日本鳥学会誌
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49 巻 , 4 号
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  • マハウルパタ ダルシャニー, マハウルパタ ターラカ, 中根 周歩, 藤井 格
    49 巻 (2000) 4 号 p. 167-173,189
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    種の生息地選択は生物学的要求,及び生息地利用可能性に帰因するものであるが,利用可能な生息地の使用については,食物要求,社会的地位,及び人間や他の物が起こす攪乱は,水鳥の活動,生息分布,及び渡りや繁殖などのために必要な脂肪を貯蔵する能力にも影響をもたらしうる.我々は1998年と1999年の1月に,西条盆地の人造池において,水鳥の冬期分布に,人間及び自然の攪乱•池面積•池の立地条件などがどのように影響を及ぼすか分析した.調査は各年の水鳥の個体数が安定する1月に行われ,各々の池で朝,昼,晩の3回繰り返しでデータが取られた.分析にはその中で昼のデータを使用した.調査の結果,13種の水鳥が観察された.これらのうち,個体数が多かったのはマガモ•ヒドリガモ•ヨシガモ•コガモ•ホシハジロであった.また,留鳥であるカルガモは,マガモに次いでもっとも広く分布していた.水鳥の個体数と種数は,共に池の面積と有意な相関関係を示した.面積の大きい池の多くは,森林の中にあった.しかしながら,これらの池はめったに使われず,水鳥は住宅区域にある池の方を使った.住宅区域の池は,森林区域にある池より,高い頻度の攪乱にさらされている.人間に由来する攪乱は,自然に由来する攪乱や原因が不明の攪乱より,有意に頻度が高かった.また,攪乱に対する水鳥の反応の中で最も頻繁なものは,休息の停止であった.狩猟が許された池は,1998年は調査対象池56個に対して54個,1999年には64個に対して62個あったが,そのうち水鳥が使った池は,各々の年で15個と26個あり,保護区の有無は,水鳥の池の利用には直接結びつかなかった.住宅区域の中に狩猟を許された池が多く存在するが,それらの池では事実上銃猟はできない.そこで,銃猟が事実上可能かどうかを視点にして,水鳥が使用した池を見てみると,使用した池はほとんど銃猟ができない池であることが分かった.
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  • 本多 正尚, 山岸 哲
    49 巻 (2000) 4 号 p. 175-184,190
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    鳴禽亜目の系統関係を予備的に検討するために鳴禽亜目15科から得られたミトコンドリアDNA12Sおよび16SリボゾームRNA遺伝子の塩基配列を分析した.2つの塩基配列を統合したデータ(881塩基対)から得られた結果は鳴禽亜目に少なくとも3つの系列(セキレイ科•ヒタキ科•ゴジュウカラ科•ホオジロ科•ハタオドリ科•ムクドリ科からなるヒタキグループ,ヒバリ科•ヒヨドリ科•チメドリ科•ウグイス科•シジュウカラ科からなるウグイスグループ,モズ科•オオハシモズ科•フエガラス科•カラス科からなるカラスグループ)が存在することを示唆した.これはSibley & Ahlquist(1990)のDNA•DNAハイブリダイゼイション法に基づく系統仮説を全く支持しなかった.さらに,シジュウカラ科とゴジュウカラ科が近縁でないこと等,これまでの形態学的データに基づく鳴禽亜目の科以上の分類体系に関する問題点が示唆された.
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  • 藤田 薫
    49 巻 (2000) 4 号 p. 185-187
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1998年12月26日,セアカタイヨウチョウ Nectarinia zeylonica が,スリランカ中央部にあるワスガムワ国立公園付近の庭で栽培されているカンナ Canna generalis とガーデニア Gardenia sp. (クチナシ属)から盗蜜しているのを観察した.セアカタイヨウチョウは体長約10cmであるため,10cmほどあるカンナの花冠の上から吸蜜しようとしても,嘴が花の奥まで届かない.ガーデニアは花が小さいため,セアカタイヨウチョウは花冠の上から吸蜜することが多かったが,時々盗蜜していた.どちらの花も,花のつけね付近の小さな穴から盗蜜されていた.これらの穴を開けたのがセアカタイヨウチョウか,付近にいたハチ類かは不明であった.
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