日本鳥学会誌
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50 巻 , 3 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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  • 江崎 保男
    50 巻 (2001) 3 号 p. 113-114
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Why do so many specie of birds coexist in forests? Generally there will be three different answers to this question. The first answer is concerned with the diversity of vegetation structure: existence of various habitats for different species of birds. The second is concerned with primary production of forests. The high productivity of forests ensures a steady supply of resources necessary for survival and breeding of diverse bird species. The third is concerned with the complexity of biotic interactions among different species of organisms. The complex interactions consequently function to maintain the populations of diverse bird species in forests. Ecologists are required to explain the community and/or ecosystem process by organizing these three viewpoints: habitat, productivity and biotic interactions. The following three papers are contributions from speakers at a symposium held at the 2000 Annual Meeting of Ornithological Society of Japan. They review ecology of birds in forests or of forests with birds, sharing the viewpoints.
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  • 村上 正志
    50 巻 (2001) 3 号 p. 115-124
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    河畔林(riparian forest)は野生生物の生育•生息環境として非常に重要である.鳥類についても数多くの研究が河畔林における高い生息密度や種多様度を示しているが,その高い多様性を説明する要因としては,(1) 河畔林の複雑な植生構造,(2)河川-河畔林-後背林という景観の多様性,(3)コリドーとしての機能(4) 境界における生物間相互作用の複雑さ,(5) 後背林からの栄養塩の供給による河畔林における生産性の高さ,(6)河川からのエネルギーの移流があげられる.とくに近年は,水域と陸域の境界面としての河畔林の機能が注目されている.しかし,わが国においては鳥類の群集研究,とくに景観生態学的な視点を組み入れた研究は極あて少ない.鳥類の多様性保全における河畔林さらには景観の多様性の機能解明に向け,今後このような研究が必要とされるであろう.
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  • 日野 輝明
    50 巻 (2001) 3 号 p. 125-144
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    生物間相互作用が3者間以上になると,直接的な相互作用をもたない2種類の生物が,第3の生物との相互作用を介して間接的な影響を受けるようになる.このような間接効果には,見かけの競争,トロフィック•カスケード,キーストーン捕食,資源消費型競争,ボトムアップ効果,見かけの相利関係などがある.直接的および間接的な相互作用で結ばれた生物間のつながりが,生物間相互作用のネットワークである.森林の鳥では,調査が困難であるにもかかわらず,この10年くらいの間に3者以上の相互作用ネットワークについての研究が少しずつ増えてきた.
    鳥が植食昆虫を捕食することで植物の生長や生存率に正の効果をもたらすこと,逆に,植物の昆虫に対する防御が,鳥の昆虫に対する採食行動を変化させることが明らかにされてきている.この3者間の関係はまた,植食昆虫を捕食する節足動物(アリ,クモ,寄生バチ)を,鳥がどの程度捕食するかで違ってくることも示唆されている.鳥による種子散布の効果もまた,果実が昆虫や菌類にすでに捕食された果実を選好するか忌避するかで違ってくるが,これまでの調査結果から両方のタイプがあることが分かっている.個体群の長期動態の調査では,鳥以外の餌生物の個体数の増加が肉食性哺乳類の密度の増加をもたらした結果,鳥の密度が減少することが示された.他の生物による環境改変が鳥の行動や個体数に影響を及ぼす場合や,逆に,鳥による環境改変が他の生物に影響を及ぼす場合があることも知られている.
    鳥の個体群や群集の動態の把握のためばかりでなく,森林における生物多様性の保全のためにも,森林の鳥をめぐる生物問ネットワークについての解析が,野外での操作実験と長期研究によって今後さらに進められていく必要がある.
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  • 堀田 昌伸, 江崎 保男
    50 巻 (2001) 3 号 p. 145-157
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    樹洞営巣性鳥類の樹洞をめぐる種内•種間の相互関係について,自然樹洞の研究を中心にレビューした.樹洞営巣性鳥類の研究では巣箱が積極的に使われてきた.巣箱を利用することには,巣箱の中を容易に観察できるために繁殖成功を正確に測ることができる点や巣箱とその中身の追加•除去などにより操作実験が可能となる点など幾つかの利点がある.しかし,繁殖密度や種構成などが容易に変化してしまうなど不利な点もある.van Balen et al. (1982)以降,自然樹洞での樹洞営巣性鳥類に関する研究が少なからず行われるようになってきた.そこで,自然樹洞に関する研究について,利用可能な樹洞数と樹洞営巣性鳥類の占有率,頻繁な樹洞の再利用,営巣場所選択における競争と捕食の重要性を概説した.最後に,森林管理や保全の観点から興味深い "Nest Webs" の考え方について簡単に紹介した.
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