日本鳥学会誌
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46 巻 , 4 号
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  • 中村 純夫
    46 巻 (1997 - 1998) 4 号 p. 213-223
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    大阪府高槻市の農耕地と住宅地の混在する地域に57haの調査地を設け,ハシボソガラスのひとつがい(雌のみ個体識別)を,1991年3月より1992年2月まで月1回2日連続の観察を行ない,行動を調査した.その結果,(1)つがいは冬期に一時的に調査地外に塒をとる以外は,巣のある一定範囲の中で生活し,その行動圏の面積は22~29haであった.(2)行動圏に侵入する他のハシボソガラスに対しては,年間を通して高い割合で防衛行動を示した.ただし,繁殖期(3月-6月)にくらべて,後繁殖期(7月-10月)と非繁殖期(11月-2月)には防衛反応が周辺部では弱まった.(3)通過個体に対する防衛行動とは全く異なる行動圏周辺部での威嚇や睨み合いを含む防衛行動は,それらが見られた場所からすると隣接繁殖個体に対するものと考えられた.(4)繁殖期につがいの防衛行動が記録された場所は,行動圏の範囲と一致しており,行動圏はなわばりとして防衛されていると結論された.後繁殖期と非繁殖期には行動圏周辺部で防衛行動の低下が認められたものの,行動圏は独占的に使用されていたことから,なわばりは周年維持されていたと考えられる.(5)ハシブトガラスに対しても防衛行動をとることがあったが,同種に対するなわばり行動とは異なった性質のものである.可能性も考えられる.
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