日本鳥学会誌
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38 巻 , 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 浦野 栄一郎
    38 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 109-118
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    一夫多妻の雄と番ったオオヨシキリAcrocephalus arundinaceusの雌同士が,なわばり内でどのように共存しているかについて検討した.調査は1980-87年に石川県河北潟干拓地で行った.一夫多妻第二雌の定着は第一雌の産卵~抱卵期に多くみられ,両雌の産卵開始は平均14.1日ずれていた.新しい雌が定着する時期は,雄が活発にさえずっている時期に対応していた.また第二雌は,なわばり内の第一雌の巣からより離れた所に営巣する傾向があり,平均巣間距離は21.0mだった.定着したばかりの雌と先住雌との間では,争いが頻繁にみられた.雌の定着の時間的ずれは,(i)番い形成•造巣期に雄のさえずりが不活発になることと,(ii)雌同士の反発とによって生じるものと考えられる.雌同士の反発は,第二雌の営巣場所選択にも影響しているであろう.
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  • 伊藤 育子, 藤巻 裕蔵
    38 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 119-129
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1)帯広市の都市部の公園5か所と帯広畜産大学構内2か所の計7か所で,1986-88年に植生(樹木種数,樹木密度,基底面積密度,樹冠うっ閉度,地表の植被率)と鳥類の調査を行なった.
    2)調査地では繁殖期に38種,非繁殖期に30種の鳥類が観察された.
    3)樹木密度,樹冠うっ閉度の低い所で,繁殖期の主要種はバクセキレイ•スズメ•カワラビワ•ハシボソガラスなどで,樹木密度•樹冠うっ閉度が高くなるにしたがって,バクセキレイが減少し,アカゲラ•ヒヨドリ•アカハラ•エナガ•ハシブトガラ•シジュウカラ•シメ•コムクドリなどが多くなった.
    4)非繁殖期の主要種はスズメとハシボソガラスのほか,アカゲラ•ヒヨドリ•ツグミ•エナガ•ハシブトガラ•ヒガラ•シジュウカラ•ゴジュウカラなどで,灌木•草原性鳥類は非常に少なかった.
    5)繁殖期には樹木密度,樹冠うっ閉度などの増加にともない,全体の種数,森林性鳥類の種数と観察個体数は多くなり,種多様度が高くなったが,非森林性鳥類の個体数は減少し,なかでも灌木•草原性鳥類は全般に少なくなった.
    6)非繁殖期には樹木密度が高くなるにしたがって森林性鳥類の種数が多くなり,森林性鳥類の種数は減少したが,植生と鳥類の個体数または種多様度との間には関連が認められなかった.
    7)繁殖期•非繁殖期ともに地表の植被率と鳥類の生息状況との問には関連が見られなかった.
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  • 中村 浩志, 田畑 孝宏
    38 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 131-139
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1)1985•86の両年に長野県栄村において,ブッポウソウの雛に給餌される食物を,頸輪法により調査した.
    2)計96個体の餌を採取できたが,そのほとんど(99.0%)は昆虫であった.
    3)採取された昆虫のうち,最も多かったのは鞘翅目の45.3%,次は半翅目の32.6%,以下,蜻蛉目の15.8%,直翅目の3.2%,双翅目の2.1%,鱗翅目の1.1%であった.
    4)給餌された餌内容には,昆虫の活動日周期とほぼ対応した日周変化がみられた.
    5)ブッポウソウの食性と採食形態の特徴について考察した.また,消化を助ける「碾き臼」として貝殻などを使う行動は,固いキチン質の外骨格を持つ昆虫を餌とすることに適応したこの鳥の食性と密接関係することを考察した.
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  • 江口 和洋
    38 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 141-148
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1982年2月より1985年5月まで熊本県上益城郡矢部町の緑川水系五老ヶ滝川と笹原川流域においてカワガラスの営巣習性についての研究を行った.
    1)造巣行動は8月から4月までみられ,とくに12月と1月に頻度が高かった.8-10月の造巣行動は初期段階で終息し,12月以降の造巣のみが産卵以上のステージにまで進んだ.
    2)造巣への雌雄の貢献度はほぼ等しく,両性間での分業は見られなかった.
    3)発見された53巣のうち,橋(26巣,49%),崖や石垣(13巣,25%)への営巣が多く,ほかに暗渠の中,排水口,岩,滝の裏などに造られていた.人造物への営巣が多かった(64%).橋への営巣は4年間で増加し,崖•石垣の利用は減った.
    4)2回目繁殖では巣の再利用が多かったが,経年使用は稀であった.営巣場所は毎年繰り返し利用される傾向が強かった.
    5)営巣場所による繁殖成功率の有意な差はみられなかった.
    6)繁殖つがい数は1982年の6つがいから1985年には13つがいまで漸増した.
    7)4年間で潜在的な営巣可能場所は変化しなかったが,河川拡張工事により採餌に好適な平瀬が増えたことが,繁殖個体数の増加をもたらしたものと思われる.
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  • 森岡 弘之, ヤン チャンマン
    38 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 149-150
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    シロトキコウIbis cinereusはジャワ•スマトラ•東マレーシア•カンボジア•ヴェトナム南部に分布するが,タイ国からは記録がなかった.国立シンガポール大学動物学部所蔵の鳥類標本中にタイ国産雄成鳥の標本(1930年8月19目タイ南部のSetulで採集)が1点あるので,この種をタイ国鳥類目録に追加する.マレー半島では,タイ•マレーシアの国境をほぼ境に,北部にインドトキコウIbis leucocephalusが,南部にシロトキコウが分布するが,両種とも個体数が近年著しく減少している.今回報告した標本は,マレー半島におけるシロトキコウの北限にあたると考えられるので,貴重なものであろう.
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  • 千葉 勇人
    38 巻 (1989 - 1990) 3 号 p. 150-151
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Two nests of the Bull-headed Shrike Lanius bucephalus were found on Chichijima I. in 1988 and 1989. This is the first breeding record of the species from the Ogasawara Island.
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