日本鳥学会誌
Online ISSN : 1881-9710
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35 巻 , 2-3 号
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  • 正富 宏之, 松尾 武芳, 小山 政弘, 松村 一朗
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 47-59
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1) 1986年5月31日から3日間,北海道東部の十勝,釧路,根室地方の海岸,河川,湖沼周辺に広がる湿原上空から,セスナ機を用いタンチョウの分布•繁殖状況を記録した.調査飛行時間は約15時間で,飛行距離はおよそ1,810kmであった.
    2) 調査結果は3地方7地域別に集計し,それぞれの地域の分布状況を簡単に述べた.
    3) 就巣あるいは育雛など繁殖活動継続中の番い(繁殖番い)数は,地上からの調査結果も加えて57で,十勝地方は7.0%と低かったが,釧路地方は47.4%,根室地方は45.6%とほぼ同じ割合であった,このうち,別寒辺牛川地域の繁殖番いの数が例年に比して著しく少なかったが,理由は不明である.
    4) 繁殖番いのうち,就巣番いとひな連れ番いの割合はほぼ半ばし,釧路地方と根室地方とのあいだの差も認められない.このことは両地方で産卵(=ふ化)期が同じであった可能性を示唆するが,過去の記録と対比してさらに検討を要する.
    5) 調査時点における育雛番い当たりひな数は1.33で,個体群におげる繁殖個体の割合は40.1%であった.
    6) 非繁殖個体は地域別では釧路湿原に最も多かったが,根室地方にもすでに全体の約半数が移動していた.
    7) タンチョウを発見した地点の環境は,釧路では樹林内と農地などの人工環境での発見例が37%を占めたのに,根室では1%以下であった.反対に水辺や水中にいたものが釧路では19.6%なのに,根室では52.5%を示し,両地方の生息環境の違いを現わしている.
    8) 確認個体数はひなを除き275羽であったが,越冬個体のセンサス数と約100羽の開きがある.この違いについて簡単に考察したが,その差を埋めるには繁殖期に徹底した調査を行なう必要があろう.
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  • 樋口 広芳, ペイン ロバートB.
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 61-65
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    巣内および巣立ち期の雛の羽色をツツドウ8個体,ホトトギス21個体で調査した.得られた主な結果は次のとおりである.
    1) ツツドリ雛の上面,喉と胸は黒に近い黒かっ色で,各羽にかすかな白色羽縁がある.腹面は黒かっ色と白の横縞であるが,巣内雛ではその横縞が不明りょうで全体に黒っぽい.翼縁はほとんど白色.
    2) ホトトギス雛の上面は,灰黒色または黒かっ色をしており,各羽にかすかな白色羽縁がある.喉と胸は灰黒色または黒かっ色と白の帯か,灰黒色または黒かっ色地に不規則な白斑が混じる.腹面は白地に灰黒色または黒かっ色の横縞で,この横縞は巣内雛の時期からはっきりしている.翼縁は黒と白の不明瞭な帯あるいは斑になっている.
    3) 以上の結果から,巣内および巣立ち期の2種の雛は,主に体下面の羽色によって容易に区別することができると言える.
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  • 藤巻 裕蔵, 鷹見 万理子
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 67-73
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1)帯広市の帯広畜産大学付属農場にある草地で,植生の変化とそこに生息する鳥類の生息状況との関連を1977-1979年の繁殖期に調べた.
    2)調査地では39種の鳥類が記録され,そのうち13種がなわばりをもっていた.
    3)調査地は数年間放置されていた高茎草原であったが,1978年7月中旬以降ウシが放牧されたため高茎草本は消失し,イネ科草本の草地となった.
    4)ウシ放牧前には11-13種,合計32.5-35.5つがいが生息していたが,放牧後には8種,17.5つがいとなった.
    5)植生変化によって,コヨシキリとシマセンニュウは消失し,アオジ,ベニマシコはやや減少したが,ノビタキとシマアナジのつがい数はあまり変化せず,ヒバリはやや多くなった.その他の種については生息密度が全般に低く,はっきりした変化は認められなかった.
    6)家畜の放牧を含めた農地利用は,植生変化による営巣•採餌場所の環境変化,巣への直接の影響により,このような環境における鳥類の生息状況に影響を与える.
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  • 松岡 茂
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 75-76
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    北海道大学苫小牧演習林でキツツキの採食生態を調査中に,アカゲラとオオアカゲラがペリットを吐出するのを観察した.吐出されたペリットの大部分はホオノキの種子からなっていた.キツツキはホオノキの種子をくちばしに一旦吐きもどし,もし赤い仮種皮が種子に付着しているなら再び飲み込み,そうでなければ吐き出した.ホオノキ以外では,ウルシ属の種子がペリットとして吐出された.
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  • 森岡 弘之, マックヴァーター ダグラス
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 76-78
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Rallus torquatus (英名 Barred Rail)はフィリピンおよびセレベスからニューギニア西部にかけて分布し,沖縄特産のヤンバルクイナ R. okinawae と非常に縁が近い.筆者らのフィリピンにおける観察によると,この種は形態的にだけでなく,生態的にもヤンバルクイナに似ているが,生息環境はヤンバルクイナよりずっと広く,開けた湿地から乾いた林にまで及んでいる.このことは, R. philippensis (Banded Rail)の場合も同様で,小さな島嶼に特産の近縁種( R. owstoni および R. wakensis )は生息環境が灌木林などに比較的限られ,飛翔力の退化などの特殊化も進んでいる.クイナ科全般についてみると,湿地環境への適応は比較的進化の進んだ段階と考えられるが,小島嶼のこれら特産種は,遺存種であるよりも分布の広い種が島嶼環境に適応して特殊化したものとみられ,生息環境も二次的に原始的な状態に近くなったと解釈される.
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  • 平野 敏明, 樋口 広芳
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 79-80
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    A dominance hierarcy of Motacilla wagtails (M. grandis, M. alba, and M. cinerea) and Water Pipits (Anthus spinoletta) was investigated on a stream in Utsunomiya, central Japan, in the winters of 1981-1983. An almost linear hierarchy existed among the species and between sexes, with ranking (most to least dominant) as follows: male M. grandis, female M. grandis, male M. alba, female M. alba, M. cinerea, and A. spinoletta. The proportion of victories by dominants was 100% except for a few encounters (5.7%) between female M. grandis and male M. alba. Dominance status was not necessarily related to their body sizes. Male M. grandis chased the other species more severely and more frequently than the others did.
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  • 福田 道雄
    35 巻 (1986 - 1987) 2-3 号 p. 81-82
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Between 1974 and 1983 the breeding of Little Grebes in autumn and winter was observed at the Shinobazu Pond, Ueno Park, Tokyo as follows: October(4 cases), November(1 case), December(2 cases), and January (2 cases). In all these cases they had successfully reared the chicks.The birds are probably capable of breeding at almost any time of the year and they started breeding when conditions seemed to be favorable.
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