日本鳥学会誌
Online ISSN : 1881-9710
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54 巻 , 1 号
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  • 江口 和洋
    54 巻 (2005) 1 号 p. 1-22
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    長期個体群動態研究の拡大と遺伝学的血縁解析手法の導入により,鳥類の協同繁殖の研究はこの30年間ほどで大きく発展し,多くの研究成果が発表されている.現在,協同繁殖が知られている鳥類は350種(全鳥類の3.9%)を超える.協同繁殖の起源と維持に関わる生態的要因と系統の問題,様式の多様性,手伝い行動の利益の問題を中心に最近の研究成果を紹介し,これからの研究を展望した.協同繁殖種は特定の分類群に特によく出現する.種間比較研究は,生活史は協同繁殖が出現する素因となり,生態的要因はそのような分類群内での協同繁殖の出現を促進することを示唆する.一方,系統学的研究は,協同繁殖は祖先的であり,系統学的歴史が協同繁殖の起源や維持を説明する確かな手段であると示唆している.協同繁殖種の配偶様式,群れ内メンバー間の血縁関係,ヘルパーの手伝い行動などのあり方は,従来考えられていたよりも多様であることが明らかになりつつある.群れメンバーはそれぞれ異なる利益を得ていると考えられている.非血縁ヘルパーが以前考えられていたよりも多く,非繁殖ヘルパーは普遍的ではない.ヘルパーの手伝い行動は群れ内で一様ではない.ヘルパーの存在,手伝い行動そのものが繁殖成功の向上に結びつかない例も少なくない.これらの事実は,手伝い行動における直接的利益の重要性を示唆している.ヘルパーが繁殖し,直接的利益を得ていることも稀ではない.これからの研究に不可欠なものは,長期間の個体群動態研究と遺伝学的手法を用いた性判定や血縁判定である.国外の協同繁殖種と近縁な非協同繁殖種の研究も重要である.
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  • 佐藤 重穂, 酒井 敦
    54 巻 (2005) 1 号 p. 23-28
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    アカメガシワの針葉樹人工林内での種子散布者について知るために,暖温帯のスギ人工林内でアカメガシワ種子の鳥類による被食実態を直接観察によって調べた.林内で20種の果実食鳥類が観察され,このうち9種によるアカメガシワの種子の採食が確認された.種子を消化するキジバトを除き,コゲラ,ジョウビタキ,エゾビタキ,サメビタキ,キビタキ,オオルリ,ヤマガラ,メジロの8種が種子散布に貢献していると考えた.これらの鳥類に散布される種子のうち,エゾビタキ,サメビタキ,キビタキ,オオルリのヒタキ科4種によって75%の種子が散布されると推測した.この結果を考慮して,ヒタキ科鳥類がアカメガシワの有力な種子散布者であると推察した.
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  • 平野 敏明, 小池 勲, 塚原 千明
    54 巻 (2005) 1 号 p. 29-36
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    栃木県藤岡町の渡良瀬遊水地で,2002年から2004年の3年間に,チュウヒとハイイロチュウヒの冬期の食性を塒で採集したペリットを分析することによって調査した.チュウヒでは296個のペリットから360例,ハイイロチュウヒでは299個のペリットから369例の獲物がそれぞれ確認された.チュウヒは大型鳥類(38.6%)や小型哺乳類(31.9%)を主に摂食するとともに小型鳥類(9.4%),中型鳥類(4.7%),中型哺乳類(2.8%),魚類(1.7%)とさまざまな獲物分類群を摂食した.一方,ハイイロチュウヒは小型鳥類が大部分(83.5%)を占めた.そのため,チュウヒの食性幅は3.07で,ハイイロチュウヒの1.53より幅広い食性をしていた.このような食性の違いは,2種における採食環境や採食行動,敏捷性などと関係していると考えられた.
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  • 松岡 茂
    54 巻 (2005) 1 号 p. 37-44
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    録音によって記録された鳥の出現率(その種が出現した録音回数/総録音回数)は,種により異なり,小さな値をとる種から大きな値の種まで多様であった.録音回数を増やすことで記録されるようになる種は,出現率の小さな種であり,したがって録音回数を増やすと全記録種数に対する出現率の高い種の割合は小さくなり,逆に出現率の低い種の割合が高くなる.録音回数の増加に伴う累積種数の増加は,最初急で後に緩やかになったが,これはそれぞれの種の出現率の多様性に因っていると考えられた.単位録音時間を異にするデータセットから,ランダムに繰り返しを許してデータをサンプリングし,時間経過に伴う累積種数をそれぞれ求めたところ,単位録音時間が短いほど累積種数の増加が早かった.この手順は,反復試行であり,その種が記録(発見)される確率は, p を出現率, n を試行回数とすると,1-(1-p)nで記述できた.単位録音時間を短くすることで記録頻度が増える種では,反復試行に伴う発見確率が,単位記録時間が長い場合に比べて高くなり,その結果平均的に短い時間で記録されようになる.
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  • 馬場 智子
    54 巻 (2005) 1 号 p. 45-48
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    I examined prey remains collected under three osprey nests and their perches at Yashima, Takamatsu, Kagawa Prefecture, in 2002 and 2003. Forty-nine Mugil cephalus, four Lateolabrax japonicus, two Sparidae, fifty-eight Thamnaconus modestus, twenty-seven Carassius sp. and Crassistrea sp. were indentified from prey remains. T. modestus and Crassistrea sp. were new records in the diet of the Osprey in Japan.
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  • 矢野 晴隆, 上田 恵介
    54 巻 (2005) 1 号 p. 49-52
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    The Ruddy Kingfisher Halcyon coromanda bangsi breeding in the Ryukyu islands builds its nest in tree holes, termite nests, and various surroundings. We placed artificial nest boxes made from foaming polystyrene on trees in the habitat of the Ruddy Kingfisher. Three of four were dug into and two were used for breeding by kingfishers. Nest building was conducted by both sexes. We report here the nest structure of the artificial nests and the nest construction process of this species.
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  • 大関 義明, 楠窪 のり子
    54 巻 (2005) 1 号 p. 53-55
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
  • 千葉 一彦, 村田 野人, 作山 宗樹
    54 巻 (2005) 1 号 p. 56-57
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
  • 堀江 明香, 松井 晋, 高木 昌興
    54 巻 (2005) 1 号 p. 58-59
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
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