日本鳥学会誌
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39 巻 , 1 号
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  • 中村 浩志
    39 巻 (1990 - 1991) 1 号 p. 1-18
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    文献調査および野外調査により,日本でカッコウに托卵された記録のある宿主,本州中部におけるカッコウの托卵率,および新しい宿主オナガとの托卵関係成立過程についての調査を行った.
    1)日本ではこれまでにカッコウの宿主は計28種記録されている.宿主の数は,本州中部が20種と最も多かった.
    2)本州中部の長野県では,主要宿主6種の托卵率はいずれも10%以上であった.最も高い托卵率は,新しい宿主オナガの79.6%であった.
    3)カッコウ宿主との托卵関係は,過去60年間に大きな変化がみられた.本州中部ではカッコウは約15年前からオナガに托卵を開始したが,托卵率は急速に高まり,現在ではオナガの繁殖分布域のほぼ全域にカッコウの托卵が広がった.逆に,今から60年前の主要宿主であったホオジロは,現在ではまれな宿主に変った.
    4)新しい宿主オナガへのカッコウの托卵は,最近両者が分布を拡大し,分布が重った結果開始された.カッコウの托卵は,分布が重なってすぐに開始されたのではなく,多くの地域では本格的に開始されるまでには10年から15年かかっていた.
    5)長野県におけるカッコウの托卵にみられる特徴と新しい宿主オナガとの托卵関係成立過程についての論議を行った.
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  • 中村 雅彦
    39 巻 (1990 - 1991) 1 号 p. 19-24
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1)イワヒバリの1齢個体と2齢以上の個体を判別するため,複数部位の外部形態測定値に基づく線形判別分析を行った.
    2)1985-89年の5月17日から6月15日の期間,乗鞍岳の山頂部に生息し,すでに年齢がわかっている148個体について8部位の形態を測定した.
    3)雌雄とも2齢以上の個体は1齢個体に比べ体重は重く,翼長と尾長も長かったのに対して,附蹠長,嘴峰の3部位および全頭長は年齢とともに上昇することはなかった.
    4)体重(BW),翼長(WL)と尾長(TL)を説明変量に用い変数増減法に基づく判別分析を試みた.その結果,得られた最終判別式は以下の通りである.
    雄:Z=0.592WL+1.008TL-131.330
    雌:Z=0.411BW+0.504WL+0.353TL-87.300
    年齢クラスは判別値(Z)より,Z<0なら1齢個体,Z>0なら2齢以上の個体と分類された.
    5) 判別分析は,信頼性と客観性において有効な年齢査定法であることがわかった.判別式によって,雄は95.2%(78/83),雌で86.2%(56/65)の個体の年齢を判別することが出来た.これらの判別率はひとつの形態部位の測定値を用いた判別分析による判別率より高かった.
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  • 笹岡 久美子, 藤巻 裕蔵
    39 巻 (1990 - 1991) 1 号 p. 25-32
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1) 1987•88年に人工飼料によりエゾライチョウ幼鳥を飼育し,摂食量,成長,生存率を調べた.
    2) 飼料の成分組成は幼鳥の成長に伴って変化し,粗蛋白9.5-21.0%,粗脂肪2.1-17.2%,粗繊維1.5-4.8%で,総エネルギーは2,034-3,881kcal/kgであった.
    3) 摂食量は乾重で2日齢の1.5g/日/羽から46日齢の24.8g/日/羽まで増加し,50日齢以降は平均22.1g/日/羽であった.
    4) ふ化直後の体重は11.4gで,98日齢で300g近くなった.大きさは40日齢ころまでにほぼ成鳥と同じくらいになった.
    5) 日齢(X)と体重に対する摂食乾重量(Y)との間にはY=-0.0941+15.34の関係が見られた.
    6) 生存率は35日齢で90%,112日齢で65%で,42日齢以降の主な死亡要因はアスペルギルス症と腹膜炎であった.
    7) 摂食量にもとづいて,エゾライチョウ幼鳥用の飼料給与表を作成した.
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  • 佐野 昌男
    39 巻 (1990 - 1991) 1 号 p. 33-35
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    One male and two young of the House Sparrow Passer domesticus were found on Rishirt Island, northern Hokkaido, on August 4-7, 1990. This is the first record of the species in Japan.
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  • 遠藤 孝一, 平野 敏明
    39 巻 (1990 - 1991) 1 号 p. 35-39
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    The Japanese Lesser Sparrowhawk Accipiter gularis breeds in mountain forests of Hokkaido, Honshu, Shikoku and Kyushu in Japan. However, its breeding has been observed in recent years in some small forest patches close to residential areas. We observed nine active nests at eight places in Tochigi Prefecture, central Honshu, in 1989. The breeding habitat was a mixture of residental area and agricultural field with patchy forests, or a residental area with small forest patches. A pair nested on a solitary tree near the main exit of an elementry school, where many cars and people went through. Some pairs bred in small patchy forests 7.5-22m away from human habitation. The presense of nesting trees, occurrence of small birds as available food, and the tameness of this species may be the reason why they breed in small patchy forests of residental areas.
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