日本鳥学会誌
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57 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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巻頭言
原著論文
  • 江口 和洋, 天野 一葉
    原稿種別: 原著論文
    57 巻 (2008) 1 号 p. 3-10
    公開日: 2008/05/21
    ジャーナル フリー
    高密度のソウシチョウの巣の存在にともなうウグイスの巣への捕食の増大という間接効果を検証するために,えびの高原(鹿児島県,宮崎県)において,ソウシチョウの巣の除去実験を行った.調査は2002年と2003年の繁殖期に,ソウシチョウの巣を繰り返し除去し,除去を行わない対照区との間で,ウグイスの巣に依存する期間の生存確率を比較した.除去の結果,2002年は巣密度の低くなった除去区では対照区より全期間生存確率は有意に高かった.2003年はウグイスの営巣数が大きく減少したため,ソウシチョウの巣を除去したにもかかわらず両地区の巣密度差が小さく,生存確率に有意差が生じなかった.本研究の結果はソウシチョウの高密度な巣の存在がウグイスの偶発的な捕食の増加を引き起こし,ウグイスの低い繁殖成功をもたらしたことを示唆している.
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短報
  • 玉田 克巳
    原稿種別: 短報
    57 巻 (2008) 1 号 p. 11-19
    公開日: 2008/05/21
    ジャーナル フリー
    国内におけるワタリガラスCorvus coraxの生息状況は,北海道で稀な冬鳥とされているが,近年では観察記録が増えてきている.本研究では,釧路支庁管内において野外で確認したワタリガラスの記録をまとめるとともに,北海道東部を対象に文献調査を行い,近年のワタリガラスの生息状況と分布の変化について明らかにした.野外観察では94件の確認情報が得られた.確認情報はすべて内陸部のもので,環境は森林植生が89% を占めた.文献調査から124件の確認情報が得られ,野外観察とあわせて218件の情報が得られた.ワタリガラスは冬鳥として飛来していた.1969~1978年の間は3市町の海岸部に分布していただけである.1991~1997年には9市町,1998~2005年には16市町村で確認されており,ワタリガラスは海岸部のほかに内陸の市町村にも分布していた.北海道東部では,1990年代に狩猟と駆除によるシカCervus nipponの捕獲数が増加し,ワタリガラスがシカの残滓を食べているところも目撃されている.シカの捕獲数が増加した時期とワタリガラスの分布が拡大した時期は一致しており,シカの捕獲数増加がワタリガラスの分布拡大の一因になっていると考えられる.
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  • 嶋田 哲郎, 溝田 智俊
    原稿種別: 短報
    57 巻 (2008) 1 号 p. 20-24
    公開日: 2008/05/21
    ジャーナル フリー
    宮城県北部(伊豆沼・内沼,蕪栗沼および化女沼周辺)における落ち大豆の現存量は平均290 kg/ha(N=11, 範囲51~960 kg/ha)であった.ガン類による落ち大豆の摂食は,大豆の刈り取りが終わった2006年12月中旬から2007年の2月上旬の渡去直前にわたって観察された.しかし,大豆の劣化と腐敗が顕著な圃場の落ち大豆は観察期間中に摂食されなかった.
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  • 嶋田 哲郎, 溝田 智俊
    原稿種別: 短報
    57 巻 (2008) 1 号 p. 25-29
    公開日: 2008/05/21
    ジャーナル フリー
    宮城県北部の蕪栗沼東部地域において,越冬ガンの渡去前にあたる2月上旬~3月上旬に秋撒き麦類地上部摂食に関する調査を行なった.麦地上部の乾物現存量と平均窒素含量はそれぞれ404~1,470 kg/ha (N=4),3.1%(範囲:1.4~4.4%,N=22)であった.一定量の現存量をもつ生長初期の麦地上部は,摂食によって餌資源が減少している時期における重要な餌資源であろう.
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観察記録
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