    公開日: 2017/11/01
    ジャーナル フリー
    本研究は、保育所で乳幼児が発熱した時に、保育士が保護者との対応においてどのような困難さを感じているかを明らかにすることを目的とした。A県内の2市にある認可保育所99施設から無作為に抽出した20施設のうち保育所施設長の承諾が得られた15施設の保育士314 名を対象とし、保育士が発熱のある子どもとその保護者に対する支援の実態について質問紙調査を行った。本研究では、そのうち保護者との対応にあたって困難を感じた点について回答の得られた119 名の自由記述の内容を質的に分析した。その結果、[保護者の態度への困難]、 [保護者が仕事を優先する状況への困難]、 [発熱児の体温管理への指導や対応への困難] の3カテゴリーが抽出された。保育士は保護者との対応で、自分の子どもが発熱した時には、まず保護者が自分の都合を優先させる態度や、感染の流行を予防するという集団保育における健康管理の重要性を保護者に指導する難しさなどの困難があった。
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